「バトルロワイヤル+信長協奏曲÷2=?」ブレイブ 群青戦記 washikaoさんの映画レビュー(感想・評価)
バトルロワイヤル+信長協奏曲÷2=?
怒涛の3月映画強化月間の始まり。
まず1本目はこちら。
戦国時代好きの私ですが、戦国VS高校生という映像が妙にリアルで、冒頭、軽い目眩。
予告と本編の印象の違いに、裏切られた感が否めない。
(こういう殺戮シーン、子どもたちは絶対面白いと思う、的なコメントを制作側がしていて、正直、けっこう、かなり、引きました。R-15とかの方が良かったかと…)
ひとつ、戦国時代ってこんなに無作為に人を殺めるものなのか、いささか疑問が。
「突如」現れた「城」に、ゾンビのような足軽たちが武器を持たない人間を無惨に殺すものなのかなぁ。不破の策略にしても、あの信長が??
というのが、第一印象。
あとは、新田真剣佑演ずる西野葵の心理描写に、どうしても寄り添えなかった、というのが残念でした。感情の起伏、展開がとにかく早い(汗)
主人公を奈落の底に突き落とし、そこから這い上がるところを魅せるため、たくさんの仲間を死なせてしまったのはわかりますが、少し多過ぎたかも…。
まさかの正面突破で戦いに挑むなんて!戦略は?と、変なところで驚きました。
兎に角、一番の見所は三浦春馬と新田真剣佑の殺陣がとても美しいところ。
特に三浦春馬!とても良いところで出現し、とても良いところで主人公を護ります。
これは最期の三浦春馬を観に来たようなものだなぁと感慨深く映画館を後にしました。最高に格好良かった。
あとは、不破瑠衣役の人!とてつもない才能の役者が出てきたんだけど!驚!
気になって「何者!」とググりましたところ、なんと仙台出身の俳優さんでした。市内で見かけたら三度見くらいしそう。
悪役なのに華があって、画に惹きつけられました。
漫画原作というのは観てから知ったのですが、漫画…納得。同じ漫画原作でも信長協奏曲は面白かったんだけど…。
実写化には少し不向きだったのかなぁと思いますが、所々見所もあってエンタメとしては楽しめたので、星は半分にいたしました。