「立ち直れる方法がある??」WAVES ウェイブス ku-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
立ち直れる方法がある??
高校生活をレスリングに打ち込むタイラー。彼の高校生活はバラ色のように思えるが、ふっと気づくとオピオイド(Oxycdone)を飲んでいるようだ、父親のキャビネットからそれを取り出している。これは衝撃!バラ色の人生は問題だらけになるのが目に見えているからだ。常習性のある痛み止めで、この常習で、マイケルジャクソン(?)やプリンスが死んでいる。それから、ガールフレンドが妊娠したようだし、タイラーはレスリングを休み肩の手術を医者に勧められる。シーズン中でスカラーシップをもらって大学に行きたいようでレスリングを休みたくないので、親にも誰にも言わず、一人でなやむタイラー ウィリアムズ。
下記のような問題点のなかで生きている高校生。
酒のみ運転、
ドラッグ(エクスタシーなどのカジュアルな)の常用
アルコールの常習、
富裕層に手に入りやすいもの
スポーツを動物のように扱うコーチ、
スポーツ優先ででスカラーシップをとって大学に入る
10代の妊娠
プロチョイス/プロライフ、ー生き方
家族の会話の希薄さ
暴力
SNSいじめ
司法の盲点(個人的見解ー18歳以下が刑務所で大人と一緒に扱われる。ガールフレンドが妊婦でもあり、三十年求刑)殺そうと思って殺してない(事故)が48歳まで務所暮らしをする。ータイラーの務所生活は描かれていないが、大人の受刑者と混じって、悲惨だと(暴力、恐喝、レイプなど?)思う。これで、タイラーはたちなおれるだろうか??立ち直らなければいけないのに。
2部のような続きがあって救われた。エミリーと父親が釣りに行って、二人が自分たちを曝け出すことにより、心の負担が軽くなって、次のステップができるるシーンが良かった。タイラーが起こした事故により、家族がバラバラになり、それぞれで悩むより、お互いが懺悔する方が、心の浄化になるし、今を考えて生きていかなきゃならない。この三人が団結する時なのだ。そうは簡単に問屋は卸さないが、父親の『だいじょうぶじゃない』という本心を告白するシーンが好きだ。エミリーの助言によって、エミリーのボーイフレンド、ルークは暴力をふるわれ、死期が近い父親にミズリー州まで2日かけて会いにいく。末期癌で喀血している父親はルークの胸元で泣く。『今までのことを許してくれ』とは言わないが、その意味をわかって抱きしめて赦すルーク。お互いに許し合い、癒される。それをみて、エミリーも次のステップにすすんでいけると。