「共感なんてできん」ジョゼと虎と魚たち(2020・アニメ版) いっちーさんの映画レビュー(感想・評価)
共感なんてできん
まずはじめにこの作品の総評としてめちゃくちゃおもしろい。
タイトルには共感できんと書いたが目を引くため多少大袈裟にしました(すみませんでした)
もちろん共感できない部分はあったがまずはその点から、車いすの方の苦悩は流石に理解できん。健常者の私にとってどれだけ障害を持った方の気持ちに寄り添おうと励ましや同情・共感の言葉を並べてもそこは所詮ジョゼの言った通り「私の気持ちなんて理解できるわけない」(正確なセリフ覚えてないですすんません)その点で確かに私に気持ちを理解するなんて無理です。その事をこの一言で気づかされた。
やっぱ共感できないこと1つしか思い浮かばなかったや
共感できた点としては「男の前で泣く女はうざい」という舞の一言。んーなんといいますかたまに下心ありでで泣くような方もいるような気がしてなんとなくあるあるネタ程度(横澤夏子のネタとかでもありそう)でそんなこともありそうだなーと思った点での共感です。
ここからは共感した、しないではなく率直なこの作品の感想を綴っていきます。あと原作や実写版などは見たことないです。そもそも実写版が昔あったことなど皆さんのレビューを見て知ったぐらいです。
ジョゼの始めはトゲトゲしい口調から次第に優しい口調へと変化していく過程が見ていて楽しい
東京住みで普段標準語しか聞かない私にとって方言はとても魅力的でその中でも関西弁は一番好きな方言。なので普段からエセ関西弁をちょくちょく使ってしまうが、やっぱり本物の関西弁を聞いているのは心地がいい。関西弁は語気が強めに感じるので余計に始めのトゲトゲしさの中に人との距離を作っているように感じられ、管理人との仲が深まるにつれ口調からも心の溝が埋まっていくようであった。
夢を叶えるためには相当な覚悟と努力が必要で、それがジョゼのような身体障害を持つような方なら尚更のことでそんな状況に屈せず管理人とジョゼでお互いの背中を押し合っていく姿には素敵だなーという感想しか出てこんかった、お互いの夢をお互いで支え合っていくこんなこと現実であればどれほど素晴らしいものか。
舞とジョゼの女の恋の喧嘩も見逃せない。
恒夫を奪う恋のライバルとしてただ一途に恒夫を思い相手を貶めることのない展開には美しさを感じた。
そうだジョゼの言う通りだ。好きなとこなんて100個も言えなくたっていい、心からの愛があればそれで充分ではないか。
ジョゼの恋愛への展開はすごいピュアで管理人に強がっているとこなんてただひたすらに愛おしい。外で経験する初めてのこと全てに目を輝かせる様は一緒にいたらどんなに楽しいだろうか、もっといろんなものを経験しいろんな場所へと導いてあげたくなる。
紙芝居はとても素敵な内容でこれだけでも夢に向かっている人にはかなり背中を押されるものであるんじゃないのか。
映像の仕上がりも綺麗だし声優さんもいいのではないか(その上からお前誰やん)、関西弁というところで私の評価爆上がり。
先程の繰り返しになるがジョゼの関西弁めっちゃ好き
ジョゼが家の前にある川を渡るちっちゃい橋で詳細は忘れたが、橋から顔を出してショックを受けている表情が漫画約ネバでよく見る心の底からの絶望や喪失感を感じさせるそんな表情をしており、あっこんな表情もできんのかとジョゼのアニメではあるが人間としての表情の幅広さになんかグッとくるものがあった。
最後になるがラスト中途半端な切れ方すると思いきやその後気になる展開をエンドロールで描いてくれたおかげで結果、ジョゼと恒夫は夢を叶えたんだとわかり安心した。普段エンドロールはキャストや制作スタッフなどたくさん名前が書いてあるのを見るのが好きで見ていたがエンドロールでも本編が描かれていて今回はいつもの部分を見る余裕がなかった。つまりエンドロールめっちゃ重要ってこと
こんな後味のいい恋愛ストーリーを見たのは初めてかもしれん。ジョゼと管理人との恋を応援しています。とても萌えました。
コメント(❁´ω`❁)アリガトウゴザイマシタ
ご質問の件 私のレビューの方で 回答しました
今後ともよろしくお願いします
Have a happy movie days!