老後の資金がありません!のレビュー・感想・評価
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身近にあるお金の問題
家族の資金・仕事の問題。
自分は独身なので、
分からない部分はあるが、
それを悲壮感なく楽しく観れたのは、
天海祐希・草笛光子・松重豊の、
おかげだろう。
クスクスと笑えて、
ちょっと涙を誘う場面もあり、
なかなかの良作で、
楽しく観れた
おもしろかったけど
リアリティには欠けるかな。
だいたい9万円のブランドバッグが欲しくてため息をつく場面からしていまどきこんな女いるのかと思った。まぁ、演出上の問題だろうが。
それよか保険の値上がりとかで解約を考えたりのがリアルかな。
しかし、天海祐希はああいうバッグがにあう。
役者がみなコミカルで楽しかったが終始共産臭がするのでアレルギーがある方は注意!
真の主役は
『老後の資金がありません!』(2020年)
タイトル通り、そして謳い文句通りに、リタイア後の生活資金確保に難儀して、次々とハプニングとドタバタが起こりまくるドラマです。とかく“金”にまつわる話は、描き方しだいで社会ドラマになれば、サスペンスにもなり、そしてコメディにもなります。
本来なら、高齢化が急速に進む日本の社会構造の暗部を鋭く抉り出す、ドキュメンタリー映画にも仕立てられる重く深刻なテーマを、過剰なほど軽妙に描いて笑い飛ばすセンスを称えたいと思います。
スローモーション映像の多用は大いにその効果を高めています。金に右往左往する話ゆえに、コメディタッチの演出とはいえ、リアルに演じさせると話が益々深刻で陰鬱になる処を、スローモーションを効果的に挿入することで現実感を薄め、作り物感を高めています。
また、アクションもロマンスもない本作は、基本的に人物間の会話劇ですが、ともかく登場人物が、天海祐希演じる主人公を含め悉く見事に怪しく嘘っぽい、つまり個性的でどこか弾けています。唯一、松重豊演じる主人公の夫のみが、世の中のどこにでもいる人、換言すると存在感のない人ですが、それゆえに個性溢れる登場人物の潤滑剤的役割を果たし、本作が過激に推移するのを程好く抑制する役どころを果たします。多分、世の中の多数派である事なかれ主義者の彼の目線が、本作のカメラ目線の主体になっていると思います。
会話や所作ごとにドタバタ劇が展開しながらも、映像自体は落ち着いて観られたのも、カメラが常識人視点で冷静に捉えていたからでしょう。
会話劇形式で、主人公の自宅中心に展開するゆえに、本来は舞台劇に相応しいスジといえます。舞台劇的なコメディですが、吉本新喜劇のような爆笑を連鎖させるのではなく、一つ一つの所作や会話に思わず失笑することを繰り返す、どちらかというと松竹新喜劇の世界といえます。
終始笑わせ、要所でしんみりと泣かせ、手に汗握らせる、そして観終えた後の心の中に、ほっこりする暖かさを埋め込んでくれる、人情喜劇です。
虚構を描いて、観客に夢と希望を与えるのが映画だとすると、本作は将に典型的映画と言えるでしょう。ただエンディングは、円満に明朗に幕引きするための、やや強引で違和感が残りました。そこでハタと気付いたことは、この作品が提起した、本来深刻な国家的命題の答えは、予告映像では浪費家で世間知らずとされている、草笛光子が奔放に演じた主人公の義母の生き方にあることを、前田哲監督は言いたかったのではないかということです。
実は、本作の真の主人公は天海祐希ではなく、草笛光子であったようです。
天海さんと草笛さんにここまでやらせた人!監督えらい。
草笛光子が主役なのでは。と思わされる活躍ぶりです。
前田哲監督の振り幅の大きさに感心した。
一番の功績は天海祐希と草笛にここまでさせた人、どなたでしょう?キャスティングなのかプロデューサーなのか監督なのか、です。
相手に毒蝮三太夫と柴田理恵をもって来たのも良かったと思う。
すべてがはまって面白くなった映画だと思います。
ええ話!
ポップに観れつつ想像以上に素敵な後味の映画だった。草笛光子が素敵。あと三谷幸喜が最高。お金に関しては既に頭が痛いことばかりだけど、人に愛を持って、少しばかり自分に我儘に生きていけたらいいなと思った。その心の余裕のためにお金が必要なんだけどね。
ちょっと中途半端かな
老後2,000万円問題を真正面から扱うのではなく、ちょっと斜めから見ながら、マァ心の持ち方とライフスタイルで何とかなるのでは思わせる映画でした。
ただ、結末はちょっと中途半端。
何が正しいのかは、その人、家庭で違う問題故にこのような扱いになったのでしょうが、一つだけ学んだことは、収入という身の丈にあった生活を如何に送れるか。自分たちのライフスタイルの変化に柔軟に対応していく必要性を学習できた映画でした。
還暦を過ぎた私達には、タイミングが合った良い映画でした。
ほぼ笑えます。ラストは泣けます。
誰もが不安を持つ老後の資金を、リアルにコミカルに描いていたと思います。
こんな姑がいたら、直接被害のない人たちなら、楽しいだろうと思います。
それにしても草笛光子さんはパワフルです。
観客は中高年の女性が多かったのですが、声に出して笑う人が多数いて、つられて笑うことができました。ラストの生前葬のシーンは、ジーンときました。
う~ん。 よかったです。
よかったところ
俳優陣、天海祐希と草笛美津子がさすが。
草笛さん、88才だと、すごい。 あたりまえだけど、美容にも健康にも人並み以上のケアをしてるんだと思う。
天海さんの安定感も。 もうこの人は期待を外さない。安心して観ていました。
毒蝮さんもよかったです。
ただ、私、石井正則さんのファンなんで、もう少し石井さんの味を引き出してほしかったなぁとは思いました。
映画のテンポも流れもよかった。
変に込み入ったのが最近多くて、それに比べて分かりやすくて観やすくてよかったです。
老後の用意しておくポイントも教えてくれてよかった。
私、長男なんで
「一応、家族葬になりそうだけど、もう少し深く、あちこち当たろうかな。」
「葬儀の費用は俺かな。帰ってnetで調べてみよう」
・・・なんて。
う~んのところ。
途中までの「カネ、金、KANE」がきつくて。
私はまあまあ心配なく老後まで行けそうだけど、あれ、きつい人が見たら押しつぶされるんじゃないかと思って観てました。
もう少し、やんわりでもいいのにと思いました。
シェアハウス。
ま、それほど大きく扱ってなかったので、普通に通り過ぎて観ることができたけど。
自分みたいに旅行も、映画も食事も、基本的に一人が好きな人間からすると、面倒くさそうだなあ、うるさくないのかなあなんて、なんか「う~ん」となってしまいました。
でも、これは人それぞれだし、あくまで映画の流れの中でのことだからそんなには重くなかったです。
楽しく、それなりに考えさせてくれた映画でした。
観てよかったです。
老若男女を問わず気軽に楽しめる
老後資金に関する問題を面白おかしく描いたハートフルコメディ。天海祐希の単独主演作は20年ぶりのようですがさすがの存在感。老若男女を問わず安心して観られる作品。出演者も幅広く飽きない展開で最後は上手くまとめられています。
2021-169
支持、拾い物。コワモテ演者陣による生の祝祭。
黒沢清常連の松重六平哀川、金田一系常連の草笛ら死相漂うコワモテ演者陣による、終活たる生の祝祭は存外腹に来た。
題から逸れて「親の葬式と子の結婚資金を出したくありません」になったがご愛嬌。
クレしんミサエ衣装でのたうつ天海のエレガント。
支持、拾い物。
老後の人生を幸せに生きるために
50代夫婦(主に妻)が老後のお金の心配をし始めた矢先にお金のかかるイベントが立て続けに発生し『さぁ大変だ』と悩みながら奮闘するコメディ
実際には笑えない大問題を笑えるのがとても面白い
見栄っ張りなモーレツババアと嫁が老後の資金を巡る嫁姑マネーバトル!でも最後は泣かせるんでしょ(笑)的な映画だと思っておりました
序盤は猛烈なソロバン弾きがメインだけど中盤以降は人間関係メイン。モーレツババアもちょっと個性的だけど常識範囲内のお婆さんであり、老後の人生、第二の人生をいかに幸せに生きるかが描かれていた。
決してお金!お金の映画ではなく幸せな人生を選択するための映画だと思いました
配役もなかなか個性的な印象だけどどの役柄も作品から飛び出すことなくまとまった印象で上手い配役だなと思いました
本当はそしてバトンは渡されたを観るつもりだったんだけどあまりにも混んでいてたので避難的に本作を観たのですが心が穏やかになるというかとてもよい後味を感じながら帰宅することができました
多少わがままに自分勝手に生きたっていいじゃない
これはもっと評判になってもよい映画だと思いました
笑いあり、涙ありの傑作映画です🈵
何と言っても、天海祐希、草笛光子の名演技がよかったですね(^-^)/
誰しも、老後のことを考えると多少は不安はあるでしょうから、それがコミカルに描かれていて、笑ってしまうけど、笑えない現実もあって、しみじみとさせられました😅
何はともあれ、テンポのいいストーリー展開なので、あっという間に終わってしまう感じがしますが、とても後味のいい映画でした🙆
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