「色彩とカメラワークが独特」WAVES ウェイブス YKさんの映画レビュー(感想・評価)
色彩とカメラワークが独特
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フライヤーの色の美しさにひかれて鑑賞。作品自体もすごく色がきれいで、ビビッドな色が目に飛び込んできた。
そして没入感のあるカメラワークも印象的。
今フライヤーを見返すと、名曲をたくさん使った「ミュージカルを超えたプレイリストムービー!」みたいなことも強調されてるけど、そういう印象はあんまりなかったかな。。私が洋楽をあまり知らないからかもしれないけど。音楽良かったとは思うけど、ストーリーになじんでてそこまで目立ったものと思わなかった。
ストーリーもそんなにポップなものではなくて、最近観た邦画の『許された子どもたち』みたいなシビアな目線を感じた。
人生の歯車はどこで狂うかわからない。主人公の男の子は若くて愚かではあったかもしれないけど、あんな辛い運命にあわないといけないのか。。
人種差別を描いている映画でもあると事前にどこかのレビューで見ていたけど、黒人であるがゆえに理不尽な差別を受けて明らかに貧しくて…みたいな境遇をわかりやすく表現するのではなく、お金持ちで成功している家庭、という描き方が新鮮だった。だけどその裏には、だからこそ誰にも後ろ指をさされないように生きなければいけない、という切実さが感じられた。
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