「一つのスピンオフとしては」ブラック・ウィドウ いたるさんの映画レビュー(感想・評価)
一つのスピンオフとしては
マーベル・シネマティック・ユニバース24作品目。
フェーズ3が終わったのとコロナもあり、2年ぶりのMCU!フェーズ4の劇場1作品目。
エンドゲームにて亡くなったブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフの過去に迫る。
物語はシビル・ウォー後の逃亡者として生活していた期間。
エンドゲームにてアベンジャーズを家族と思っていたナターシャだが、実はもう一つ家族があった。
ナターシャと言えば、元々ソ連のスパイとして活動していた過去があるが、その組織との因縁を断ち切り、もう一つの家族との絆を取り戻す話。
正直今更ブラック・ウィドウの話を映画にする必要ないと思っていたが、アクションは最高だった。
ただよくあるスパイ映画にマーベル要素が足されただけ感。
今後のストーリーとの関係性がどうなるのか次第。
先の大戦でもウィドウ達が出てたなら別だが。
いやもう一つの家族も消滅していたならナターシャの行動もよく分かる。
その家族設定も今さらいるのかとも考える。
ナターシャにとってはアベンジャーズが家族、それで良かったのでは。
ただシビル・ウォー後の話とすることで話は変わる。
シビル・ウォー後では各ヒーローは家族、恋人、友人との時間を費やし、インフィニティ・ウォー、エンドゲームへと繋がる。
しかし、ナターシャにはアベンジャーズ以外家族がいなかった。
本来ならブルースがその役割を担うだろうが行方不明、バートンにも家族が。
そこでナターシャのもう一つの家族設定。
これがあることでよりエンドゲームでのナターシャの行動に深みが増すのだろう。
後はこれまでのナターシャの伏線回収。
レッドルームとは。
バートンとブダペストで何があったのか。
なぜシールドに入ったのかなど。
他にもシールドとヒドラ、ウィンター・ソルジャーの洗脳の話など繋がってて面白い。
また新キャラも個性的で良い。
エレーナの新たな役割にも期待。
レッドガーディアンの強さも最高。
タスクマスターの正体が残念。
そこは原作通りにして、今後も活躍できるようにして欲しい。
これからの関わりに期待。
とりあえず1つのスピンオフとしては良かった。