「Perfect Clarity」ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち ONAKAMAさんの映画レビュー(感想・評価)
Perfect Clarity
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飯塚健監督の「ステップ」が個人的に全くと言っていいほどハマらなかったのでかなり不安だったのですが、そんな不安も払拭してしまうほど感動しました。
実話とは思えないほど素晴らしいひとつの物語に仕上がっていました。表舞台で大活躍した西方仁也選手が、怪我により長野五輪の選手に選ばれず、裏方のテストジャンパーを任されるというのが物語の大筋です。西方選手の葛藤や苦悩が生々しく描かれるので、常に彼に同情するような気持ちで観てしまいました。
脇を固める俳優陣も素晴らしく、特に山田裕貴さんの喋りが素晴らしいなと思いました。小坂菜緒さんや眞栄田郷敦さんも素晴らしかったです。
普段自分たちは表舞台の人たちを目当てにエンタメを楽しんでいるので、裏方の努力は中々わからない事が多いです。西方選手も裏方に納得がいっていない状態でしたが、テストジャンパー全員の努力が渡したバトンから飛んだジャンプで、競技再開へと漕ぎ着けます。そこから原田選手が前回の五輪の屈辱を果たす大ジャンプを成功させ、見事日本は団体初優勝に至りました。この部分だけは何度もテレビで見たことがありましたが、いざ裏方の気持ちをまじまじと観るとこうも感動するとは驚きました。ここで流れた「Perfect Clarity」が最高すぎました。ウルっときちゃいました。
とても素晴らしい作品でした。興行収入が伸びていないというのが物悲しいですが…
鑑賞日 6/20
鑑賞時間 16:20〜18:30
座席 K-8
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