「これが実話か、どれほど脚色があるかとか、そこも大事だけど、やっぱり...」スキャンダル Miwakoさんの映画レビュー(感想・評価)
これが実話か、どれほど脚色があるかとか、そこも大事だけど、やっぱり...
これが実話か、どれほど脚色があるかとか、そこも大事だけど、やっぱり見所は女優さんたちだと思った。女性たちの逆転劇的なのは映画としてよくあることだとは思うけど、それをハラハラさせてくれて、かっこいいな…と。そう思わせてくれるのは、やっぱり演技が格別にうまい俳優陣の力だと、改めて感じる作品だった。(今回、英語字幕で観たから、難しい表現とかもあって、女優さんの表情を特に頼ったというのもあるのかもしれませんが。)
ニコールキッドマンはさほど私の中ではハマらなかったけど、シャーリーズセロンとマーゴットロビーが最高でした。
最初、誰がやっていたのかわからなかったほどの特殊メイクを施したセロンのメーガンケリーが、絶対に笑わず、圧のある表情を見せながら、自分の立場と本当の気持ちと葛藤していくシーンは素晴らしかった。
あと、マーゴットが演じるケイラが、ロジャーの前でスカートを上げていくシーンは、ゾゾゾっとくる。それを後から同僚に電話をして、涙するところなんかは、実際はすごく怖くて、情けない心情が、見る側の涙を誘う。
本当にあったかは知らないけど、嘘のような本当の話なんだろうなと想像。
脇を固める女優さん俳優さんたちもすごく上手で、見応え十分でした。
自分が実際にこういう場面に遭ったらと思うと、怖くてもう耐えられない…
そう思わせてくれるリアルな演出が素晴らしかった。
世の中には、ケリーの旦那さんのように、女の人を大切にしてくれる男の人もいるのに(下心がないかと言われるとそれは知らんけど笑)、商品やモノとして扱われたら、まずはただただ悲しいな、と。
女として、プライドを持って生きていきたい。