「殺し屋一家の過去を清算する物語」ブラック・ウィドウ 桜さんの映画レビュー(感想・評価)
殺し屋一家の過去を清算する物語
「シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ」により、アベンジャーズはバラバラ、犯罪者となり逃亡する日々を送るナターシャ・ロマノフ(ブラックウィドウ)が、
ひょんなことから義理の妹に助けを求められ、ずっと彼女の中にあった過去の蟠りを清算し、最後の戦い「アベンジャーズ:インフィニティーウォー」、「アベンジャーズ:エンドゲーム」に向かっていく、そんなストーリーである。
今までの過去作でちょくちょく触れられはしたものの、ずっと謎のままだったナターシャの過去が今作で明らかになり、彼女は何故殺し屋になり、何故孤独な女スパイとしての人生を歩むことになったのか。そしてアベンジャーズの他にいた「家族」とはどういうものだったのか。
その辺が今回明らかになり、スッキリした半面、ついにもうナターシャに会えないのかと寂しくもなった。
ブラックウィドウの魂は、アベンジャーズとエレーナが継いでいく。
この事があったからこそ、彼女は最後クリントを守り、笑顔で自らを犠牲に出来たのかと思うと感慨深くなった。
それと個人的に今回のヴィラン?であるタスクマスターがカッコよかったなぁ。
自分が見つけただけで、キャプテンアメリカ、ホークアイ、ブラックパンサー(泣)、ウィンターソルジャーのファイトスタイルがコピーされていたが、まだあるのかもしれない。
ナターシャの父、レッドガーディアンも、ちょっと抜けてる感じがめちゃくちゃ好感が持てて好きになった。
結局彼はキャプテンアメリカと対峙することは無かったものの、超人血清を打たれているので、また何処かのタイミングで出てくれないかなぁと期待が膨らむ。
一年以上公開を延期した事でファンの期待が高まり、今回はイマイチな評価が目立つが、個人的にはめちゃくちゃ面白かったし、好きな作品の一つである事は間違いないだろう。
これからどんどん盛り上がっていくMCU、ドラマと共にめちゃくちゃ楽しみである。
ナターシャの影もどこかで見られることを心から願う。
ありがとう、ナターシャ。i love you 3000.