劇場公開日 2021年8月20日

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「でも本当はわかってあげられる私でいたい。」子供はわかってあげない はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5でも本当はわかってあげられる私でいたい。

2021年9月7日
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鑑賞方法:映画館

藪からスティック。大和持ってくる。暗殺気を付ける。教祖様来た。水入らずー!パワーワードが盛り沢山で、めちゃくちゃ高精度の言葉のキャッチボールに終始笑わせてもらいました。

絵に描いたような笑顔溢れる仲良し家族。でも実は娘と父は血が繋がっていない。協力者を得て本当の父親を探し出し数日間を共に過ごした美波。高2の夏休みに訪れた宝物のような出会いを明るく楽しく温かく、そしてちょっぴり切なく照らした良作。

底抜けに明るく真面目な場面で笑ってしまう美波に上白石萌歌。ある意味今時っぽくない健康的なTHE・水泳部スタイルにめっちゃ好感が持てた。モジモジしてる書道男子門司君もかわいかった。風鈴何いじってるんかなって思ってたら高速回転させてたし(笑)小技が効いてる。トヨエツの水着姿も貴重ですね。

ただただ楽しく面白いだけじゃなくて、ふとした時にあれ?と考えさせられるようなシーンもあって、きっと何度観ても新たな発見があるような作品だと思う。最後は美波にもらい泣きしました。本当に親子の愛に溢れていた。素晴らしかった。

はるたろう