「二つの魂」コントラ KONTORA Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
二つの魂
同居していた祖父を亡くした来年卒業の女子高生が、祖父が1945年の戦時下に書いた日記をみつけ、そこに記されていた祖父の埋めたものを探す話。
自転車のチェーンがはずれただけでブチ切れるやさぐれ主人公が祖父を亡くし、上手くいっていない父親との二人暮らしになる中で、同時期に町に現れた喋らず裸足でボロボロの服を着た、後ろ向きに歩き続ける男と遭遇し展開していくストーリー。
その時期に土浦海軍飛行隊とか、自分が生き残ったことに対する思いとかからすると、特攻隊だったと思われる祖父の日記。
タイミングだったり存在感だったりで後ろ向きに歩く男が何となくは判る状況で、相続に事故に失踪にと、親戚を巻き込んでのゴタゴタを重ね、更に鬱屈としていく。
空気感としては色々と感じたり理解出来たりするものはあるけれど、ちょっと主人公がひね過ぎているからか自分の理解を超えるところも。
後ろ向きの男の存在理由も色々思うところはあるけれど、だとしたら、と話が合わない様に感じてやはり良くわからなかったり。
まあ、それも含めてファンタジーなんだろうけどね…。
伝わってくるものや空気感は良かったけれど、何でがちょっと多く響かないものも多かった印象。
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