「【”何故、僕たちは残されてしまったの・・”似た者同士の忠犬と少年の物語。忠犬は、自らを真に愛する人をキチンと嗅ぎ分けるのである。】」ハチとパルマの物語 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”何故、僕たちは残されてしまったの・・”似た者同士の忠犬と少年の物語。忠犬は、自らを真に愛する人をキチンと嗅ぎ分けるのである。】
ー 序盤は、秋田犬を愛する、フィギアスケートのザギトワさんも出演されたりして、”秋田犬アピールご当地映画かな・・”などと思いながら、鑑賞。
父親と別れて暮らしていたコーリャ君が母の死をきっかけに、父と同居するシーンと、シェパードのパルマが主と空港で離れ離れになってしまうシーンを、粗く絡ませながら物語は進行。ー
<Caution! 以下内容に触れています。>
・1977年代のソビエトのどこかの空港がメイン舞台。地方空港のようなところで、整備工として居住するお爺さんと、父親に反発して家を出たコーリャ君は、残されたパルマと共同生活を始めるが・・
ー 旧ソ連時代の権力体制を皮肉を込めて描いている・・。
それにしても、お爺さんの娘でCAのニーナは、綺麗だったなあ・・。すいません・・。ー
・コーリャ君の父親が施設育ちで、夢で国際パイロットになることを夢見ていた・・、とコーリャ君に心を開く辺りから、物語は動き始める。
ー 親子の心が通じた、”地図”のシーンは良かった。ー
・ソビエトの権力者に”宣伝になるから・・”と言われ、空港内の敷地内に急遽作られた柵内に閉じこめられた病気になったパルマを大雨の中、庇うコーリャ君の姿は、健気であった。
ー けど、パルマは直ぐに元気になっちゃうんだよねえ・・。脚本が粗い感じがする。ー
<ラスト、パルマが選んだ人とは・・。
そして、漸く国際線の機長になった父親や同僚たちが取った気骨ある行動は良かったなあ。
全体的に”チープ感が漂ってしまっている所”と脚本が少し、残念だったかな・・。
”愛と涙と感動”とあったけれど、”少し”感動した作品・・。
(製作者の方々、すいません・・。)
犬が好きな方は、もっと心に響くのかなあ・・。>