劇場公開日 2020年9月11日

  • 予告編を見る

「実にエメリッヒらしい作品」ミッドウェイ kwmdさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0実にエメリッヒらしい作品

2020年9月12日
iPhoneアプリから投稿

良い点。CG大味でなく素晴らしい。記録映像で見られる高射砲の一発一発がリアリティを与えている。音響も然り。

ダメな点。舞台劇のよう。戦争映画なのに死の香りがしない。硝煙も機械油も。

搭乗しているキャラクターの顔に、綺麗の照明が当たっている。唾は飛ばない、南洋なのに汗もかかない。画面に映っているものしか音を出さない。痛くても、咳するだけで、悲鳴はあげない。すでに死んでる人が、天国で戦争ごっこをしているようだ。

英雄の個人的な活躍に焦点を合わせている。なので、艦隊の位置は座標や距離で表されるが、位置関係は全く分からない。南太平洋以外の戦況も全く関係ないらしい。日本が無敵なのを超人的な頑張りで逆転したことになっている。

銃後の妻や写真が出てくるが、単純に心配しているだけ。家族の葛藤とかはない。写真はお約束だから置いてあるのでは。

そんなんなので、Annie Trousseauが歌ってるのに何お意味があるかわかりません。スカイ・クロラでキルドレが戦っている様な映画でした。

戦争映画はドカーンをくればいいやという人に、オススメです。

Lhowon