「春馬のセリフが沁みました」ブレイブ 群青戦記 haginoさんの映画レビュー(感想・評価)
春馬のセリフが沁みました
予告で見ていたのとは、まるで違い、オープニングからゾンビさながらの人たちが出てきて、バトルロワイアル並みの殺し合いに、一気に恐怖の世界へと誘います。
予告ではスポーツを生かして、戦国の地を勝ち進んでいくのかと思っていたけど、戦国時代はそう甘くはないですね。
見ていて、あれ?なんか見覚えある話だなあと思ったら、赤石路代さんの「AMAKUSA1637」と似ていますね。天草四郎の時代にタイムトリップして、そのうち一人がその一年前に飛ばされて、時代を乗り越えて再会し、そして歴史を変えて行く話。
大人が誰もいないとか、友達が殺されて駆け寄ってる所は誰も襲わないとか、ツッコミどころは幾つかありましたが…でも本当にいきなり戦国時代に飛ばされて、わけわからず襲われ、目の前で友達が殺されたらパニックにはなるだろうなあ。
逆に戦国時代からすると、急に学校が現れて、見たことない服装の人たちがいたら、それはそれで恐怖しかない。
かなりスプラッタだったのでご注意ください。
春馬と松山ケンイチは、戦国時代の雰囲気がとても出ていて、異世界感がありよかった。
春馬のセリフがいちいちよくて沁みました。こんなにもいい演技してるのに、今いないなんて…。
鈴木伸之もリーダー的存在で男らしくてよかったです。弱気な真剣佑との対比もよく出ていましたし、幼馴染だからこその友情が描かれていました。
「一所懸命」大切なものを命懸けで守ること、そんな時代だったのですね。
それにしても、5人を助けるために、数十人もの仲間が殺されたら意味がないよな…。そしてたくさん仲間が死んだ校舎で現代に戻ってからも授業受けるとか…精神的に無理な気が💦校舎取り壊しでしょ。
ストーリー自体はまあまあ、そんなに殺されなければよかったなあ。それぞれの裏描写なく殺戮シーンだけが表に出てしまってるのが残念。もう少し不破のことも触れてほしかったかな。