「裸裸ランド あの夏、いちばんおバカな海」ぐらんぶる 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
裸裸ランド あの夏、いちばんおバカな海
2020年映画館鑑賞63作品目
原作未読
そんな漫画が世の中にあることさえ知らなかった
絵は吐き気がするほど今風で拒絶反応
夏はもう終わりだが夏にぴったりの映画
観ようと思ったきっかけは『弱虫ペダル』の芝居で興味を持った竜星凉が主演だから
サングラスを外しただけで全くの別人になる『すすめ!パイレーツ』の粳寅満太郎以来の人
僕はどちらかといえばノーマルな男なので若い女の裸と若い男の裸なら当然前者の方が見たいが男の裸を見たくないわけではない
均整の取れた肉体に刺激を受け自分の腹を見るたびに「このままじゃダメだ」と痛感できるというメリットがある
端的に書くと大学の新入生がスキューバーダイビングのサークルに入ってライセンスを獲得する話
それだけでは厳しいのでテコ入れが必要だがそれがこの内容である
当初はハードボイルドな漫画に少年誌連載だというのにエロの要素を加え大成功した『シティーハンター』みたいなものか
原作はだいぶ違うようだがしょせん五十歩百歩である
ほぼ完全に放棄した南国アイスホッケー部よりましである
そもそも予告編が大失敗している
原作ファンや出演者のファンは観てみようと思うがそれ以外の一般の映画ファンは観てみたいと思う内容ではない
一切ゾンビを出さなかった『屍人荘の殺人』のように男の裸はなるべく自粛しスキューバーダイビングを全面に押し出すべきだった
スキューバー始めました→泳げません→機材買わないと→ミスコン出場で賞金稼ぎ→努力とみんなの協力でライセンス獲得→美しいサンゴ礁の海中で泳ぐ人々
それなら騙されてもっと多くの人が詰めかけて早い段階から1日1回レイトショーのみにならずに済んだ
冒頭同じようなシーンが続くのがこの映画の特徴
『時をかける少女』のパロディなのだろうか
『ランローララン』は三回なのでくどいといえばくどいが僕は受け入れることはできた
島に閉じ込めて度数の高い酒を飲ませ大学の敷地の目立つ場所に放置するという今のコンプライアンスでは完全にアウトのノリだが虚構なのでこれも受け入れる
男くさい映画である
男男男イケメンパラダイスそして裸そして全裸
バカ丸出しの完全なおバカ映画
可哀想なくらいコンパクトサイズでなければ男性器をあれだけ上手に隠せるものではない
ケツの下から陰嚢が見えるのが普通なのに全く見えない
やはりあの場面もモザイクが必要だった
トランポリンで吊るされているパンツを取りにいく場面が大好き
オタクの相方もキャラ的に最高
オタクなのにキモくないのは福山雅治風のイケメンだから
男たちの勢いに押されて女性軍が地味すぎて完全に負けていた
いとこ2人の存在感が薄い
その流れを変えたのがダイナマイトボディの小倉優香
オッパイがデカすぎて目のやり場に困るがあの男たちに対抗できるのは女らしさを下品なまでに強調した小倉優香のようなキャラだけ
芝居とはいえあんなに楽しそうに生き生きと芸能活動している小倉優香を初めて見た
ラジオの仕事では彼女を生かせるわけがないのに事務所も馬鹿である
20代の演技力が高い女優なんてわりとたくさんいるのにヒロインを務めた乃木坂のアイドルが大根すぎてとても残念
すべり芸までやったケバ子役の石川恋には好感が持てたのはルックスが個人的に好みの女性だからだろう
チョークスリーパーの人が1番地味だった
エンドロールはアニメで楽しめた
漫画原作ということあり毎度のことながら原作厨の皆さんがお怒りの様子で笑ってしまう
るろうに剣心とかシティーハンター(おフランス製)とかは例外で原作ファンは漫画原作映画なんて観るべきじゃない
反省しないからなのか学習能力がないのかお金を払ってまで愚かなことです
漫画原作映画のほとんどは原作ファンのために作っているわけではないことを悟るべきです
漫画を知らない人が漫画原作映画を観て少しでも漫画に興味も持ち読んでもらえれば宣伝として成功であり出版社や作者はホクホクです
僕は読んでみたいと思いませんが
あとこれPG12だけど大人は子供にどのように助言すればいいのでしょうか?