劇場公開日 2020年9月11日

「あまり見かけない「アメリカ視点の恐怖」まで描かれる太平洋戦争映画。まさかのR・エメリッヒ監督作」ミッドウェイ 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)

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4.0あまり見かけない「アメリカ視点の恐怖」まで描かれる太平洋戦争映画。まさかのR・エメリッヒ監督作

2020年9月12日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

「インデペンデンス・デイ」などで破壊王という異名を持つローランド・エメリッヒ監督の作品は、これまで内容的にトンデモ系が多かったので本作には期待できませんでした。ただ、実際に見てみたら、約20年の徹底したリサーチをし脚本に約2年半も費やしたりしただけあって、ほぼ史実に基づく意外とバランスの良い作品となっていました。
この「ミッドウェイ海戦」によって日本の戦争の風向きが変わるきっかけになりました。
これまでの戦争映画は、なぜか日本だけ悲観的な描き方をしているものが多い印象でしたが、「ミッドウェイ海戦」までは日本はアメリカからも驚異的な存在であったわけです。本作はアメリカ視点で、日本への恐怖もキチンと描かれていて、決して結果ありきの映画ではありませんでした。
そして脚本さえしっかりしていれば、映像は「破壊王」の異名通り迫力が炸裂していて、戦争映画としてのバランス面では出来の良い作品だと思います。
初陣となった戦艦大和の位置付けが見えたりもします。

難点があるとすると以下の2点でしょうか。
1.製作費の出し手が見つからず中国資本に助けられた[アメリカ・中国・香港・カナダ合作]ため、本来は無くても良いシーンが一部入っている点。(ただ、これは本題とは関係ないため目くじらを立てる部分ではないとも思います。あくまで本作のメインは日本とアメリカの関係性です)
2.山本五十六(豊川悦司)率いる山口多聞(浅野忠信)や南雲忠一(國村隼)といった重要な日本人をキチンと日本の俳優陣で固めているところは良いのですが、一部違和感を抱く言葉が出る点。(これは主要3人の言葉でさえもイントネーションがおかしく聞こえる部分があったので日本人パートは日本の助監督とかがいるとクオリティーはさらに上がったはずと残念な部分です。日本人以外のキャストもいたのかもしれないほど言葉の面が少しだけ気になります。とは言え、キチンと日本の代表的な俳優を使っている点などは評価に値するとも思います)

「なぜ日本の戦争の風向きが変わったのか」など様々なことを改めて考える上で示唆に富む、見ておきたい戦争映画だと思います。

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細野真宏
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