「自戒の念をこめて」スキャンダル ほしのさんの映画レビュー(感想・評価)
自戒の念をこめて
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今まで遭遇してきたセクハラ野郎達を煮詰めて煮詰めて
ゼラチンで固めたみたいな男、ロジャー・エイルズ。
女性を生きていると、本当にこういう人間に出会うことがある。
そして大抵そういう種類の人間には罪悪感と言うものが存在しない。
特にケイラのシーンは、終始悔しくて悲しくて涙が出た。
相手を尊重する気持ちを突然踏みにじられた悲しみ。
従うことしかできない自分の惨めで恥ずかしい気持ち。
穢された自分の身体、後悔と自責の念。
ケイラや他の女性たちが自分で選んだ?勝ち取った?
キモいおっさんの言いなりにならなくていいルートがあれば誰もがそれを選ぶでしょう。
彼女たちにそのルートは最初から用意されていない。
上に立ちたいという野心を持った時、
何故この女性たちが犠牲を払わなければいけなかったのか。
この作品のテーマはまた別のところなのかもしれないけれど
改めて考える機会になった。
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