グッドライアー 偽りのゲームのレビュー・感想・評価
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ベテラン
いやー本当にヘレンミレンとイアンマッケランの騙し合いなんて予告されたらそれは見に行きたくなるわけで、、
まあ、予告でそんな感じなのがわかってしまうとヘレンミレンのどんでん返しが少し弱くなってしまうのだけど前半のウブな老女から後半の変貌ぶりはさすが。
イアンマッケランもラストの皮肉とも言えるシャンパン。
大きな伏線やどんでん返しはなかったけど終始どうなるんだろう?とハラハラドキドキしながらとても楽しめた。
恥ずかしいですが
偽のお孫さんのしくじりってなんでしょう?見落としてたんでしょうね。再び観る程の魅力までは感じなかったので喉に魚の小骨が刺さったまんまです。作品はイギリス風味がしっくり来てワンタッチでマイナス五万ポンドのシーンとか楽しめました。
幸運の風向
夫を亡くした老婦人ベティの資産を狙う老紳士ロイの話。
自身も嫁を亡くしたという設定で出会い系サイトで引っ掛けて親しくなり、投資を持ち掛けて行くストーリー。
仲間と共謀し他にも投資詐欺を働くロイと、人が良く直ぐにロイを信用し身体を労るベティ。
って…むむっ!?車の時点でちょい引っ掛かり、家の時点でほぼ確信。
何だかずいぶん早くどうなって行くかは読めてしまったけど、それを踏まえてどんな展開になるのかが楽しみになってくる中盤。
地下鉄のシーンはこの作品でそんなんやる!?と予想外だし、ベルリンでのせめぎ合いシーンは意外な過去の話に体温が上がる。
さていよいよからの流れはちょっと理不尽なところもあったし、完全後出しだったのはちょっとね。
それに都合良すぎるとも感じたけど、不用意なところがあったからこそのあの流れとも考えられるし、そこはまあ良いか。
厳しい結末ではあったけど、しっかり真っ黒な姿をみせていたし、なかなか良かったかな。
ただ、ロシア人がのっかってくるのは違わないか?
名優対決
ヘレン・ミレンとイアン・マッケランとのことで、とりあえず観ておこうた劇場へ。ミレンというより、マッケランの方が主役という感じでした。どちらも、おしも押されぬ名優だけに、会話のやり取りの妙などを期待してたのだけど、ちょっと拍子抜けでした。脚本が平板だったかな。テンポが一本
調子で、上映時間は実際よりも少し長く感じられた。
ネタバレになるので、あまり語れないけれど、ストーリーはよくある感じ。マッケラン演じるロイ=老詐欺師が、ミレン演じる金持ちベティに近づいていく。マッケランを怪しむ孫と、それをいなす。それはまあ良いのだけど、この2人に「コンフィデンスマン」くらいの演出では、勿体ない。ところどころ、マッケランの裏の顔が出てくるので、そんなシーンはじっくり名優の演技を見たかったですね。二重三重のストーリーに頼りすぎたかな。
ヘレン・ミレンとイアン・マッケランの 初共演ということで楽しみだ...
ヘレン・ミレンとイアン・マッケランの
初共演ということで楽しみだった作品
主演2人の掛け合いは見応えありました。
ヘレンミレン姐さんの相変わらずの
優艶さとエレガントさは安定感抜群。
イアンさんのくるくる変わる表情は
さすが老練の成せる技。
「ダウントンアビー」のカーソンこと
ジム・カーターもよかった。彼の低いトーンから発せられるイギリス英語は本当に心地よい。
作品はというと
こちらの想定を越えてくる展開で
なかなか面白かったです。
スッキリした!と言う言葉はちょっと
憚れるアレですし
後々の対象的な2人の表情の意味を
考えれば考えるほど恐ろしいんですが…
ミステリー作品ならではの伏線を楽しめる演出もなかなかよかった。
タランティーノ作品がそこに繋がるのかとか。繋がる先がなかなかの重みなんですけどね…。
ポンドのレートを知らなくて
資産価値がわからなかったーー
のはここだけのお話しです🙉
ちなみに1ポンド≒143円位です
あることをすると5万ポンド減る、
ここは見応えありましたね。
ただ個人的に残念に感じる演出も多く
イアンマッケランの演じるロイ、
ただの詐欺師なら気にならなかったんでしょうけど、ロイの人物設定から想像すると相当な熟練者だと思ったんですよね。
だから地下鉄でもあれだけの事を
さらりとやっちまう。
その割に…なところが多い
そんなツッコミどころもありつつ
映画としての面白さは十分堪能できましたしヘレン姐さんとマグニートじゃない
イアンさんの共演を観られたのは
本当に良かった。
女は懲らしめるのが得意技なんだ。
映画が始まってストーリー展開は読めてしまったけれどどの、タイミングでタネ明かしをするのだろうかとワクワクしてしまった。伏線をはりめぐしギリギリまで引っ張って、さあ、恨みつらみのコーナーに突入していくところなんぞ見事でした。
しかし、復讐劇と言うのはあと味が悪いモノ。
そんなことを改めて思った。
☆☆☆★★★ 《神と交わす秘密の共有》 簡単に。 最高に下衆なイア...
☆☆☆★★★
《神と交わす秘密の共有》
簡単に。
最高に下衆なイアン・マッケランが思う存分に楽しめます。その一挙手一投足に惹きつけられる1時間半!
しかし…。
ここから始まるは、それまでに。弓矢の弓を、極限まで引きに引く程の演技力で控えめに演じていたヘレン・ミレンの真骨頂が大爆発。
もう、この2人の演技合戦を心底堪能させて貰いました。
ただ、残念だったのは。ミステリーとして、イアン・マッケランの目線から作品を描けば描く程に。誰が見ても、「あ?コレ、絶対に最後は立場が逆転してしまうんじゃないの〜!」…と、観客側に思われてしまう辺りでしょうか。
少しでもそう思われたならば、もう観客側からすると〝そこ〟にしか興味が湧かなくなってしまいますからねえ〜(´-`)
監督は、ここ数年は『ドリームガールズ』や『グレイテスト・ショーマン』で高い評価を受けたビル・コンドンですが。元々は『F/X 2』の脚本や、『ゴッド・アンド・モンスター』でアカデミー脚色賞を受けたりと。ミステリーとしての題材を、きっちりと描く下地はしっかりとしており。今後も多くのミステリー系の作品で重宝されそうな予感がします。(ミュージカル関連の作品はそう多くは製作されないでしょうから)
げに恐ろしくは女の怨念なり〜!
♬◯子の◯◯ー◯〝♬…って、◯子じゃあなかったけど(。-_-。)
〝本を焼く者は、いずれ人を焼く様になる〟
2020年2月11日 イオンシネマ板橋/スクリーン4
男が忘れた過去の代償は大きすぎた、そして女は
ネタバレという訳でもないけど、公開前からヘレンが悪女というのは知っていたので楽しみにしていました。
イアンが詐欺師ということですが、ただ単に人を騙して金儲けをしているだけと思ったら、違法スレスレというか、殺人も平気でさらりとやっている、
しかも、昔ではなく、今、地下鉄でのシーンは正直、えっっとびっくりです。
二人の出会いがネットでというのも現代でリアルだなあと思ったのですが。
女に誘われて、彼女の家に同棲、一緒に住むって早すぎないと思いましたが、これが人生前向きに生きるコツなのか、歳をとってもポジティブに、前向きに行行動しろということなのか、日本でこんなことしたら絶対、後ろ指さされ組だわと思いました。
最初から、この出会いも何もかも仕組まれていた、しかも女の掌の上で転がされていたことに気づいたとき、男は謝りますが、多分、まだ彼女を騙そうとしているのではと感じてしまいます。
家族がばらばらになって酷い目にあっても生き残った彼女は必死に生きてきた。
男も必死で、でも、自分のやったことは子供の頃の事だと、そんな事は忘れていた。
そして最期に男が払った代償は大きすぎた、全てを失った男の顔を彼女は見たのだろうか。
いや、たとえ見ても、そこで呵責と感じないで欲しいと思いました。
強い女と強いと自負していた男のやりとりです。
人の歴史
軽い気持ちで見たから、映画に関する事前情報がなかった分、
すごく楽しめた。
騙されちゃダメ!
これは恋愛モノ?ミステリー?
そんなことを思いつつ、歴史的な話。
ベティの本当の味方は誰なのか?
一人一人、人生には色んな歴史があって。
そこに真実がある。
ロイの最後のシーンのバックが何であんな感じなの?ってそこだけ理解出来ずに終わった。
ストーリーは面白かったけど、事前情報が全くないからこそかなぁって、感じもしたのでマイナス0.5です。
またも◯◯か‼️
騙し合いである、ということは宣伝や予告編で周知のことだったので、さあ、一体どう展開させるのか、本当に騙されていたのは誰か?
という自分なりの想像がどこまで監督に肉薄できるだろうか、ということを楽しみに鑑賞。
途中からある程度の方向性(最終的な勝者)は感じとれます。というか、私のようなおバカさんでも少しは分かった気にさせてくれるように組み立てられていました、なんて優しい監督さん。
でも種明かしのひとつひとつ、そもそもの動機や騙し合いゲームの参加者の素顔など、かなり意表を突かれました。私ごときの想像力は植木等さん以上にお呼びでなかったです。
名優二人の表情を楽しめるということだけでも劇場鑑賞の価値は十分‼️
【以下、備忘録的な感想】
上映後まず浮かんだのが、またもナチ❗️
ということでした。戦争ものに限らず、インディ・ジョーンズシリーズや最近のジョジョ・ラビットでもそうですが、英仏米その他ヨーロッパの映画では、過去でも現在でも、直接間接に関わらず、様々な形で登場人物たちに影響を与えています。
実際のところを知らないのですが、日本で我々が観るのと同程度にこれらの映画がドイツでも公開されているとしたら、ドイツの方々はどう感じているのか、とても気になります。
もし、第二次世界大戦の頃に日本が進出した中国や朝鮮半島やその他多くのアジアの国々の映画産業がもっと活発で、近代史やそれが現代にどう影響しているかを描いた作品の日本市場での上映数が多かったとしたら。
そして、それらの作品の中に旧日本軍の行状がいまだに色濃く残っていたら(思想色や批判的要素が薄いコメディやらアクションなども含めて)、自分がどう感じるのか、見当もつきません。
もしかしたら、歴史的事実を認識してちゃんと向き合っている人だって、もういい加減にしてくれ、と嫌になったりしないだろうか。
国民とか民族のプライドを取り戻す、という旗印を掲げた極右的な思想が生まれ、それを支持する人が生まれる要因のひとつになることはないだろうか。
そんなことを考えてみると、きっとドイツの政治家や教育機関や報道に携わる人たちは、戦後は絶えずそういう危険因子が増幅しないような自己抑制を意識した強い責任感を維持してきたのだと想像できます。
翻って日本の政治家や報道機関の方々は、一体どんな責任感を持ってきたのか、ということにも思いが及びます。
まさか、あれは今の日本人と違う日本人がやったことだから関係ないよ、という見方をする人はいないと信じたいのですが、どうだろう。
今度公開される『1917』は第一次世界大戦が舞台。
いわゆる〝塹壕戦〟という悲惨な状況についてWikipediaなどで予習しておこうと思ってます。
日本は出てこないと思いますが、実は日英同盟をいいことに、敗戦国ドイツの中国や太平洋における利権をちゃっかり獲得していたそうです。その利権がどうなったのかなど詳しいことはよく分からないのですが、世の中本当に知らないことだらけです。
パスワードはどうするの?リリーなんていいんじゃない?
good liar、 ”巧妙な嘘”。嘘から始まる出会い。スタイリッシュな老人同志。人生を経たゆえの、洒落の利いた会話。そして、演技上手な役者たち。・・・
落ち着いて観れる信頼感に、ゆったりとスクリーンを眺める。
手玉にとろうとするロイ。終いにはそうなるだろうという予想はそのままに、ほぼ想定内。筋書きにもやや無理やり感はある。それでも満腹感を味わえるのは、主役二人の存在感の確かさだなあ。
ラスト、「気を付けて思ったよりも深いわ」とかける声が、思ったよりも深い。
キーパッド使える年寄りになりたい
偶然にも前日にジョジョ・ラビットを鑑賞していたので、終戦前後の世界史の勉強してるのかな?と、個人的に面白くなってしまった。
この作品はSNSで知り合った老人同士が騙し合うという触れ込みで、冒頭からおじいちゃんが本当はどんな人なのかは描かれていくが、おばあちゃんの素性は全然明かされなくて観てる人はこのおばあちゃんの目的は一体なんなんだろう?と思いながら物語が進んでいく感じ。
個人的にはおばあちゃんの目的に驚いた。
おばあちゃん側の視点で作られた作品があったら観てみたいとも思った。
それにしてもおじいちゃんのバイタリティがすごい。友達も家族もなく金儲けしかする事がないから当然と言えば当然か。
そこまでやるのか・・・そこまでやるのだ
やはりこのテの映画は、とても複雑な背景事情を設定しており、それが行きすぎるとモヤっとした感覚しか残らなくなってしまうのですが、今回のものは「まあありかなあ」とギリギリセーフの感でした。熟年のまことしやかな演技は渋い味があっていいですね。ネタばらし説明をできるだけしなくても「そうか、そういうことか」と最後には気づくことができる映画が望ましいのでしょうね。
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