ブラック・ウィドウのレビュー・感想・評価
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待望のブラック・ウィドウの物語なのに些か割を食った感じが惜しいです。
「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)の最新作でMCUでは前作の「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」からかなり時間が経っての公開でMCUファンには待望の新作とあって、見ない訳には行かないでしょうと言う事で鑑賞しました。
で、感想はと言うと、うん。普通に面白い。
こちらのハードルを軽々とクリアしていくのは流石。
ただ、面白いけど「Disney+」のプレミアアクセスで同日配信がされた事でスケール感が若干トーンダウンした様に感じられる。
あくまでもイメージ的な物なので、実際には劇場公開を前提で製作された作品なので、そんな事は無いんだけど、動画配信との同日公開はやっぱり惜しい。
殆どの方がプレミアアクセスで観れるならそちらに集中するだろうし、その事で上映館も少なくなっている。
公開を盛り上げようとする気概も含めて、映画は作り上げられていくと思うだけにやっぱり惜しいなあ。
作品は「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」と「ドクター・ストレンジの間でアベンジャーズ的には「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」迄の物語。
アベンジャーズのまとめ役で影のリーダー、ブラック・ウィドウがシビル・ウォー直後に自身の過去と向き合う物語でブラック・ウィドウが何故アベンジャーズに加わったのか?と言う点とアベンジャーズから離れていた時期に起こった出来事を描かれている。
ブラック・ウィドウの前に突如現れた、妹のエレーナ。二人は自分たちを暗殺者に育てたスパイ組織「レッドルーム」の秘密を知ったことで命を狙われるが唯一の味方は、かつて組織が作り出した「偽りの家族」のみ。
バラバラだった偽りの家族は様々な出来事から、本当の家族になっていくが、レッドルームの恐るべき陰謀が動き始める…と言うのが大まかなあらすじ。
個性豊かな面々が揃うMCUは一人一人のエピソードまで手を伸ばすと、ネタには事欠かないのが強み。
その中でも最強のスパイとして魅力的なブラック・ウィドウの物語は「アベンジャーズ/エンドゲーム」で結末が分かっていても、やっぱり魅力的。
そこに新キャラクターで妹のエレーナ役に「ミッドサマー」でカルトブレイクを果たしw、「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」でアカデミー助演女優賞にノミネートされたフローレンス・ピューが登場。
正直、待望の参戦とまでは行かなくて、フローレンス・ピューが出ているだけでもなんとなく「ざわっ」としますw
物語は普通に面白いけどそれ以上でもそれ以下でもなく、MCUの中で至って普通なんですが、それでも大スクリーンで観る価値のある作品かと。
セリフや設定の所々に「アベンジャーズ」との繋がりが出てくるとなんかニヤニヤしますねw
ただ、それでも難点はあったりします。
父親のアレクセイ=レッド・ガーディアンを演じるデヴィッド・ハーバーがコスチュームを着てからの姿がどうにも「キャノンボール」で主人公のバート・レイノルズ演じるJ.J.の相棒のキャプテン・ケイオスにしか見えないとか、いろいろありますw
個人的に一番気になったのはブラック・ウィドウを演じるスカーレット・ヨハンソンが…ちょっと老けた感じが気になるw
時系列に並べると無理があるけど、撮影順では結構な時間が経っているので、それなりに致し方無しだとしても結構気になるんですよね。
母親のメリーナと並ぶと所々、ロマノフ=ブラック・ウィドウの方が貫禄も含めて、老けて見えるw
メリーナを演じるレイチェル・ワイズはスカーレット・ヨハンソンとは実年齢で15歳近くも上なんですが、一応、偽りと言え母親役と見比べて、娘の方が時折でも上に見えると言うのはどうかとw
また、これは個人的見解ですが、やっぱり動画サイトとの同時公開はマイナスイメージ。
実際にそうでなくても、製作や作品のスケール感が小さく感じるんですよね。
いろんな理由で作品の公開が遅れ、そうせざるおえない理由があるのは重々承知なんですが、出来れば公開1ヶ月ぐらい遅らせての配信スタートとかの考慮が欲しいかなと。
普通に面白いし、MCUの「フェーズ4」の作品では劇場公開作品の一発目となるだけに細かい所でつまづいて欲しくない。
ましてやキャプテン・アメリカやアイアンマンとアベンジャーズの主要柱が失われての新たな展開からの仕切り直しになるだけに多少のスケールダウンは否めない。
もちろん、今後様々な個性的かつスケールアップのキャラクターが出てくると思われるので、大いに期待したいが作品の内容以外の制作や上映周りでもちょっと割を食った感じがします。
それでも映画好きなら配信で見るよりも、大きなスクリーンの劇場で鑑賞して欲しい作品。
また、MCUではお馴染みのエンドロール後の次の予告的ボーナストラック映像にはニヤニヤ。
ネタバレになるのでここでは書きませんが、“おぉ!そう来るか~”と思う映像には楽しみがマシマシ。
また、皆も分かっているのか、誰も最後まで立たなかったのはMCUの流れが浸透している証拠ですね♪
夏休み前に景気をつけたい作品の一つかと思いますので、未鑑賞の方は出来れば劇場で是非是非です。
ブラック・ウィドウが生身の人間なので、アクションシーンに無理が無く...
ブラック・ウィドウが生身の人間なので、アクションシーンに無理が無く逆に凄く感じた☆脚本もしっかりしてて、アベンジャーズの流れを大事にして、次回作を匂わすラスト、完璧です!
東宝東映松竹とディズニーが喧嘩別れの中皮肉にも家族の再結集の話。
この数年(気がつけば複数年経験している)、コロナという世界的に未曾有の状況で、色々な場所で地殻変動が起こり、時折、火事場泥棒の様に、首を傾げることが起きている。
最後発のメジャースタジオながら、コンテンツと過去のメガヒットによる豊富な資金力で巨大な存在と化したディズニー連合にとって、日本の劇場の閉鎖的な環境は目の上のタンコブだったのではないだろうか。
結果、上映開始とほぼ同時に独自配信サービスで新作を公開するというのは、アメリカでは他のスタジオもいくつかやっているものの、日本ではディズニーがそれを強引に押し通した。
でもね、日本のDisney+は、所詮ドコモのDisney Deluxの看板を変えただけのサービスだから、4K非対応だし音声もステレオのみのままなんですよ。
ドコモはコンテンツをコンテンツとしか見ていないから、エンターテイメントとは何か、なんて考えちゃいない。
そんな映画ファンを舐めきってる現状だからこそ、今作は映画館で観るべき作品だけど、残念ながら箱が少ない。
ほぼ王道のストーリーながら、途中でムーンレイカーのシーンが流れるなど、ああこれは007の家族版なんだと、思い観ていると、結果、「Mr.インクレディブル 実写版」なんだと解釈すると腑に落ちる。
出演する俳優達は誰もが素晴らしいながら、僕は話題になっている妹が、クロエ•モレッツに見えて仕方がない。
鼻と口の感じが。
父親は、ストレンジャーシングスのお父さんで、この方ロシアに行ったり来たりで大変ながらも魅力も十分。
スーツを無理して着こなすシーンは先述のMr.インクレディブルのまんまだった。
かと言ってお父さんが活躍するかと思いきや大して活躍する事もなく、むしろお母さんが強かった。
さすがハムナプトラを生き抜いた女は強い。
カメラワークも特に凝る事もないながら、丁寧に撮られていて、混乱しかねないシナリオを上手くまとめた監督の今後も期待が出来ると思う。
それだけに、コロナで映画産業に地殻変動が起き、一番損をして、得をしているのは誰か、我々は改めて考えなきゃいけないのでは。
大手が上映拒否したため、今まで脇役だった映画館に観客が足を運んでいる様子は個人的には嬉しい。
p.s. 昔レイチェルワイズ好きだったので、スーツ姿で俺得でした。家宝にします。
p.s.のp.s. タスクマスターの人、オルガ・キュリレンコに似てるなぁと思ったらその通りでした。ボンドガールってより、日本で何度か放送されたオブリビオンの空から降ってきた人の方が認知度あるかも?隠し出演過ぎて情報が出回っていないので誰だコイツって思った方も多いかも。
アベンジャーズ初心者でも楽しめる
かろうじてアイアンマンは観たことがある、アベンジャーズ初心者。 映画館に行く前にランチをしたお店のスタッフさんが、翌日観に行くのに「羨ましい、早く観たい」と言って盛り上げてくれたので、俄然期待が高まりました。 その期待を裏切らない面白さ。 ブラック・ウィドウ自身の秘密、敵の秘密が明らかになって…次のストーリーに続いていく…マーベル、恐るべしです。 スカーレット・ヨハンソンはもちろんいいのですが、家族が3人ともすごくよかったです。
姉から妹へ
終わってみればいい話だし、随分と作り込まれた設定だった。
始まりは何を見せられてるのか分からない。
ブラックウィドウの生い立ちなのは分かるのだけれど、期待していたのとは少し違う。
21年後になり妹が登場してからも、なんだか流れていき、いつの間にやら「REDROOM」を壊滅させる展開に。この組織は彼女が所属していた組織で、彼女をブラックウィドウとして育てあげた組織らしい。
で、コレが今回のラスボスなわけだ。
そこに至るまでに、家族との再会と邂逅が描かれる。
妹は殺し屋で、父は強化人間で、母は科学者だ。
妹と再会した時は殺し合いだし、父と再会するも温厚な感じではない。母に至っては騙された上に組織の本拠地に連行される始末。
…と、散々な家庭環境であり、元々血の繋がりはない。任務上、3年間だけ家族の体を装っていた間柄である。
なのだが…
よっぽどその3年間は幸福だったのであろう。
血の繋がりなど無意味な程の結束を感じていたのかもしれない。情が湧くのであろう。
幼い妹は無邪気であり、姉の立場で見ると無条件に可愛い。その2人の睦まじさは母の母性を呼び起こすには充分過ぎたのであろう。
それまで思いもしなかった感情に満たされた3年間。
その温もりに帰結していく話でもあった。
アベンジャーズでは比較的隙のないキャラであるBWが母にたしなめられる姿なんかは新鮮。妹に決めポーズを茶化されるところとか。
そうこの妹のポジショニングが素晴らしい。
実は強がってたところとか、その温もりに焦がれていた感じとか。意地らしくて可愛い。
不貞腐れて部屋に閉じこもるも、父親と昔大好きだった歌を口ずさみ、少しはにかむ笑顔なんかは10代の少女のようでもあった。
母親のトリックも見事で、BWが霞む程、知略に長けてた。何手先を彼女は読んでいたのか。単独の戦いを強いられるBWだが、1人ではないかのような演出が小憎らしい。
アクションはシリーズと比べると地味な部類に入るのだろうけどアクセントとして充分な役割を果たしてくれてた。空中アクションもお気に入りだ。
恒例のオマケムービーが、このレビューの表題。
スタークの死後、新生なのか第二世代なのかは分からんが、次代のアベンジャーズへと着実に進行していってるような印象だった。
また楽しみが増えた♪
内容も質も素晴らしすぎる
予想以上にナターシャオンリー。他のヒーローはほぼ出てきません。だからといって、決して地味とか物足りないとかいうことは全くなくて、むしろシリーズ史上最も良い作品に思えました。 何よりも、スカーレット・ヨハンソン、フローレンス・ピュー、レイチェル・ワイズ、この名優たちの名演が素晴らしくて、まぁ編集の巧みさもあるんだろうけど、通常の演技からアクションに至るまで、三者三様、凄すぎて感動ものです。 正直、自宅でもいいかなと思っていましたが、あの物凄い迫力のアクションと映像の質、超大画面で見ておいてよかったー
ラピュタかよ😀
スカーレットヨハンソンは素敵だわ。最後は実写版ラピュタでしたね。初めてマーベルの映画観たけどアベンジャーでのスカーレットヨハンソンの吹き替えって米倉涼子がずっとやってるんだ。凄い違和感なんだけど皆受け入れてるん?とりあえず前作、前々作見たいかな~
白スーツが黒スーツに変わるワケ。それはスーツを交換したから。
子供のころ謎の組織に拉致され、そこで過酷な訓練を受けて一級の殺し屋になる。やがて組織を離脱して今度は組織に狙われる身になるが、反撃して組織を壊滅させる。そういうしょうもないパターンの映画がたくさん作られて来たが、本作もそこに加わる一本である。どうせカネをかけて作るんならもっとオリジナリティのある話しにすればいいのになぁ、と溜息。
アベンジャーズと無理やり関連づける必要があるのか。もっと自由に作れないのか。雲の中に隠された巨大要塞とか、キャプテン•アメリカの過去作を思わせる。そういう巨大な構築物の前では個人の格闘なんかすっとんで、爆発につぐ爆発がどれも同じような大味な作品にしてしまう。
主人公のナターシャはチチは大きくないがお尻はそこそこで、そのせいかカメラ位置は腰の高さが多く、お尻を見せたがっているように思った。
妹は容姿も行動もセリフも振り切れないいまいち感があって、そこにさらに似たようないまいち感のある母親が加わる。妹は可愛らしさを、母親は母性を、それぞれ主人公に不足しているものを補う。
太っちょの親父は太っていることでユーモラスな存在であるが、それも中途半端で冗長である。ただそうしないと主役を食ってしまうからそうしたのだろう。
家族がテーマみたいだけど、冒頭はありきたりの日常の中に不穏さが次第に忍び込んできて期待させた。
その他
便利に使われている友人の男性は、どこからスーパー戦闘機を調達してきたのか。
それと、顔にかかるとすぐさま洗脳が溶ける便利な薬品て? まあ、指パッチンで宇宙が変わる世界観だから。
幼稚で安直な前提に文句を言うのは愚かで、それを受け入れてその世界を楽しむのが映画の鑑賞の仕方だというのは開き直りであろう。前提は内容に相応しいものがいいに決まっている。
決めのポーズは、私が
ナターシャとエレーナが、2人で銃を使わずに格闘する場面、エレーナの戦う精鋭な表情など、良く表現されていました。 タスクマスターが、相手の動きを完全コピーして、シンクロする動き、弓矢をうつ 姿が、斬新に見えました。 ドレイコフが、女性たちを洗脳、支配して暗殺者として養成するのは、裏社会が描かれていて、辛辣でした。 ラストは、今後を示唆するような 意味深な終わりかたでした。 エレーナ役のフローレンス、ピューのアクションも、高い空から真っ逆さまに落ちる場面があり、目が離せない面白さがありました。
スカーレットヨハンソンの年齢って
元々、MCUは見ていなかったが、息子たちがハマり、Disny+に入会。 その後、この映画を観るために全作品を観た。 正直、単体モノなので、アヴェンジャーズのようなワクワク感はなかった。 ただ、家族でIMAXで観られたのは、素晴らしい映画体験だった。 日曜ということもあってか、札幌のIMAXはびっしり。 ロスト・イン・トランスレーションの頃から、この人は変わらないなあと調べたら、まだ36歳なのね。
ナターシャと連呼しまくりました!
吹き替えで観ました。ナターシャの声は米倉涼子でしたが、年齢を感じさせない生命力のある声に痺れました。エンディングでナターシャの墓が現れ、妹が仇討ちを開始しようとするシーンは、次回作への期待のボルテージをあげてくれました。とにかく、映画の中で孤軍奮闘するナターシャを観ていると、彼女の名前を連呼したくなるほど高貴な光を放っていました。アベンジャーズものは、総じて言えることですが、莫大な資金をかけ、才能をフル活用し、考え尽くされたストーリーが真骨頂です。これでもかこれでもかと戦いは続きますが、それは総合芸術のように魅力に富んだ展開に満ち溢れています。リスペクトしかないです。あと、ナターシャの敵は、地球を支配しようとしている頂点に立つ男です。今の地球を支配する人物は確かに存在するでしょうが、この映画の男はかなり俗っぽくて、あっけなかった気もします。それからこの映画をより感動的に仕上げているのは、家族の愛なのでしょうか?たとえ設定で僅かな期間しか一緒にいなかったとしても、四人の家族の絆のようなものは、ものすごく太くて美しくて尊いのです。やはり、アベンジャーズものは、世界最高峰のエンターティメントであり、その役割りを演ずるために存在すると感じます。観るものを幸福感で満たすからです。
待ちに待った劇場版
今日、劇場で鑑賞。 本来フェーズ4の一作目となるハズだったけど、順番が変わってディズニー+のドラマ版がスタート、「ワンダビジョン」「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」に先を越される形に。 世界的なコロナ禍で都合3度に渡る延期、そして度重なる緊急事態宣言によって今回の公開も危ぶまれる中、やっと公開された本作。 ぶっちゃけ、内容が云々の前に、久しぶりにスクリーンで見るマーベルのロゴ・イントロが出た瞬間にグッときてしまった。 ストーリーは「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」と「インフィニティ・ウォー」の間を埋める形になっていて、エンドゲームのラストで彼女を弔うシーンがなかったのは、この作品に繋げるためだったんだけど、延期に次ぐ延期で宙ぶらりんにされていたのが悔やまれる。 テーマは「キャプテン・マーベル」にかなり近いけど、本作の方がやや重めでかなり踏み込んだ大人のテイストになってると思う。
麗しいのナターシャを楽しむ映画
スカーレット・ヨハンソンはセクシーで美しく、可愛らしくかっこいい。いろんなナターシャを楽しむための映画。 相変わらず「そんな感じで対処するんだ…」っていう感じ。 例えば、フェロモン・ロックの対処法。 レッド・ルームのとんでもシステムつくりあげた頭脳明晰な敵さんなら、ナターシャの狙いくらい気付きそうだけど… 終わったあとは、力業のフン!で鼻回復。 息止める、でもよかったような… というように、野暮な突っ込みが浮かんでしまうが、それがつまらないに繋がるわけではないので、これで良し。 (フェロモン・ロックってアイアンマン系の顔隠れるスーツ着用なら効果なし? その辺の知識は曖昧) 飛行物体での空中戦は前に何度か見た気がするけど、気分は「あがる」のでOK 家族愛的なヒューマン・ドラマ的な部分はありきたりなので、響くところは特になし。 …一言でいえば、 いつも通りの楽しいマーベル! 余計なことは考えず、「アベンジャーズ アッセンブル」だけを思っていれば楽しめるはず。
久々のMCUではあったけれど
ナターシャが暗殺者になった経緯と家族愛も描いた意欲作。コロナでの上映延期や久々のマーベル作品である事への期待感などから、自らハードルは上げていたと思う。 個人的には冷酷ではあるが人情味のあるブラック・ウィドウ誕生秘話が見れた事に意義があったし、今後への期待も感じられた事でこのスコアとする。
久々のマーベル作品に満足
シビルウォー後のストーリーをなぜ今更って感じになりそうですが,エンドゲームでの結果を知っているからこそ、見る価値はあったのかと思います。 なぜナターシャは、エンドゲームでそう決断したのを知るためには、彼女の過去や家族を見れて良かったと思います。 タスクマスター等とのアクションは見応えがありました。 ラストの要塞は、既視感ありで少しげんなりしましたが、父親のボケと空気の読めない感じは、雰囲気を変えてくれて良かった。 ドラマ版は、全く見ていないので、今後妹役がどう絡んでいくか気になりました。 レイチェル・ワイズは、久々に見ましたが、いい配役だったと思います。
Bye-bye Miss American pie. さらばナターシャ
そして、お疲れ様でしたスカーレット・ヨハンソン。
MCUの24作目にして、フェーズ4の映画第一弾。フェーズ4自体はドラマで先行して始まっていまして、個人的にはディズニープラスに登録して「ワンダヴィジョン」、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」、「ロキ」としっかり追っかけているコアなファンなのですが、久しぶりに映画館のスクリーンで観るMCUのオープニングは胸に込み上げるものがありました。やっぱり映画館は良いもんですよね。
本作ではMCUとしては新しくスパイ映画に振っています。今回はオープニングからしてニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」のカヴァーが使われてるのが、これまでと一線を画している感じがしました。ちなみに「ニルヴァーナ」の意味は「涅槃」。その後のナターシャの運命とかけているようにも見受けられます。
今回でナターシャも最後なのですが、ナターシャにも疑似とはいえ家族の記憶があったんだなぁっとしみじみしました。正に「スパイ・ファミリー」‼️他の作品よりアクションの見せ場は少なかったかもしれませんが、カーチェイスのシーンは見応え十分。後、あの変装。「ウィンター・ソルジャー」でやってた事、すっかり忘れてました。そう言えばナターシャってスパイっぽい事を前からやってたんですよね。でも、あのフェロモンの攻略方法はフィジカルに頭(鼻?)使ってて笑えました😁
ブラック・ウィドウって例えば邦訳されているアメコミ「イッツィ・ビッツィ・スパイダー」もあまり派手じゃなくってスパイの苦悩を描いた渋い作品だったりするんですよ。そういう意味では今回ぐらいの味付けは全然アリかなっと。尚、邦訳アメコミでMCUのコミカライズ「プレリュード」には1963年のブラック・ウィドウのコミック初登場も収録されています。今と全然違うよ‼️
そして、今回から登場したフローレンス・ピュー演じるエレーナ‼️アメコミでエレーナはブラック・ウィドウの後輩でナターシャの当て馬感が満載なのですが、映画ではカッコ良かったですね。あのクールなのか何処と無く天然なのか微妙な所を付いてくるキャラクター大好きです。フローレンス・ピューのハスキーボイスとキャラがマッチしてるんですよねー。コミックと違って妹設定が入っているので今後にも期待できます。親父のレッド・ガーディアンとのやり取りも微笑ましかったです✨ドラマ「ホークアイ」にも出るみたいですし、ヘイリー・スタインフェルド演じる2代目ホークアイのケイト・ビショップとの掛け合いも今から楽しみです。
で、思ったのですが言うなればMCUって「エンド・ゲーム」で文字通り一度(興業収益的に)頂点を取ってしまった訳じゃないですか?で、これからは作り手側として同じタイプの作品でお茶を濁すよりも、マーベルの持つ色んな面を見せていきたいのではないでしょうか?ホント、フェーズ4に至ってはドラマだったり、今回のようなスパイ物であったり、次作「シャン・チー」での(恐らく)カンフー映画だったり、年末の「エターナルズ」での(多分)群像劇だったりと、色々な実験をしてるみたいです。DCが「ジョーカー」という怪作を繰り出してきたインパクトもあったでしょうし、ライバルとしてはよりエンタメ性は高く保ちながら、これまでなかった作品作りにチャレンジしているのでしょうね。
さてさて、アベンジャーズのオリジナルメンバーだったナターシャの物語も本作で終わりを迎えました。ちょっと寂しい気持ちにはなりますが、これからもMCUは続いていくわけですし、今後どんな世界を見せてくれるのか楽しみにしていきたいと思います。さぁ、お次は「シャン・チー テン・リングスの伝説」だ‼️
再鑑賞履歴
2021/9/19
blu-rayの未公開シーンではアレクセイとメリーナが深掘りされてました。カットになって残念‼️
映画としては★★★。名優たちの薄っぺらいキャラクターに命を吹き込む演技と「アメリカン・パイ」を使ってくれたので★半分おまけ。
①アクションシーン・特撮シーンには最早ドキドキハラハラワクワクしない。言ってみれば同じ曲をアレンジを変えているようなもので、よほどハッとするぐらい奇抜で新鮮なアレンジでないと同工異曲である。②『エンドゲーム』でナターシャの死を描いたので、ここでは彼女の生い立ちを語って彼女の物語は終わり、というはなむけの作品なのだろうけど、「孤高の暗殺者が何故アベンジャーズになったのか?」って謳い文句だけど“看板に偽りあり”じゃない?今まで人を殺しすぎたから今度は人を救おうという動機はこれまでのシリーズ作品で語られてきたから本作で言うのは今更だし、幼い少女を大義のためとはいえ巻き添えで死なせてしまった贖罪から?孤高でいるのが寂しくなって家族(仲間)が欲しくなったから?私としては孤高のままの方がカッコいいと思うけど。③フローレンス・ビューのどや顔は『ファイティング・ウィズ・ファミリー』(傑作です)でも分かるように闘う女・強い女に似合う。しかし彼女は『ミッドサマー』の情緒不安定な女性も演じられる演技派だから、本作でも“偽りの家族”を自分にとっては“本当の家族”とお想い続けてきた繊細な心情を描いて面目躍如。アレクセイと「アメリカン・パイ」を共に口ずさむシーンは本作で唯一泣かせてくれた。時々垣間見せるコメディー演技も宜し。スカーレット・ヨハンセンからのバトンタッチは成功したといえるだろう。④レイチェル・ワイズほどの演技巧者ならメリーナが何故レッドルームを裏切ることにしたか説得力を持って描けたと思うのだか、脚本が描写不足で物足りない。⑤メリーナとナターシャとが入れ替わる騙しの語り口もシリーズのどこかで見た趣向で既視感ありで特段唸らせられない。あとは例によって例のごとし。ウィリアム・ハートも老けた。
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