「【老後なんて、まだまだ先だと思っていたけれど、今からイロイロ準備をしなくちゃなあ・・、と思った作品。アンナに、上手く行くかなあとか言わずに観たい、老後対応啓発コメディ。】」老後の資金がありません! NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【老後なんて、まだまだ先だと思っていたけれど、今からイロイロ準備をしなくちゃなあ・・、と思った作品。アンナに、上手く行くかなあとか言わずに観たい、老後対応啓発コメディ。】
ー 人生百年時代と、安倍元首相が言い始めて、数年が経つ。老後資金は2000万円というのが常識かと思っていたら、イキナリ、”老後は4000万円必要です”などと、コンサルらしきおばさんに言われ、”オイオイ、安倍さん・・、話が違うじゃないか”と思いながらも、面白く鑑賞した作品。ー
◆感想<Caution 内容に触れています。>
・ええっ、棺桶ってそんなに値段のバラツキがあるのかい!
ー 友近さん演じる、葬儀社販売担当のお勧めの仕方が絶妙に可笑しい。
どうせ、燃やすんだから、4万円ので良いじゃない、と後藤篤子(天海裕希)は思うのだが、販売担当の友近さんが、貼りついた様な営業スマイルで言った言葉。
”私の記憶では、4万円のお品をご購入したお客様はおりません・・。
老舗和菓子屋、和栗堂の面子も考え、少しお高めの品をご購入。
仏壇ってそんなに高いの!とか、葬儀費用って会場費を込めても高いんだなあ・・、とかいろいろ笑いながらも、勉強になりましたよ。ー
・葬儀費用分配問題。
ー これは、実際にイロイロありそうだなあ。今のうちに弟と話しておくか・・。
全然関係ないけれど、若村麻由美さんって、相変わらず美しいなあ。天海さんと並ぶ、不老の人である。ー
・娘(新川優愛)の結婚問題。
ー 冠婚葬祭ってお金かかるんだよねえ・・、と自分の結婚時の事を思いだすなあ・・。
あと、お父さんは、あんな変なパンクロッカー(加藤涼)との結婚は許しません!ー
・夫を亡くした浪費屋の義母、芳乃(草笛光子:コメディエンヌとしても十分行けますね。)が、バンバンお金をクレジットカードで使うわ、優しいが少し頼りない夫の章(松重豊)の会社は、潰れちゃって無職になるし・・。
ー 暗雲漂う後藤家。章の就職事情の厳しさなどは、現実味が溢れる。ー
・年金詐欺問題や、オレオレ詐欺問題も盛り込み、オカシク物語は続く。
ー 毒蝮三太夫の、真剣を振り回す姿や、区役所のオロオロする役人を演じた三谷幸喜監督が、役人にしか見えなくって・・。あー、オカシイ。
<芳乃が”生前葬を遣る!”と言い出して、皆の前で言った篤子に対する感謝の言葉。
シェアハウスかあ・・。
結局、人生で大切なのは連れ合いとの関係性を良好に保つ事と(篤子は、夫が職を失った時、叱責していないし、尊敬の念を持った呼び方をしている)いざという時に”独り”にならないように、常日頃から地域の人達や、親戚とキチンとした人間関係を築いておくことが必要何だろうなあ・・、と思った作品。
でないと、お金がある家は「犬神家の一族」になってしまうだろうし、お金のない家は、もっと悲惨な事になるんだろうなあ・・。
頼むよ!、新政権!>
いきなりパブリックビューイングから語りかける経済評論家の荻原博子さん!
可笑しかったですね。
胸騒ぎで始終振り回される天海祐希(笑)
僕のレビューに付記して「葬儀の節約術」をあげておきました。
一応こんな方法もあるという情報を。
NOBUさん元気で長生きなさって下さいね。