「エメリッヒのミッドウェイ」ミッドウェイ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
エメリッヒのミッドウェイ
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SFエンタテインメントの名匠、破壊王の異名を持つエメリッヒ監督が何故今頃になって、何度も映画化されてきた歴史的海戦を撮る気になったのだろうか。
インタビューでは構想20年と言っていたから「ゴジラ(1998)」を撮っているころから温めていたらしいからクリント・イーストウッドの太平洋戦記ものに触発されたという訳でも無そうだ。
今また、各国でナショナリズムの台頭が見られるからこそ、過ちを繰り返さないためにも戦争の現実を描こうとしたらしい、それ故、できるだけ史実に添って描こうと心掛けたと言う、確かに米英賛美一辺倒でなく日本軍にもそれなりの見せ場を用意している。偏らないという意味でもミッドウェイの名がしっくりくるような気もしますがそもそも島名でしたね、ごめんなさい。
ミッドウェイ作戦の大敗は南雲中将の指揮官としての資質とか、暗号通信の脆弱さ、レーダーなど情報戦の認識の遅れなどが言われていますね、真珠湾攻撃にしてもルーズベルトは参戦の口実を得る為、日本の先制攻撃を予見しながら看過したとも言われており史実と言っても真相は分かりません。
不謹慎ながらエメリッヒ監督なら見どころは破壊シーンというのは半ばお約束、当時の空母エンタープライズの艦載機ダグラスSBDドーントレスが活躍していますが図体のでかい空母相手にかなり苦戦、製作費120億円というだけあって花火のような対空射撃の中での急降下爆撃シーンの壮絶さは目を見張りました。
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