「とても良い作品だが、くるくる回るカメラワークに感情移入できずw」WAVES ウェイブス ポップコーン男さんの映画レビュー(感想・評価)
とても良い作品だが、くるくる回るカメラワークに感情移入できずw
冒頭からの片足を出しながらの運転等を見て「ないわーw」と心の中で拒絶反応を示してしまったw
その後はやはりアメリカの楽しそうなパーティーにも気持ちの悪い感じが、、、。文化があるのもわかっているし、中高生がその様に過ごす事も理解はできているが、やはり一線を超えてしまいやすい環境が水面下で形成されているのではないかと思ってしまう。(この後、案の定、、、w)
ストーリーは2部に分かれている様で、途中からスポットが当たる役者がガラリと変わる。
劇中で次々と流れる音楽はR&B、ヒップホップ等が主で、聞いていて心地は良いがやはり一つも曲を知らないのでしっかりと気持ちが入っていかず置いてけぼりw
またラップの汚い言葉遣い(当たり前ではあるが、、、)が見ていて、聞いていて心穏やかではないw
おじいさんの様な感想ではあるが、ギリ30代の自分でも合わないし、他にもそんな人はいると思う。
主人公のタイラーはまだ18歳、レスリングでも実力があり、学校生活でも順風満帆な様子、彼女もイケていて本当にパーフェクトな感じではあるが、歯車が少しずつズレていきまた心の弱さも相まってしまい選択がダメな方へ、ダメな方へ。
人生では毎日が選択の連続ではあるが、本当に現実にも起こりうるテーマだけに非常に見ていて重く、また子供がいる親としてもどうやって今後子供の内包する気持ちに向き合っていくのか?気付いてあげられるのか?が焦燥感と共にモヤモヤとしながら見ていた。
しかしながら、またそれを救えるのも「家族」と言う提示を後半でも見せてくれる。
妹のエミリーのシーンでは初々しい感じを応援しながらも生きていく強さや美しさを噛みしめながら見る事が出来た。
また親の視点からも楽しむことができ、釣りをしながらエミリーと会話するシーンは非常に心にくる点ではあった。
日本人の比較的落ち着いた人間から見れば、感情移入しにくい点(特に「そこでそんなに怒る?w」)は多々あるが、人間ドラマという点では色々と考えさせてくれる作品でした。
音楽はもう少し楽しめる様に洋楽も聞く必要があるかなー、と思いました。
あとカメラワークは冒頭のくるくる回るシーン等は斬新で良いのだが、大きいスクリーンで見ていると結構しんどいw
表紙のシーンにもなっているが、タイラーとアレクシスが海辺でキスをするシーンは非常に幻想的で絵画の様な美しさであった。
あの美しい2人が永遠に続いていってほしかった、、、。