グッドライアー 偽りのゲームのレビュー・感想・評価
全111件中、21~40件目を表示
○○○の方が、何枚も上手。
一言「ドキドキしすぎて、心臓に悪いわあ〜」
◎よかった点◎
「どっちも詐欺師=騙し合いだろうなあ」と見始めた。
だけど、イアン・マッケランVSヘレン・ミレン。
老練の御大2人(どちらも大好き!)。いやいやどうしてこれが。
・話がずっと男側の詐欺話で進んでいき、そんなあっさりといくのかふーん。
なんて思った私が甘かった。
途中いくつかの伏線があり、それらが途中から「あ、あれ!」と話をひっくり返していくのが。
「わわわー」ともう驚きました。
・終盤ヘレン・ミレンの「冷酷な老女」っぷりが、もう「ははー」とひれ伏すばかり。
多分見ている方は主人公を男として、見ている。
そうすると「マジか!」と驚きも倍々に増えると思います。
・タイトルの「グッド・ライアー」。作中では「巧妙な嘘つき」と訳されていて。
上手(うわて)なのは男か、女か。なるほどなあ・・・(と呆然)。
△いまいちな点△
・なし
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「その時が来たらね」
投資詐欺グループのリーダー格の男がネットで知り合った新たなターゲッ...
投資詐欺グループのリーダー格の男がネットで知り合った新たなターゲットに狙いを定める。
相手はいかにも人の良さそうな老女で、男も親切にしてもらったのに生活費まで根こそぎ奪おうとする。
そこからのどんでん返しはすごかった。
ヘレン・ミレンだから
ネットで知り合ったシニア、男(イアン・マッケラン)は詐欺師で、女(ヘレン・ミレン)の財産を狙っていた。
ヘレン・ミレンなので、なにか企んでいる雰囲気はありあり。
最後の謎解きも十分満足できるものだった。
fond of you
おっさんばかりイギリスの詐欺師グループ。その中でもロイは長老の部類だろうか、ちょっとした投資詐欺も警察の手入れを仕組んで軽々と成功させ、やがて引っかかった男が復讐のために・・・という残酷なシーンも用意されていた。
残酷といえば、『イングロリアス・バスターズ』。老カップルが鑑賞したこの映画が伏線になっているとは思ってもみなかった。ナチスの罪と、一般のドイツ国民。そして過去の秘密が次々と告白されていく様子は面白いものの、違う方向に進んだことに呆気にとられてしまった。
詐欺師プロット自体は簡単なものなのに、過去の話が奥深い。元はドイツ人であるというのにドイツ語訛りもないブリティッシュ英語を喋る二人の演技もさすがだ。ただ、孫だと紹介されたスティーブンを考えてみると、彼の演技が最も優れていたようにも思う。ドイツの話をすることやベルリンを案内することも全て計算ずくだったわけだ。一つ一つの会話にも真意が隠されていたりと、2回目を見る機会があれば台詞に要注目だ。
まだか?まだか?
とヘレン・ミレンの大逆転のパートを期待しながら見ていたが、話は思わぬ方向へ。プロの詐欺師同士の狐と狸の化かし合い、ベテラン俳優の小粋な演技合戦と踏んでいたが、過去暴行されたことや、父親に対する反逆罪密告からの家庭崩壊の復讐のために、初めからイアンを狙って嵌めようとしていたとは。。イアンもその他の詐欺で殺人まで犯していたので全く同情できるものではないが、後味は良くなかった。
自分はどのゲームで生きているのか
ストーリー、演技ともに大変楽しめました。
自分が動かしているゲームは
実は他人のゲームの一部になっていて、
それは再帰的な入れ子の構造になっている。
それでも自分のゲームは自分で決めないと。
最後まで楽しめました!!
無駄な部分が無く、最後まで集中して楽しめました。同じ内容で微妙な俳優だと普通の印象かも知れないので、やはり俳優固有の魅力や存在感というものは重要なのだと思います。ちょっとあっさりとした後味ですが、その時だけ楽しめて何も引き摺らないのも、洗練されていてグッドです。ただほんのりと、人生最後まで諦めずに楽しもうという気持ちにさせてくれました。俳優や映画の役割と言うのはそういう事なのだと思います。やっぱり映画って良いですね。
出会いの時の
ヘレンミレンを観た時点で、ヘレンミレンの勝ち!と感じました。
しっかし悪ですね、あの男は!
往生際の悪さをバッサリ切って行く最後のシーンはスッキリでした。
…が、何十年も前からの確執とかをもってこずに、ヘレンミレンにはただの最強の詐欺師でいてほしかった。
このプロットでの映画というか、物語作りはスタンダードなだけに、動機...
このプロットでの映画というか、物語作りはスタンダードなだけに、動機付、設定で差別化だから、大変でしょうね。
多分、そうだろなと思いつつ、動機がこう来たか・・・。
ベテラン対決!けど爪も隠せていないし見誤らない?
能ある鷹は爪を隠す…? "ナチス"モノの定番"(人生)なりすまし"オチ、逆もまた然り。題材的にはヘビーだけど、思ったより深くなかった!キャラクターについて知れば知るほど、彼らのすることが信じられなくなる。舞台はタランティーノの傑作『イングロリアス・バスターズ』が公開された2009年。そこに待っているのは、もう見飽きたよと言いたくなる類の辟易とするネタバラシパート。
近づきすぎると見誤る…?ヘレン・ミレン × イアン・マッケラン = ベテラン二人の競演・演技対決は一見の価値あるかもしれないが、見誤らなかった。更に、日本でも大ヒットを記録した作品も手掛けてきたビル・コンドン監督 × イアン・マッケラン主演と言えば老年のシャーロック・ホームズを描いた良作『Mr.ホームズ』コンビだけど、そうした大いなる才能の総和からすると、正直期待値は超えない。
良い嘘つきというタイトルは納得。報いは必ず受ける、と信じたい。日常を装った中に変な緊張感が作品を覆い支配する、如何にも何か裏のありそうな余白。英国っぽいネチネチした空気感。イアン・マッケランが演じるのは老年の詐欺師。普段は年の割にまだまだキビキビと歩けるのに膝が悪いみたいなフリもお手の物。マグニートーはあったけど、あれも己の正義を貫いているだけだったし、イアン・マッケラン御大がここまで悪に徹しているのは自分の中でどこか新鮮だった。
「冥府の入り口へ」「過ぎた出来事を振り返って何になる?元に戻せない」「過去の有りそうな人だね」傷跡「私は何より不誠実なことが嫌いだ」「あんたがどういう人間か分かってるんだ」「勝手に住み込み、財産をすべて巻き上げる気か?」「自分が分かる?私に孤独を感じさせない唯一の人よ」「全額送金するって懸命な判断かしら?」全額「あなたも"能ある鷹"ね」行くのをやめるよ「予定通りに」キーパッド「共同口座を見てるの。あなたが嘘をつく度にこれを押す」リリー「スティーヴンは優秀な調査員。……スティーヴンは孫じゃない」10万ドル「俺の金をよこせ、ロイ」「無いと言うのは嘘よ」深く想う、思ったより深いわ
クイーンvsガンダルフのガチンコ色々バトル
わたくしとしてはこの二人が並び立つ姿をスクリーンで観られるだけで昇天案件ですが、公開時に見逃すという痛恨の事態に。
セリフや大袈裟な身振りよりも、表情や目線や所作などすっと切り替えるだけで、魅せてくれます。
前半はちょっとコメディ要素もあり、キュートでチャーミング、気品があるけどクールで絵になる2人をほんわか気分で観ていられます。話が動き出してからは、どちらが騙されるにせよ、あんまり酷いことにはならないで欲しいなとは思っていたのですが。
ちょいちょい仕込みがありまして、感心しましたが、『イングロリアス・バスターズ』は観ないといけませんね。
仕掛けのタネがまるわかりの失敗作
ほとんど最初から構図が丸見えでした。
しかも、無理やりオチをつけるために、やれナチスだ第二次世界大戦だと話を拡げケレンをゴテゴテ作って行きますが、すべては無理やりオチをつけるため。なんだか見ている側が意気消沈するお話です。
ストーリー上に重大な欠陥があり、あの大切なものを「必ず盗めるし、被害者は盗まれたことに即座に気がつかない」ことが前提として、ようやく成立している話なので、もう、なんだかなーとシラケることおびただしかったです。
ほかに評価すべきポイントも見あたらず。
『深く思う』・・・英国的な表現ね
映画「グッドライアー 偽りのゲーム」(ビル・コンドン監督)から。
インターネットの出会い系サイトで出会うところから、
ラストの金を巻き上げるシーンまで、
全て計画的な犯行だったと知り、ちょっと無理がある気がした。
そんなに上手くことが運ぶものなのか・・という疑問である。
映画だから、都合よく繋げられるけれど、現実は・・という感想。
だから、ストーリーに関係ないところで、気になる一言。
これも計画的・・と考えるとつまらないけれど、
愛する気持ちを「君を深く思うようになった」と伝えるシーン。
「『深く思う』・・・英国的な表現ね」と女性が切り返し、
「『愛』と言う言葉は居心地が悪い」と男性が答える。
確かに「愛している」より「深く思っている」の表現の方がいい。
日本では「大切にします」かな。
夏目漱石は「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したことは、
映画「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」で、
紹介されていたけれど、直接「好き」「愛してる」ではない、
そんな表現に、思いの深さを感じるんだよなぁ。
ラスト丸見えだけどね。
これどう考えてもラスト見え見えでしょ(笑。
ヒゲのないガンダルフにも会いたかったし、
何よりヘレン・ミレンさんの作品は絶対鑑賞!
逆に、二人のコメディ作品が観たかったよ。
百合の花で気づいてほしかったよね…
いやぁ、老人が主人公の映画もいいですね。それも善人ばかり出て来るような映画ではなく、一癖ありそうな人たちが幅を利かせているこんな映画が… ヘレン・ミレンがだまされるだけの女なんか演じるはずがないと思っていた。だから、自分なりに想像してみた。彼女も詐欺師でだまそうとしている⁇ それともなかったら、彼を捕まえようと、潜入捜査を行なっている⁇ そんな自分の想像をはるかに超えて、意外な展開になって、すごくおもしろかった。しかも、『黄金のアディーレ』と同様、ベルリンという町が鍵となる。ロイがベルリンを訪れたくないのはなぜか? ベティがロイとのセックスを拒むのはなぜか? その答えは⁇ 映画で見つけてほしい。
全111件中、21~40件目を表示