「温かい映画」老後の資金がありません! プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
温かい映画
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松重と天海の夫婦は、老後用の貯金が1000万円もなかった。
そんな時に松重の父が死亡、葬式代で何百万円も消える。
さらに突発的出費がかさみ、しかも夫婦そろって失業w
以降、松重の母の草笛は高い高齢者用マンション?で一人暮らし。
そのために月9万円も仕送りせねばならず、家計は火の車に。
それで仕方なく呼び寄せて同居することにした。
するとこの母がとんでもない浪費家で・・・っていう地獄。
でも一緒に住むうちにお互いのことが分かって来た。
で共に犯罪の片棒(かわいいものだが)を担ぎ、連帯意識も生まれる。
そんなある日、草笛が倒れた。
一命はとりとめた後、生前葬をするとか急に言い出す。
また出費が・・・と思って天海は関わらず、参加もしない。
するとそこで草笛は、そこにいない天海への感謝を述べる。
実は一人暮らしになって退屈で生きる気力をなくしてたのだった。
そこで天海に呼んでもらい生きる気力が戻った、命の恩人とのこと。
そして草笛が薬を忘れてると勘違いした天海は届けに来て、
偶然にもそれを聞き、うるっとなる。そしていることもバレるw
でもみんな幸せな気分になり、パーティは大いに盛り上がる。
やがて草笛は松重の妹の家に引き取られることになった。
生前葬は友人の庭でやったので大して金はかかっておらず、
むしろ香典で10万円の利益が出てて、草笛はそれを天海に渡す。
このお金はあなた自身のために使いなさいと。カッコイイ~
天海は、ずっと欲しかった10万円のバッグを買いゴキゲン。
また家を売り払い、夫婦でシェアハウスに入ることにした。
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劇場で見た。いやー、ホントいい作品だった。
タイトルと内容はあまり一致してない気もする、
まあ全体に金がないことはさんざ主張されてたけどw
天海祐希ってやっぱりすごい女優やな。
この人がやると悲劇が悲劇に見えんし、負けない強さを感じる。
数多の不幸が彼女を襲うのは、むしろ笑い所やもんな。
また草笛さんも存在感がホンマにスゴいわ。
中盤まではろくでもないババアにしか見えんのやけど、
最後はさすがの草笛節って感じでとにかく粋。
草笛が天海への感謝を述べるシーンは号泣してもたわ。
全体にコメディなんやけど、感動もある良い映画だった。
登場人物も、最初は色々あったけど結局みんないい人やったな。