リチャード・ジュエルのレビュー・感想・評価
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今の時代ではないからなのか。
状況証拠もなく、疑われてしまう。
なんともまぁ、運の悪いリチャードなんだ。
でも、最後まで疑ってた人もいましたが
それもまぁ、ただの負け惜しみなのかな?
とても素晴らしい作品なのに、ウトウトしちゃいました。
こんな映画が見たかった
この映画の内容は他の人に任せるが、とにかく主人公の周りを固める人たちがみんな温かい。じわりと心が癒やされた。
このギスギスした世の中にまだこんな人達が残ってたら嬉しい限り。
困ってる人がいたら助けるような…。
イーストウッドは本当に外さない👍
淡々と
実際の事件を知らずに観た。
淡々と描かれていくのは、イーストウッドカラーなのかな。せっかく時間をおいて、実際の事件を映画化するのならば、FBIやマスコミに対して、もう少しメッセージを織り込んでもいいのかな、と思った。
最後のジュエルがFBIで語るシーンはよかったと。
自分も母親なので、母の愛はとてもよく理解できた。
冤罪はあってはならないものですね。
サムロックウェル、ジョジョラビットに続き、いい味だしてるぅ!
メッセージ性が強い
爆発事件から人を救った警備員が
メディアやFBIに犯人に仕立てられる話。
とりあえず犯人を検挙したい国家権力、
興味を引く題材なら何でも食いつくメディアは
今日でも無くならない問題。それに異を唱える
イーストウッドさんのメッセージが
ストーリーや登場人物のセリフに存分に含まれてた。
悪によって犯人にされるリチャードが
自身の思いに真っ直ぐな人なので、
普通の人じゃしないこともしちゃったりして、
追い詰められていく様はほんと見ててつらい。
母の苦悩や涙のシーンもかなり泣けるし
こういうところの描写力はさすがでした。
あと記者役のオリビアワイルド姉さんが
悪者なんだけどほんとに嫌なやつすぎて
キィーーーーってなった。
老舗の味わい
アトランタ五輪開催中に爆弾テロ事件の実話がベース。
警備員として爆薬を発見し被害を最小限にとどめ、当初はヒーローと讃えられるのも塚も間、第一発見者として冤罪被害を受けた男の話。
主演はポッチャリ体型で思い込みが強くカラ回り男を演じさせたら今1番のP.W.ハウザー。
もうすぐ90歳のCイーストウッド監督お得意の実話もので、最近の作風らしく必要以上の煽ることなく、ちょっと距離感をもった演出。
老舗の親爺が「余計な味付けは要らねぇんだよ、素材の良さを引き出せば良いのさ」と腕を叩いて言っているようです。
やってない、としか言えないもどかしさ
イラク戦争で活躍した狙撃手、英断で全乗客を救ったパイロット、、、などの過去作と比べると、今回扱っている案件もストーリーも地味。
しかし、地味なだけに、すぐ隣に或いは自分に起こりうる悲劇と理不尽がリアルに伝わります。
やってないことを「やってない」と言い張ることでしか闘えない無力さとやるせなさ、その苛立ちを見事に表現するサムロックウェルに感情移入。
同時に、心ない疑惑で誰かを傷つけたり、何かを狂わせたりするかもしれない、という危機感を肝に銘じながら、少し物足りないエンディングを迎えました。
素っ頓狂な純朴さが清々しい地味ながらずっしり重いドラマ
1996年のアトランタ五輪、イベント開催中の公園で警備員のリチャードは不審なバッグを発見する。すぐに通報し周囲の観客を避難させたところでバッグは爆発、死者2名を出したもののそこにいた多くの観客の命を救ったとして一躍時の人となるリチャード。出版社から自伝を出さないかと請われたリチャードはかつて一緒に仕事をしたことのある弁護士ワトソンに連絡を取り代理人になってもらうことにする。しかしそんな喧騒の裏でFBIはリチャードを容疑者として捜査を開始、その事実を新聞社がスクープしたことからリチャードは一転疑惑の人に、ワトソンとリチャードは無実を証明するべく戦うことになる。
ここ数年実話の映画化ばかりを手掛けている巨匠クリント・イーストウッド監督による本作、奇を衒ったところが一切ない地味なドラマ。細かいところに気がつく繊細さを持ちながら並外れた正義感ゆえに暴走し周囲から疎まれるリチャードと彼の優しさを信じて弁護を引き受ける熱血感ワトソンが立ち向かう敵は決定的な物証がないのをいいことにあらゆる手で状況証拠を積み上げようとするFBI。強引にも程がある捜査にもかかわらず自身の無実を証明しようとFBIに全面協力しようとするリチャードの素っ頓狂な純朴さが物語全体に清々しい明るさを与えています。ワトソンもまた自身の正義感ゆえに不遇な立場に追い込まれていることが暗に匂わされていて、リチャードを守ることに静かな執念を燃やす様に胸が熱くなります。一見粗暴だが惜しみない慈愛を滲ませるワトソンを演じるサム・ロックウェルの名演が光ります。またリチャードを心から信じているがゆえに周囲の不寛容に胸を痛めて傷つく母ボビを演じるキャシー・ベイツの繊細な演技も実に見事。個人的にはワトソンを支えるロシア訛りの助手ナディアを演じるニナ・アリアンダがさりげなく滲ませる母性にグッときました。
前作『運び屋』では自身の贖罪を滲ませていましたが、本作ではよりキリスト教的な寓話として本作を捉えているのではないかと思いました。すなわち「善きサマリア人のたとえ」でしょうか。作品を重ねながら毎度手を替え品を替え新しい作風を持ち込み、静かに世に問う巨匠が恐らくは物凄い早撮りで仕上げたであろう本作、人としてどう生きるべきかを問うずっしり重い傑作でした。
イーストウッド監督の作品は大好きだ!
ハクソー・リッジにしても今回のも主人公はカッコよくもなくヒーローっぽくない。
でも普通の人の中にも素晴らしい何かがきっとあると
思わせてくれる。
心晴れやかになり自分もつねに善人でありたい。
イーストウッド監督長生きしてまた作品を撮って欲しい。また観に行くから😃
第一発見者は容疑者か?冤罪か?
1996年のアトランタ爆破テロ事件の実話をもとに描いたサスペンスドラマ。1996年、五輪開催中のアトランタが舞台。監督はクリントン・イーストウッド。
警備員のリチャード・ジュエルが、公園で不審なバッグを発見する。その中身は、無数の釘が仕込まれたパイプ爆弾だった。
警備員の仕事を一生懸命に行い、不審物発見で爆弾テロを未然に防ぎ、一躍英雄視されたのもつかの間、FBIによる、第一発見者が怪しいという無根拠かつ強引な捜査と、メディアによる犯人であるかのような報道。前日まで英雄だと持て囃していたテレビコメンテーターが、今日はあっさり「怪しいと思っていた」と手のひらを返した。そしてアメリカ全国民がメディアに踊らされ虚偽の報道を鵜呑みにしてしまう。
これは、まさに現代社会の負の連鎖。
マスメディアとSNSによって、出来事が虚偽でも事実でも関係なく、驚異的な速度で拡散されてしまう。この意味を上手く取り入れ巧みな技でメッセージ性も高い。90歳のイーストウッド監督の恐るべき時代感覚には脱帽だ。
「第一発見者が疑われるなら、警備員の誰もが不審物を見つけても通報せずに、自分だけの身を守り逃去るのが得策、ということになってしまう」というジュエルの言葉が胸に突き刺さった。
すごく怖さを感じる映画でした
リチャードにかけられた誤解、FBIの真実を曲げた強引な捜査、そしてメディアに流され負の感情に飲み込まれていく世論。
どれも自分自身に起こりえることで、気がついたらリチャードの立場になっているかもしれないし、情報に流され無意識に誰かを追い詰める側になっているかもしれない。
他人事とは思えず怖くなります。
それがフィクションでなく実話だから。
【感想ブログ】 https://toomilog.com/richard-jewelljp
怒れよジュエル
自分が正しいことをしていると思えば国家だろうが、メディアだろうが怒らなければいけない
怒らなければやっぱりおまえが悪いんだろうと言われてしまう
最悪自分たちを守るのは暴力なんだよ
そんな映画
他のレビューにもありましたが、とてもうまく出来ているし現実の映画化だからって面白く出来ることも証明
恐怖
FBIという組織に目をつけられ、マスコミからも犯人扱いされ、今の時代なら、ネットが発達してるから、色んな意見を見れるけど、マスコミが世論を操作出来る恐怖も感じられる。そんな中、自分の誇り、正義への忠誠、母親への愛情、ちょっとスチューピッドな主人公と母親のシーンも泣ける。
クリントイーストウッドだったか!
アトランタ五輪の時に起きた事件を映画した、と。
いわゆる冤罪的な物語、と。メディアがこぞって
容疑者を追い詰める話は、現代ではSNSがそれに
変わりつつあって、社会問題だなぁと感じでいた
ので、ちょっと観に行きました。
人物描写が丁寧で、リチャードの人となりも
よく分かる展開で最後まで集中して観られました。
最後のエンドロールにクリントイーストウッドの
名前を見つけ、あ〜なるほど納得!と思いました。
確かに彼の作品に通じる人物描写だなぁ、と。
人の人生って人間関係によるところが大きいですが
リチャードは良き友人を持ちました。それも
彼の素直な気持ちがその関係性を築いたと言えますね。
報道記者や彼を吊し上げたFBI捜査官のその後が
語られませんでしたが、それもクリントイーストウッド
なりの視聴者への問いかけなのでしょう。
あまり注目されている映画とは思えませんが、
今年の推したい一本でした。
アメリカじゃあ白人デブはバカにされる変態が多いんじゃないかな
仲良し弁護士、やりすぎ警備、オリンピックイベントで爆弾みつけ一躍ヒーローに、スケベFBIはお色気記者にバラすから、一転変態容疑者に、弁護士との再会、滅茶苦茶なFBIとマスコミ、涙の母親スピーチ、バカにされ続けた男の最後の反撃、容疑は晴れ憧れの警官になったという話。
2020年 6本目 ★★★ 「権力は必ず腐敗する」
リチャード・ジュエル見た。まず、松本サリン事件を思い出した。警察やメディアが作り出す冤罪の恐ろしさ。
映画評論家の町山智浩さんの「良い脚本は、必ず主人公が成長する」という言葉を思い出した。リチャード・ジュエルはホント軽くムカつくとあるけど、自分が信じたもの憧れたものに裏切られる事で成長するのが悲しかった。
この映画みてると、イーストウッドは、自分が過去に演じていたマッチョなアメリカを本当に危ないと考えてるのだろうか。権力は必ず腐敗してしまう。
リチャード・ジュエルは、あの悪役をいってに引き受けた女性記者が実際は「お前の記事が冤罪の原因を作った」と責められて自殺してる。
それを知ったら、嘘でもいいから彼女が「新聞に謝罪記事だしましょう」とかで彼の無罪を訴えるとかあっても良かったのになと思った。
現代だからこそ意味のあるメッセージ
実話を基にした話だからこそ、大きな驚きもどんでん返しもない。だけどその分リアルで考えさせられる。まさにクリントイーストウッド監督の作品。
当時、情報の発信元はマスコミがほとんどだっただろうが、今はSNSやYouTubeなど個人がマスに向けて情報を発信できる時代。そんな今だからこそこの題材のチョイスだったのかなとも思う。
自分も襟を正そう。そう思える映画だった。
こんなコメントをして最後に言う言葉ではないが、言いたい。
女記者がクソすぎる
明確な偏りを感じる、しかしそれが事実と思わせる表現力
起こった事実を淡々と描きながら、時に音楽などで効果的な劇的表現─。正直、悲しみの涙が止まりませんでした。
表現が過剰にも感じましたが、不思議と違和感を感じることなく、素直に事実として受け入れることができたような気がします。
偏見に満ちた表現も数多く出てきて、嫌悪感もありましたが、それが全て感動に持っていかれて、実に巧みだなぁと思ってしまったので、いやらしさを感じる人が多いかもしれません、自分は単純にボロボロ泣いてしまいましたが…。
役者のパフォーマンスが特に素晴らしく観じたのは、展開がシンプルためだったのか、あるいは役者の演技を生かすためのこの展開だったのか─。とにかく酷すぎるこの事実を単純明快に伝えることだけに注力したようにも感じました。確かにステレオタイプ的な人物像や表現があまりに多いようにも思いましたが、実際にあったこの事実があまりに単純で偏見に満ちた“暴力”であると感じる上では効果的だったようにも思います。
英雄で変わり者のリチャード・ジュエルを最強に肯定的に描き、彼を貶めようとする輩すべてを徹底的に糾弾している─単純なこの視点を受け入れるか否か、それによってこの作品の感じ方が全く違ったものになるような気がします。
個人的には、この一方的で安直な表現が実に爽快に感じたし、それがむしろ意図的であり知的にもところがありました、攻撃している者の力を借りて、徹底的にやり返すような─。
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