「エンジン音を聴き分ける犬」ハチとパルマの物語 リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
エンジン音を聴き分ける犬
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予想通り、健気に主人を待つ犬と、次第に心を通わせた少年とのお話しでした。
犬の動きが、ドッグトレーナーによる俳優犬の演技だろうと分かっていても、寂しげな表情、目の演技、ワンちゃんの演技に惹き込まれました。
最初のうちは、後ろ姿が主人に似ているおじさんを追いかけて、近づくと人違いだった時の切なさとか、
置いていった客の住所を空港スタッフからなんとか教えてもらって、迎えに来てほしいという手紙を書いた主人公の少年の頑張りを応援し、これでなんとか元の飼い主のもとに戻れないものかな、と思ったり。
でもここでふと疑問が。何十年か前のことではありますが、搭乗客の名前や住所が分かっているなら、主人を待ち続けて滑走路や空港内カフェで走り回ってワンちゃんが空港業務の妨害をする形になったのは確かなんだから、
当然、勝手に飼い犬を空港内に置き去りにした飼い主へ、空港から正式に問い合わせる、抗議してさっさと引き取ってもらうことは、何故しなかったのか?主人公の少年の自主的な手紙や新聞への取材が無ければ飼い主がまた空港に来なかったのでは?
シンプルに迷惑などこかのペットが空港内にいて、最近の搭乗客のペットと分かっているのに何故空港側が正式な抗議を飼い主にしなかったのか、とても不思議でした。ちょっと腑に落ちなかったのはそこです。
でも予想通り、捨てた飼い主よりも、今現在そばにいてくれて自分を必要としてくれる少年のほうを選んだのは必然でした。
飼い主に捨てられた、空港に置き去りにされたワンちゃんが結果的にまともな飼い主となれる少年に出会えて良かったです。
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