「真珠湾攻撃からミッドウェイ海戦までのドキュメンタリー映画。よくできています。」ミッドウェイ AVU1000さんの映画レビュー(感想・評価)
真珠湾攻撃からミッドウェイ海戦までのドキュメンタリー映画。よくできています。
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映画「パール・ハーバー」は物語性があり、その分フィクション感が強かったですが、本作はハワイ在住の急降下爆撃機パイロットの生活が淡々と戦争の推移に沿って刻まれていますので、戦争映画ファンのみならず、歴史ファンや青少年にも見てもらいたい作品です。戦後、長期間経ってから公表された資料も多いので、昭和50年代ごろの作品より、日本軍の姿が忠実に再現されています。マーシャル諸島を攻撃するシーンのみ、日本軍の戦闘機と艦船が史実と異なり零戦と金剛型戦艦が登場していますので、ここは演出です。それから、ナレーションがないので、日本軍司令官や参謀のセリフが私語を含めてしゃべりすぎているところが違和感があるといえばあります。あとは考証がしっかりなされていると思います。
戦闘シーンのほとんどがCGによる合成ですが、できるだけスクリーンが視野角いっぱいになる座席を選んで、大音響と大画面で視聴することで、CG臭さはほとんど意識しなくてはわからないレベルで楽しむことができます。
何か所か日本軍の残酷なシーンが出てきますが、史実の範囲内であり、戦争とはこのような残酷なものだということが理解できるので、反戦的な要素も持ち合わせています。10代後半の男子がいるご家庭で、特に父子でご覧に行かれることを強くお勧めします。
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