「死体の山の馬鹿騒ぎ」ブレイブ 群青戦記 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
死体の山の馬鹿騒ぎ
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戦国時代にワープする話は千葉真一さんの「戦国自衛隊(1979)」をはじめ「信長協奏曲(2016)」まで数多い、本作の新田真剣佑さんが千葉さんの長男というのも縁を感じますね。
冒頭から学校を野武士のような一党が襲い、数多の子供たちが斬殺される、こんな惨い演出が必要なんだろうか、早くも違和感。
戦国のアクション活劇かと思えばウジウジ泣き言ばかり、武術を学んでいるとしても高校の部活程度では勝負にならないので、またしても死体の山。力で無理ならせめて頭を使ってよと叫びたくなるが普通の高校生に殺し合いを強要するのも憚られるか・・。
まあ、家康のすり替え説は奇抜だが松平元康が死んだ時点で未来人は消滅していなければおかしいでしょう。現代に戻って、さぞかし世間は大騒ぎだろうと思ったら何も変わらず、またしても違和感。
SFだから荒唐無稽は致し方ないとしても描き方が陰鬱だから青春物の爽快感は皆無だしアクション・エンタメとしても見どころに欠ける、類似作との差別化が頭にあったのだろうが何もかも中途半端、いったい何が見せたくて映画にしたのか腑に落ちない。
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