WAVES ウェイブスのレビュー・感想・評価
全154件中、61~80件目を表示
傑作、ただし日本ではその限りではありません。
日本人には残念ながらあまり馴染みがない、分からない要素が盛り込まれているので、RottenTomatoの審査員&オーディエンス評が80%越えと高得点なのに対し、日本の評価が3〜3.5という差が出てます。
本作はストーリーに関しては割と王道で、語られ尽くされてきた、家族のしがらみや恋人とのすれ違い、キャリアの挫折、思春期の葛藤を描いてます。ただこれまでと全く大きく違うのはそれが最高の楽曲を通して伝えられる事、また美しい色彩で脳に直接訴えかけてくるところにあります。カメラワークや効果的な対比表現を使った演出も秀逸で、若手監督と設立まだ10年足らずのA24だからこそできる、実験的な要素が盛り沢山でした。
■プレイリストムービーと言われる所以
20代から30代で全米ヒットチャートを耳にしてきた人なら誰しもが舌鼓を打たずにはいられないタイラーザクリエイターやエイサップロッキー、実験的な音楽とクリスチャンのエッセンスを盛り込むチャンスザラッパーやR&Bの未来フランクオーシャン、ヒップホップのキングとも言われるケンドリックラマー、そしてかつてクイーンオブブルースとも言われたダイナワシントンなど新旧の天才達が約2時間の映画で耳を満たしてくれます。
音楽を好んで聴く人なら分かるであろう、自分のシチュエーションと音楽が完全にマッチする心地よさ、この映画はそれを2時間味わえます。
例えば冒頭で使われるアニマルコレクティブのフロリダダという曲。橋についてのリリック部分が使われ、主人公タイラー達はとても幸せそうに360度回転するカメラワークと共に橋の車を走らせています。まるでこれから起きる波乱への橋をもう渡り始めてしまったと汲み取れます。なので彼らはきちんと前も見ずに、危なっかしくも自由で若い、エネルギーに溢れた運転をしています。
また恋人とのすれ違いが起きる部分では、タイラーザクリエイターのIFHY、歌詞は"お前を嫌いだが愛してる、俺は愛を続けるのが得意ではない、お前は完璧でいるのが得意、俺たちはトラブルを起こすのが得意"というリリックが重なります。誰しもが共感できるんじゃないでしょうか。
ダイナーのシーンではダイナワシントンのワッタディファレンスデイメイク。1日でこんなに違うなんて、たった24時間過ぎただけなのにと、この映画の要素を代弁しています。(それも映画では2回ダイナーで流れ、それぞれが別の捉え方ができます)
タイラーの恋人がダンスパーティで消え去るシーンでは、エイミーワインハウスのlove is losing game。恋は負け戦であるという歌詞ですが、それよりもここで語られるべきはエイミーワインハウスはオーバードーズで若くして亡くなっています。まるでアレキサスの未来を物語るように使われます。
タイラーがキャリアも恋愛関係も歯車の調子が悪くなり、ドラッグと酒で友人とヤケを起こしますが、その際に使われるのはケンドリックラマーの名曲バックシートフリースタイル。ラマーが気持ちが大きくなって無茶をした16歳の自分自身を歌った曲ですが、まさにタイラーのそれを体現しています。
このほかの楽曲全てが、作中の状況とリンクしており、読み解くにはその曲の意味を汲み取り、アーティストの背景を知る必要があります。ただ日本では残念ながらその英語力を養えていないし、アーティストのトピックスも日常には入ってこないためこの映画を100%楽しめないという結果に。
■対となるメタファー
第一幕のタイラー編ではハッキリと対照的なものの見方で描かれます。そしてその対となるものは赤と青という2つの反対色で表されます。例えば興奮、怒り、高まりなど起伏の激しい時は"赤"を象徴的に使っています。カーテンの色、中絶をさせに行く際のタイラーの服、ダンスパーティーでのアレクサスのドレス、ドラッグをキメた時も赤い炎が燃えさかります。
一方で気持ちが穏やか、無感情、サイレンスなシーンでは基本的には青で統一されています。部屋の色、家族団欒でのシーンでの服の色、海など。エイミー編での学校は無関心や放心を表すかのように殆どが青です。これは美術担当がネオンデーモンやスプリングブレイカーズを手掛けたエリオットホステッターによるものということもあるでしょう。オンリーゴッドフォーギブスでレフン監督がしたように、ハッキリとした上下関係や対立を表すのに効果的な演出だったと思います。
第二幕のエミリー編ではその境目がだんだんと曖昧になります。父の懺悔、親子という切っても切れない関係を受け入れること、男は強くあるべきという前時代的な思考の棄去、肌の色、宗教、性別全てを排除したものの考え方になっていく、いわばキリスト教的な隣人愛(分け隔てなく愛すこと)へと変異していきます。そのためこれまで赤と青で隔てられたカラーは徐々に希望の黄色を帯び、やがて虹色になっていきます。ちょうどそれはスプリンクラーの虹や、車にぶら下がるエアフレッシュナーで表現されます。
■実験的要素
新進気鋭の配給と監督ということもあり、積極的に新しい試みが盛り込まれていました。360度回転するカメラワーク(あれはどうやってるんでしょうね)や、同じ曲を映画内で二回使ったり、腕立て伏せにパンしたり(まるでシャイニング!)、テキストチャットの効果的な使い方。そして何よりも良かったのはアスペクト比の変化。It comes at nightでも使われていましたが(監督が同じ)、トータルで4回アスペクト比が変わります。これらは登場人物の心情を観客にリンクさせるために非常に効果的だったといえます。mommyの1:1が1:2になったシーンを思い出した方も多いのではないでしょうか。
■総評
上記にて説明したようにエドワードシュルツ監督の体験とプレイリストをベースに我々が見るというよりも体験できるような今作wavesは聞いたことあるようなストーリーでも、より豊かに、鮮やかに描かれていた事がわかります。唯一悔やまれるとすれば、冒頭で述べようにそこまで日本ではヒットしていないために大きなスクリーンや極上の音響環境で本作を見れない事が残念で堪りません。
全編埋め尽くすPop Musicにのれない
家族の物語
いま、無事なのは奇跡!?
若い時は、つい感情に走ってしまう。あとから後悔する。つい数秒前には愛してるって言ってたのに、いまは、亡骸に。ボヘミアンラプソティの歌詞が耳に響く。両親は、特に成功していると感じている人は、自らを思い出し、失うのが怖いのでつい厳しくなるが、それが裏肌になるんだ。終身刑だって!これからなのに彼の人生は!せめて妹さんが幸せになってくれるなら。
色彩とカメラワークが独特
フライヤーの色の美しさにひかれて鑑賞。作品自体もすごく色がきれいで、ビビッドな色が目に飛び込んできた。
そして没入感のあるカメラワークも印象的。
今フライヤーを見返すと、名曲をたくさん使った「ミュージカルを超えたプレイリストムービー!」みたいなことも強調されてるけど、そういう印象はあんまりなかったかな。。私が洋楽をあまり知らないからかもしれないけど。音楽良かったとは思うけど、ストーリーになじんでてそこまで目立ったものと思わなかった。
ストーリーもそんなにポップなものではなくて、最近観た邦画の『許された子どもたち』みたいなシビアな目線を感じた。
人生の歯車はどこで狂うかわからない。主人公の男の子は若くて愚かではあったかもしれないけど、あんな辛い運命にあわないといけないのか。。
人種差別を描いている映画でもあると事前にどこかのレビューで見ていたけど、黒人であるがゆえに理不尽な差別を受けて明らかに貧しくて…みたいな境遇をわかりやすく表現するのではなく、お金持ちで成功している家庭、という描き方が新鮮だった。だけどその裏には、だからこそ誰にも後ろ指をさされないように生きなければいけない、という切実さが感じられた。
細波と荒波
レスリングに打ち込む高校生、タイラーとある出来事によって辛い状況に置かれる妹のエミリーを中心に描く家族の物語。
もうちょっとホンワカした作品なのかと思っていたので、あの夜の展開には驚き。
その日の出来事は極端だが、そこを除けば、まだ10代の男の子であるタイラーの気持ちや態度は、共感できると言うか、全てを否定できる人は居ないのではないかな。。
勿論絶対ダメなとこもあったけど。
そして妹のエミリー。健気で優しい良いコすぎる。それを支えたルークもグッド。
その他、家族を想いながらも結局は不器用な方向に行ってしまう父親と奥さん。
根は良い人なだけにとても歯痒い。
家族の難しさを描くと共に、壊れた家族を取り戻せるのも、また家族なんだなぁと。
また、しがらみを無視して大切に想ってくれる人が1人でもいれば幸せになれるのかと、柄にもなくそんなことを感じさせられた作品だった。
まんまと
映画館に来て、やっちまった!じかんかえしてw!と思ったのは久しぶり、いやあまり記憶にありません。
でも結局は自己責任なんだよなぁ。美しい色彩のポスター、添えられたコピーに安易に何かを求めに行ったのだから…。
内省的なリリックもトラックもあるのでしょうが、タイラーの心にフィットしたのはゴリゴリのラップミュージック。登場人物も作品自体も、ステレオタイプに何重にも包囲されているようで息苦しかった…わざとでしょうか。
とはいえ、帰宅してから本作についてあれこれ思いを巡らせるのは意外に楽しかった。
エミリーは兄を止められたのは自分しかいなかった、だから引き金をひいたのは自分だと重責に苦しむ。
でも実は、アレックスの命を奪うカウントダウンを始めたのはクリニックの前で抗議していた人たちではないだろうか。
彼女らが言葉と態度を選び、若い2人の心に響くような問いかけをしていたなら…。などと考えてしまいます。最も血を求めていたのは誰?いやまさか。
それにしてもタイラーは自分とは違う意見に2秒と耳を傾けられない。また、心のうちを自分自身にすら説明できない。
言葉がからまるとすぐ諦めてゴミ箱に投げ捨ててしまう。ピアノで遊ぶ心を持った彼なのに…。
人の話は最後までよく聞きましょう。自分の考えが伝わるように根気よく話しましょう。
何だかクラス目標のようなものが心に残った。大切なことには違いないですが。
鑑賞後いろいろ思いをはせるのは楽しかったので、まぁ良しと思います。でも正直早く別のスクリーンで上書きしたいw
人生には波があり、それは良い波もあれば悪い波もある...
ミュージカルを超えた「プレイリスト・ムービー」なんて売り文句ではあるが、全体的に音楽が映像に塗り込まれていて、音楽と映像が分離していないことを良い部分としてとらえるか、悪い部分としてとらえるが評価は分かれるのだろう。
ミュージカルという言葉を使いたくないのか、ソフトミュージカル的な作品に対して「プレイリスト・ムービー」と言っているのかとも思ったのだが、実はそこまで「音楽」自体に軸を置いた作品ではない。
またケルビン・ハリソン・Jr.の絶望的な歌唱力による車内シーンから始まるだけに、この歌唱力でミュージカルなんてやめてくれ!と思うかもしれないが、そこは安心してほしい。その悪夢はすぐに終わってくれる。
間違いなく、今作のエッセンスやスパイスとして「音楽」が機能しているし、監督自身もインタビューなどで、「まず使用する楽曲のプレイリストを作成し、楽曲から受けたインスピレーションをもとに脚本を執筆した」と語っている通りではあるが、それは「音楽」によって形成されているドラマではなく、ドラマの内容を想定しつつ「音楽」をはめ込んでいったというものでは完成されるものが違ってくるのだと思う。
それが今作は絶妙なラインで「音楽」と「ドラマ」が一体化していて、良い意味で「音楽」を「音楽」として分離した形で感じさせない、ごく自然に感じられるのだ。
だからこそ、逆に意図してドラマパートと音楽パートを分離させる構造の定番ミュージカルや音楽ムービーと想定して観ると失敗する作品であるのだが、作品で描こうとしている、繊細であり残酷なテーマ性と「音楽」と同様に所々に映し出される海だったり、パトカーのランプの光などを巧みに使ったアート的な映像美が幻想的にも機能していて、決して「音楽」に引っ張られてノリだけで作られたような、アートって言えば成り立つでしょ!と言わんばかりの強引なアート映画では決してないことだけは断言しておきたい。
今作を大きく2つのパートとして分けると、父親からの圧力や継母との関係性もありながらも、充実したエリートリア充人生からの転落するタイラーの物語と兄の起こした事件によって、日常にあったものが奪われるが、その中で触れる優しさからの再生をしていくエミリーの物語。
つまり人生には波があり、良い方向から悪い方向に動く波もあれば、逆に悪い方向から良い方向に動く波もあるという、ときには別の波の余波が影響をもたらすこともあるということを、同じ家族という形態の中でも容赦なく起きてしまうという、家族だからこそ起きてしまうという現実の残酷さがタイラーとエミリーによる2つの視点を通して描かれているのだ。
実は普遍的なテーマであり、逆に言えばありがちなドラマではあるのだが、確実に「音楽」と「映像美」によって、大きく差別化に成功している作品である。
出演者としては、『エスケープ・ルーム』『ロスト・イン・スペース』などに出演する若手女優エミリー・ラッセルの可愛らしい表情にも注目してもらいたい。
光と影と色と音とリリックのオブジェ
うーん・・・ スタイリッシュなだけかな…
辛口です。※ネタバレです
話題になるだけあって、映像も音楽もイケてます。さまざまな楽曲が登場人物たちの気持ちや場面にリンクする。
あぁ、斬新な見せ方だな、と感心はしました。
ですが、冷静に考えるとストーリーはありがちなもの。
やたらとハングリーで独善的な父親に押し付けらた理想像に追いつけず息苦しくなってたところに、致命的なケガ、レスリング選手としてドクターストップがかかった上にタイミング悪く恋人の予期せぬ妊娠にパニクる高校生。
彼、優等生だったのに。
あれよあれよと言う間に最悪な方向に急降下する展開が少し思考に追いつかない。
主人公がゲスすぎる。
すぐキレる、彼女に暴言・暴力。挙げ句の果てには殴り殺す。
最低やな、こいつ。
誰も相談できる人もいない。そしてどんどん自分を追い詰めていく。
一見幸せそうな中流家庭なのにね。
後半は「殺人犯の妹」の立場のお話。
家族の再生?まで。
救いは妹の彼氏かな… さすがルーカスくん、ごく自然に演じてて、好感持てた。
メッキの剥がれた家庭の姿。意外と脆かった、という・・・
人を殺めるという最悪の事態は避けられたはず。
自分に自信満々で人に理想を押し付けていた父親、なんだか私の父に少し似てて、胸がチクリ。
被害者の遺族に対してもっとお詫びの気持ちはないのだろうか?
加害者側としての自分たちの苦しみは、罪のない娘を無残に殺された彼らの悲しみに比べようもない。
私が遺族なら、この高校生を殺す。
その辺りをもう少し描いて欲しかった。
もうひとつこの家族の気持ちに入り込めなかった。
人間、傲るべからず。
子供をコントロールできてるなんて思い込まない方がいい。
あれだけ一緒に過ごして、実際は子供の心の悩みなどに一切気づけていない鈍感な父親だったし、結局は自らの厳しい子育てのせいで子供を追い詰めていた。
自信喪失し、世間からも非難され、すっかり肩を落とし娘に詫びて涙を流す父親の方が人間らしい姿で、ようやくその悲しみに心寄り添えました。
何かとスタイリッシュに演出された映画ですが、内容にはあまり期待しない方が良いかと。
一生に一度の・・・・・は過剰JARO
これはアメリカの裕福な黒人家族のお話。 前半はお題を付けるとすれば、「タイラーのバカ」一番バカな点は彼女に妊娠を打ち明けられてからの態度。なにがなんでも堕胎を迫り、親に相談したことさえ責める。恐ろしいほどだった。その次はすぐ手術が必要な重症の左肩関節唇損傷 SLAP lesion を親に報告しないところ。担当医は継母が医者であることを知っていたのか、じゃあ母親には自分から話せるよなと念を押すのだが。おまけは父親の鎮痛剤を黙って飲み、水筒に容れたウオッカで流しこみ、車運転するし、マリファナも吸う。彼女はパーティー会場で突き飛ばされて床に頭を打ち、頭から血を流してあっさり死んでしまう。パーティー会場に乗り込むシーンも酔っており、なんかスリラー調。やな予感しかしない。救急車も呼ばず、自宅に逃げ帰る。背景にはスパルタな父親からのプレッシャー。スポーツ推薦で有名大学に進めと呪文のように繰り返し言われていたのか。とにかく自分の保身が一番なのだ。優しさの微塵もない。筋肉💪バカ。それにしても、まだ1時間あるし、この先どう展開させるのよ。スクいようないしと不安になった。飲んではトイレや風呂場でゲロする場面も多すぎ。こっちもヘドがでそうなくらいダメダメ。なのに夜中に甲斐甲斐しく兄をバスルームで介抱する妹のエイミー。優し過ぎでしょ。禁断の近親相姦モノになってしまうのかとチラッと思ってしまうほどでした。
さて、後半はと言いますと、妹エイミーの物語。眼がとてもかわいらしい。右眼の横から頬の皮膚が白っぽい。生まれつきの白斑症なんだと思う。メイクで少し隠している感じ。そんなところもいじらしい。決してすごい美人ではないが、人からは美人だねと言われる。心の美しさと謙虚さが出ているのだと思う。兄の殺人罪が確定したあとの家族の変化と学校でも人を避け、心を塞いでしまっているエイミーに好意を寄せて、ゆっくりと近づいてくる白人の男性生徒ルークとの恋とルークの何年も会っていない父親の最後がからむ青春ロードムービー。ミズリー州まで丸2日。立ち寄ったモーテルでの合体シーンも優しく実に初々しい。エイミーの父親がエイミーを釣りに誘い、懺悔し、謝罪するシーンもあり、すっかり関係が悪化した母親との橋渡しをエイミーに託すシーンあり。思い遣りに溢れる彼女の行動や言葉にあわせて、かかる曲の歌詞がその場の状況や気持ちとリンクするので、セリフや説明は少なくても、感情に訴えかける構成。
映画の冒頭と最後は短パンのエイミーが自転車で並木道を晴れ晴れとした感じで走り抜けるシーン。前進あるのみと。最後は青春映画ですね。要するに、人には愛情と思い遣りを持って接することが一番大事なんだということです。余裕がないとついおろそかにしてしまうんですけどねえ。人生ついてないと、擦れっ枯らしになっちゃうし。
後半はメインのエイミー主役の映画だったわけです。タイラー役はもちろん熱演でした。レスリング試合のシーンもリアルでした。しかし、みんなこの際、エイミーの映画なんだと割りきりましょう。
アメリカ映画なのになんか説教くさいお金のかかってない邦画みたいな感じでした。一生に一度の・・・・・は過剰JARO。
エイミー役の彼女の次回映画出演を楽しみにしてます。また、ルーク役のルーカス・ヘッジズ君は近日公開のハニー・ボーイでの主演あるので、楽しみです。
意外と、長い
内容が薄い。。。
登場人物の心境に合わせてスクリーンサイズが変わっていくという仕組みは面白いと思いました。
今のご時世に家族のありがたみ、他者の存在こそ自分を支えるし、自分も他者を支えることができる(妹は被害者として打ちのめされていたが、自分が他者を支えることが出来ると気付いた時に、同時に自分も救われていく)ようなテーマかなと思い、さすがA24スタジオ、良い映画つくるなぁと思いました。
ただ、それにしては家族のエピソードが少ないので家族が崩壊していくことに対する登場人物達の悲しみに私の気持ちがついて行かなかったのと、兄の腕はやばい状態だったのに結局どうなったの?とか、父親はモラハラ完璧主義者だけど兄妹の夜遊びは比較的緩いのなんで?とか(過保護な人なのかそうじゃないのかよくわからなかった。)、こういった細かいところが気になってしまった。
後半の妹のボーイフレンドの父親との確執も、そのエピソードが言葉だけでさらっと説明されるだけ。
こういった家族の繋がりの重要そうな部分が言葉で軽く流されるだけなので、内容がとても薄く感じた。
後は前半から後半に至るパトカー内での主人公のドアップ映像は、赤青の光がチカチカととても眩しく、例の「ポケットモンスター」の事件(詳しくはwiki等で)を思い出して、これは部屋を明るくして画面から離れてみるやつでは?!と心配になってしまった笑
妹がかわいい
兄貴は超短気で全く共感出来ず。彼女を殴って倒れたら逃げずにすぐ救急車呼べよ。兄が殺人で刑務所に入ってから妹が主人公になるけど、この黒人の子がかわいい。救われる気がした。
割とまっとうな家族の映画バイザフロリダ
賛否別れる
ストーリー自体は単調だけど
ちょっと珍しい洋画かも
響く場面は何故か音楽なし
実に美しい映像で描かれるが、前半のタイラーの物語は話の雰囲気に対して映像も音楽も上滑りしているように感じられてあまり迫ってこなかった。途中で画角を変える意味もわからないし。
それに対して後半のエミリーとルークの物語はミニマルながら、だからこそのリアリティを持って迫ってくる。テイラー・ラッセルもルーカス・ヘッジスも素晴らしい芝居だった。特に、ルーカス・ヘッジス!
こっちが本命じゃん、と思ったらエンドロールではテイラー・ラッセルが一番に。なんだよ、そういうことかよ。
エミリーの物語を描くためにあれだけの尺をテイラーに割いたのだとしたら、意地が悪すぎませんかね…?
しかし、プレイリスト・ムービーと言いながら響く場面は何故か音楽なしなんだけど、それもどうなの…?
全154件中、61~80件目を表示