「次世代の尊厳を守る闘いでもあった‥」スキャンダル ホシ☆ケンさんの映画レビュー(感想・評価)
次世代の尊厳を守る闘いでもあった‥
セクシャルハラスメント。
僕の職場でもハラスメントの研修をやるようになりました。そういう時代ですね。人は人を傷つけ、尊厳や命を奪うことのできる恐い生き物。規則や法律がないと自分を律することができない弱い生き物。
しかし、この作品でCEOのロジャーを訴えたグレッチェンそして賛同して立ち上がった女性たちは本当に強かったのです。男性が‥女性が‥ということではなく、私欲を仕事に持ち込むこと、権力を振りかざすことは駄目!駄目なものは駄目!‥僕らは賢くならないと駄目!というメッセージが届きましたね。この時代に相応しい作品だったと感じます。
一番印象的だったシーンはグレッチェンが訴訟に関する電話を切った時。目の前にいる娘のことを見つめます。娘は母ににこやかな表情で応える訳ですが‥。このシーンを見た時に「この闘いはグレッチェンが自分の尊厳を守るためだけにやっているのではない。次の世代のための闘いでもあるのだ」と思わされました。
素晴らしい行動に敬意を表すると共に、自分たち大人を返り見るシビアな作品でもあると。次の世代にしわ寄せがいかないように‥。
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