劇場公開日 2021年3月12日

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「~「自分自身を信じてみよ…きっと生きる道が見えてくる…」~」ブレイブ 群青戦記 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0~「自分自身を信じてみよ…きっと生きる道が見えてくる…」~

2021年5月26日
PCから投稿

泣ける

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:不甲斐なかった主人公が、絶体絶命の窮地を通して、次第にたくましく成長していく姿は、観ていて感動させられる。「現代のスポーツVS戦国武将」という“たられば”も楽しめるほか、ラストも意外性があって面白い。
否:高校生が次々と惨殺されていく内容には、どうしても賛否がありそう。大量の虫のシーン等も併せて、グロシーンがかなりあり。

 前に出ることを嫌い、いつも他人に譲ってばかりだった高校生・葵。そんな彼が、生きるか死ぬかの戦国時代に仲間達と放り込まれてしまったことで、次第に覚悟を決めて先頭へ立つようになっていく姿は、観ていて感動を誘います。三浦春馬さん演じる元康から、“覚悟”を教えられた葵が、宿敵を前に
「『一所懸命』って知ってるか・・・?大切なものを守る・・・覚悟の言葉だ!!」
と言い放つシーンは、思わず胸が熱くなりました。
 ただやはり、何の罪もない高校生達が、次々と無残に殺されていく内容には、どうしても賛否がありそうな印象も受けてしまいます。この辺りは、古くは「バトル・ロワイアル」を始め、「悪の教典」や「シグナル100」なんかにも共通するところですね。とはいうものの、
「もしも戦国時代の合戦に、現代のスポーツが加わったら・・・?」
という、有りそうで無かった“たられば”を楽しむことが出来るのも、魅力の1つかも知れません(笑)。
 ラストも意外性があって、個人的にはステキだなと思いました。グロシーンが苦手でなければ、是非ご覧になってみて下さい。

門倉カド(映画コーディネーター)