「目を背けたくなる真相。立ち上がった女性達の物語。」スキャンダル 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
目を背けたくなる真相。立ち上がった女性達の物語。
【賛否両論チェック】
賛:権力を持つ者による陰湿なセクハラに対し、それまで立場の違った女性キャスター達が、やがてそれぞれに立ち上がっていく姿に、頭が下がる想い。
否:淡々と出来事の描写が進んでいく印象で、登場人物や事件も多いため、気をつけて観ていないとこんがらがってしまいそう。思わず目を背けたくなるようなセクハラの言動も、人によっては観ていてヘドが出るかも。
看板キャスターとベテランキャスター、そして新人キャスターという立場が異なる3人を通して、テレビ局にはびこっていた絶対王政下でのセクハラを、勇気と使命感を持って告発していった彼女達の姿が描かれていて、観ているだけで本当に心が痛みます。
そして権力をかさに、セクハラと糾弾されてしかるべき言動を平然と行ってしまうCEOの姿には、人間の特に男性の持つ浅ましさや愚かさが如実に表れていて、身につまされるようです。
登場人物や起こる出来事が結構多いので、油断していると誰の何のことか観ていて分からなくなってしまうかも知れませんので、その点はご注意を。目を背けたくなるような問題の、それでも決して目を背けてはいけない真相を、是非ご覧になってみて下さい。
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