「シャーリーズ・セロンがかっこいい!」スキャンダル ピンクマティーニさんの映画レビュー(感想・評価)
シャーリーズ・セロンがかっこいい!
最初からスピーディな展開で必死で話についていき飽きることがなかった。
観ている間中、屈辱、悔しさ、息を呑むような緊張感で、胃がキリキリと痛んだ。
結局、21世紀になっても、一人の勇気ある女性が声を挙げない限り、それはなかったことになってしまう。
巨大な権力や存在に異議申し立てすることがどれだけ怖かったか。彼女たちに拍手を送りたいです。
そして、その陰に声を挙げられなかった幾千万の女性たちがいる。女性なら1度や2度ならず経験しているのでは?
21世紀になってもまだセクハラは世界中で日々横行しているし、世の中の変化は遅々としている。
一方で、ハリウッドでこのような映画が作られたことは素晴らしい進歩だと思うし、キャリアを積み重ねてきた女優たちがいたからこそ実現できた。シャーリーズ・セロンやニコール・キッドマンらハリウッドで働く女優たちにとっても勇気のいる挑戦だったと思う。
とくにシャーリーズ・セロン演じるメーガン。この人は役柄によって声色も変えるのか? その迫力に目が離せなかった。
世界的な#Me too運動やその流れはもう後戻りしないし、できない。
この映画を若い世代が観て、おかしいことはおかしい、正当なことは主張していいのだという意識を持ってほしい。100年後はどんな世界になっているか、見ることはできないけれど楽しみだ。
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