「農園には3つのものが必要。水、動物、そして仲間。」ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
農園には3つのものが必要。水、動物、そして仲間。
映画館で初のドキュメンタリー映画。
評価が高かったので、鑑賞。
すんばらしいでございました。
飽きることなく、無我夢中になった90分間。
自然の凄さを実感することができました。
映像関係の仕事をするジョンは料理家の妻、モリーと共に極々普通の生活を送っていた。しかし、愛犬の鳴き声がうるさいと近隣住民からクレームが入り、家を出なければならなかった。
アメリカらしいポップで分かりやすい絵。
理想を妻が語りながら、ジョンが解説をしていく。
ジョンの声が良いのもあってか一瞬で世界に引き込まれる。
音楽と映像もしっかりマッチ。
ちょっとふざけた呑気な曲から神秘的な曲まで、映像だけでなく音楽も美しかった。
ジョン本人がカメラマン兼監督となり、農園物語を進めていく。ドキュメンタリー映画と括っていいものなのか、映画館でしか味わえない映像美があった。
動物たちの行動に泣けてくる。
いじめられているニワトリだったり、親を失ったヒツジだったり、重い病気を背負うブタだったりと動物たちも人間のように生きているなと思った。
ドキュメンタリーなので嘘がひとつもなく、全て真実なので実際に動物たちがこうして生きていると思うと、自然って凄いなと強く思う。
まぁ、欠点を言うならば、
妻のモリーが料理家という事なので、料理をしているシーンをもっともっと見たかったかなと。
もっと引き込まれるものが欲しかったし、1年経つとどんな映画だったか忘れてしまった...(ごめんなさい)
美しい環境を保持し植物を育てるには、
多大な量の水と、肥料を作ったり害虫を食べたりしてくれる動物と、信頼なる仲間が必要になる。
全ての生き物たちが平和に普通に暮らせるようになるには、人間は相当な覚悟と努力が必要なんだ。
美術館に来ている気持ちで見ていた。
ドキュメンタリー最高級映画。
こんな広大な地で育った子はどんな風に成長していくのだろうか...見てみたい。