劇場公開日 2021年8月20日

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「ゆったり流れる高校生の夏休みを満喫した」子供はわかってあげない kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ゆったり流れる高校生の夏休みを満喫した

2021年8月27日
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鑑賞方法:映画館

原作は未読。
生き別れた父親がいて、しかもその父親が新興宗教団体の教祖。それだけでかなり面白そうな予感のする設定だ。実際、教祖である(だった)理由もいい。
この状況を危険だ、ヤバい(悪い意味の)と感じているのは周りだけで、みなみ本人は楽しんでいるところがこの映画の魅力なんじゃないか。
固定カメラで長めのワンカットシーンが意外と多いのだが、それも高校生が過ごす夏休みのゆったり感を演出しているかのようで不快ではない。みなみともじくんの会話や、父親とみなみの会話もゆったりとした時間が流れてていい。今さらだけど上白石萌歌っていい雰囲気持っているよな。もちろん豊川悦司の妙な雰囲気もとてもよかった。淡々としながら娘を接待したり、気に入ってもらおうとする姿はジワジワと来てしまった。
ニヤニヤしたり声出して笑ったりホロリとしたりしながら、父親との再会と関係構築、同級生との恋物語を楽しんだ。沖田修一監督の雰囲気好きだな。

kenshuchu