「唯一残された身体で自身を表現する。震えた。」ダンシングホームレス rirakkumaさんの映画レビュー(感想・評価)
唯一残された身体で自身を表現する。震えた。
キネマ旬報にて、評論家の川口敦子氏がこう評していた。
「開巻、行き交う人の足もとにある眼差しを映画は掬う。それが路上で暮らす人の目の高さだと示す。そうやって路上生活者を“特別の存在”とすること、その避け難さを彼らのダンス・グループを率いるひとりも、そんなグループにキャメラを向ける映画も請け負い、そこに生じる罪悪感も優越感もまた嚙みしめている。だからいい人めいた嘘臭さをきわきわの所で回避していく。「マラノーチェ」以来、G・V・サントが成就したストリート・キッズとの脱力的共振、その力がここにも感知されるー」
唯一残された身体で、自身を表現する。震えた。
コメントする