「オチがすぐわかってしまう」グッドライアー 偽りのゲーム Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
オチがすぐわかってしまう
予告で知りましたが
名優の共演と言うことで楽しみにして観賞
感想としては
うーん
ちょっとキャストに比べ
脚本が平凡すぎ
演出も露骨すぎてサスペンス性に欠けました
老年の詐欺師ロイがネットの出会い系でカモを
漁っていると最近夫を亡くした未亡人ベティが引っかかります
互いに名前からプロフィールまで偽ったことを打ち明け
親密な関係になっていきますが…
ロイの専門は振り込め詐欺
老いても騙すことそのものが快楽のようなタイプ
ベティにも言葉巧みに近づきあれよあれよと
信用を得ます
ベティは資産家のようですが好奇心旺盛
ちょっと首を突っ込みすぎるとこもありますが
しっかり者のスティーブンが近くにいます
スティーブンはロイをハナッから疑います
最強の悪女といった紹介をどっかで見ましたが
どこが?
序盤にロイが仲間と思わせてそいつを騙す
逆ドッキリみたいな詐欺をやるシーンがあるんですが
仲間に後から報酬の不満を言われますが
暴力で黙らせるなど冷酷なとこも
見せますがこれも裏切りのフラグだよなー
とすぐ気が付きます
このままロイがベティを騙していくのかなと
いうとそこはヘレン・ミレンがやっているわけですし
不自然なまでにロイを信用するベティの様から
ああ最後はロイが騙されるんだろうなとすぐわかります
だからそれがどんなふうにかという見方になって
しまいます
そこがこの映画サスペンスとして全然ダメかなと
終盤はその真相になりどうロイが騙されていくかになりますが
それが何とも後からくっつけたみたいな感じでえぇ…と
詐欺師ロイ誕生の瞬間みたいなエピソードなのですが
いくら50年以上前とはいえそんだけのこと一度にやらかして
そんなに覚えてないもんかなと首をかしげてしまいました
「しようとしている」事を示唆する描写は露骨なんですが
少しずつ関係性や生い立ちを示すのは一切無いので
どうしてもいきなりに感じてしまいます
なんであのペンダントとかをもっとそういう
思い出させるアイテムに使わなかったのかなと
なんかの本で読みましたが
詐欺師というのは病的にナルシストな部分があり
イアン・マッケランはそのあたりの異常性を
しっかり演じていました
ヘレン・ミレンも同等に演じていましたが
存在感がありすぎてストーリー自体のからくりに
影響しすぎている気がしました
そう
キャストはいいんだがな…
なんかどうも最近見かけ倒しのサスペンス多いです