リチャード・ジュエルのレビュー・感想・評価
全293件中、241~260件目を表示
60分でまとまる
作品を120分にするには、、、、
と言ううがった見方もできるほど、導入部がユルイ。
ハドソン川が傑作だとすると、今回は題材に架空のエピソードを入れたりすることなど無意味だと思ったのだろうか?過剰な盛り上げをやめた感がある。
この作品を観て思ったこと
もはや映画での役者の演技に、ことさら悲しみの演技に、真実味や感動など感じなくなってしまったかも。
日本の映画に有りがちな、無駄なシーンを思い出した。
スクープした女性記者の後悔の演技や、母親の訴えかける演技にしらじらしさを感じつつも、、、
そこはイーストウッド!
納得させられる終盤へグイッと持っていかれる。
観て損はしない
帰り道、映画の話に花が咲いたことを付け加えたい。
メディアが持つ力の恐ろしさ
大勢の命を救ったリチャード・ジュエルが、容疑者として祭り上げられ、家族も含めた普通の生活が奪われ、好き放題勝手なことを報道されていく様が、とても恐ろしかった。
何も証拠なんてないのに、こんなことがキッカケで容疑者になってしまうのか。
こんなに何も分かってないのに、そんな動機で報道してしまうのか。
各人の言い分はあるのかもしれないけど、ラストのリチャードのFBIへの質問と答えがすべて。この作品を通して、リチャード・ジュエルという人物を知ることが出来て良かった。素晴らしかったです。
さすがの秀作
社会的なメッセージがふんだんに盛り込まれ思うところはたくさんありましたが、私に一番響いたのはリチャードの母親思いとお母さんの息子への愛でした。
さりげなく描写上アフリカ系母娘を差し込んでいるのも被害者への視線を忘れない配慮とともに主たる母息子との対比配置ではないかと。
隅々まで行き届いた作品だと思います。
淡々と
もっと前の作品のような涙が止まらないような感動をもたらすような作風ではなくなり、淡々とストーリーを描きそれでもしっかりした後味が残す作風が定着した。毎回毎回期待を裏切らない。
それにしても洋の東西を問わず、マスゴミだな。フェイクメディアは報いを受けろ。
メディア被害の典型。メディア被害は日本にもある!!
1996年のアトランタ五輪で発生した爆発事件で、爆発物を発見して、多くの人々を救ったのにも関わらず、容疑者として捜査された実在の警備員リチャード・ジュエルを描いた作品。
アトランタオリンピックでの爆発事件、覚えています。ただ、その後、こんな騒動になっていたとは知りませんでした。典型的な不必要なメディアの報道による、善良な人に対する被害ですね。
日本でも少なからず、これと同じ出来事はありますね。記憶にあるのは、松本サリン事件。これも、第一通報者が疑われ、メディア被害と捜査機関による人権蹂躙を受けた出来事でした。全く同じです。
1996年は、SNSなどがあまり発達していなかった時代ですが、今はSNSが(必要以上に)発達してメディアのみならず、SNSによる被害が発生する時代になってしまいました。いま発生したら、これ以上に酷い事になりそうですね。
待ち遠しい公開でした😉
クリント・イーストウッド達人、またも実話の映画化でまたも傑作誕生です。
96年アトランタ五輪爆破事件のFBIによるでっち上げまがいの強引な捜査とメディアによるリンチのような報道。
合衆国政府に弱々しい一個人が勇敢に立ち向かう姿が丹念に描かれて行きます。時を忘れてグイグイと引き込まれました。
イーストウッド監督90歳いつもながら天晴れな反骨。
キャスティングも完璧です。主人公の澄んだ瞳が忘れられない。そしてお母さんキャシー・ベイツが素晴らしかった。たとえ世界中が敵だとしても母は子供を守り抜くもの!私にはこれが真のテーマなんじゃないかと思いました。母は偉大なり!
刑事裁判の有罪率が99.9%という今の日本社会。明日は我が身の冤罪事件、個人を容赦なく匿名で叩きまくり人権を破壊する現代のネット社会を思いおぞけを震いました。
さすがクリント・イーストウッド
心が温まる映画でした。面白くない映画だと必ず眠くなるのですが、最後まで眠くならずスクリーンに引き込まれました。クリント・イーストウッドなので音楽もとても素敵で物語の邪魔しない心地良いものでした。先日家族に会いにアトランタに行ったばかりなので他人事と思えませんでした。
主人公の自然な演技と母親役の演技が素晴らしかった!
リチャードジュエル!
英雄なのにいい迷惑!
リチャードジュエルの人間性がよくわかるスタートがよかったです。
疑われていた時間は取り戻せないです。だけど、真犯人が捕まって本当によかったです。
でもホントに本人そっくりですね!
なかなか良かったです。
FBIとマスコミはクソ。
リチャード・ジュエルはアホ。
唯一まともなのは弁護士だけ。
みたいな作品だったけど、後半にリチャードが言い放ったセリフが心に刺さりました。
最後に彼が言った言葉が本作の全てだと思うけど、検察もマスコミも多分この先も何も変わらないなんだろうなぁ。
それにしても監督のイーストウッドさん。
事実を基にした作品の作り方が相変わらず上手いですね( ´∀`)
だから喋るなって言ってるでしょうがぁ!
FBIの捜査もメディアもお粗末
ちょっと調べたら彼が犯人じゃ無いと分かる事なのに……
これがフィクション作品なら
「そんなバカな事ないだろう!」
と思って駄作扱いしてしまうところですが
事実に基づき作られてるっていうんだから……おっかない。
リチャードも弁護士の言うこと聞かないし
色々と心の中でツッコミながら見ていました。
見た後色々言い合いたくなる作品でもあります。
さすがクリント・イーストウッド監督
「運び屋」にしろ「ハドソン川の奇跡」にしろ、実話ものを上手いこと演出してるなと思う。薬の運び屋おじいちゃんが捕まる、飛行機の不時着といったシンプルな事件を、ストーリーを持たせて起承転結をつけ、最後もまとめる。ハズレがない!
本作も同様に冤罪事件を、安定感のある展開でまとめていてすばらしかった。
クリント・イーストウッドといえば、共和党・保守・愛国のイメージがあるが、今回は国家組織による冤罪事件を批判的に語っていたことに新鮮味を感じた。
市井のマイノリティの声を拾い上げ、かつ国家権力への批判的視線に釘付けになる。
映画の力
まもなく90歳だというのに、この作品を撮ったイーストウッドの心意気に脱帽。元気なんですね、嬉しい。感謝。
全編を通じて淡々と描く地味な作風のため、進行に物足りなさを感じる方もいらっしゃると思いますが、私は心の深い所に、じわりじわり…染みました。
メディアリンチ、嫌な言葉。私も貴方も加害者なんですよね。
逃亡せず、捜査協力し、英雄になりました。
題名の「リチャード・ジュエル」は、アトランタ爆破事件の
第一容疑者です。
法廷ドラマではなく、ドキュメンタリーで、ヒューマンドラマです。
アトランタ爆破事件を知りたいという人々には良い映画です。
報道関係者や捜査関係者はもちろん、SNSで事件について投稿したり、
リツイートする人々にも良い映画です。
現在は、報道関係者や捜査関係者だけでなく誰でもがSNSで、
報道加害者にも報道被害者にもなります。
報道だけでなく、盗聴の恐怖もあります。
「ニュースの真相」や「大統領の陰謀」が好きな人には向いています。
私も、その一人です。
第一発見者が、犯人である確率は5%ぐらいで、
「第一発見者は、第一容疑者」というのは捜査の基本です。
情況証拠や自白のみで事実認定をするのは間違いではありません。
情況証拠や自白のみで事実認定をすることで「無実であるのに
犯罪者として扱われてしまうこと」が起きます。
事件の第一容疑者として尋問され、報道被害を受けて、無実を
勝ち取るのは困難です。
権力ある人には金があり、弁護士を雇い、起訴を免れるのが現状です。
権力のない人には金がなく、弁護士を雇えず、起訴されて、99.9%の
確率で有罪になるのが現状です。
米国では、お金がない人でも、無罪を勝ち取れば、莫大な賠償金を
得ることができるので、弁護士を雇ことができます。
「エリン・ブロコビッチ」を鑑賞すると分かります。
日本では、お金がない人が、無罪を勝ち取っても、莫大な賠償金を
得ることができないので、弁護士を雇ことができません。
ストーリーは、時系列を前後させることはないので、分かりやすいです。
テーマは重いですが、所々で笑いも起きました。
まず、人間関係が紹介されます。
リチャード・ジュエルは、中小企業局アトランタ事務所で、備品係を
しています。
ワトソン・ブライアント弁護士は、中小企業局アトランタ事務所で、
細かいことに気が付くリチャード・ジュエルと知り合い、「レーダー」
というあだ名をつけます。
FBI捜査官のトム・ショウは、キッシー・スグラックに捜査情報を漏らす
架空の人物です。
キッシー・スグラックは、アトランタ・ジャーナルの女性記者です。
ボビ・ジュエルは、リチャード・ジュエルの母親です。
ナディア・ライトは、ワトソン・ブライアント弁護士の秘書です。
それでは、年表です。
1994年6月27日、長野県で松本サリン事件が発生しました。
1994年6月29日、報道機関は、河野義行さんを容疑者扱いする報道を行いました。
永田恒治弁護士は、松本サリン事件において、事件の第一通報者で、
容疑扱いをされていた河野義行を、弁護士として支援しました。
1995年3月20日、東京都で地下鉄サリン事件が発生しました。
1995年5月27日、報道機関は、河野義行に謝罪しました。
1996年7月19日、アトランタオリンピックが開幕しました。
1996年7月27日、オリンピック公園の屋外コンサート会場で爆破事件が発生し、
2名が死亡、111名が負傷する事件が発生しました。
1996年7月30日、地元紙アトランタ・ジャーナルは、号外一面トップでFBIが
第一容疑者としているリチャード・ジュエルを実名で報道しました。
FBIは、リチャード・ジュエルに尋問を開始しました。
リチャード・ジュエルは、ワトソン・ブライアント弁護士に電話しました。
1996年7月31日、リチャード・ジュエルは、ワトソン・ブライアント弁護士に会い
弁護を依頼しました。
FBIは、リチャード・ジュエルの自宅を家宅捜索しました。
1996年10月26日、FBIがリチャード・ジュエルは捜査対象から外れたことを発表
しました。
2003年5月31日、元米陸軍兵士で爆弾に詳しいエリック・ルドルフが犯人として
逮捕されました。
カルロス・ゴーン容疑者は逃亡し、捜査協力せず、英雄ではありません。
カルロス・ゴーンが逃亡を計画し、逃亡を実行し、カルロス・ゴーンの
弁護士である弘中惇一郎弁護士と高野隆弁護士は、初公判の前に
「ノー・コメント」と言い残して、辞任しました。
カルロス・ゴーンが、「弘中惇一郎弁護士と高野隆弁護士のことを、
ウスノロで、間抜けの、アホ野郎」とでも言ってくれれば納得しますが、
何も言わないなら、共犯ではないかと思います。
日本には、弘中惇一郎弁護士と高野隆弁護士のような弁護士がいるから、
日本では取り調べ中に弁護士を同席することすら権利として認めるわけ
にはいきません。
パンフレットは、よくできているので、映画を理解したい人には
お勧めできます。
☆☆☆☆ 御大お見事です! お見事過ぎた…と言っても良いかも知れま...
☆☆☆☆
御大お見事です! お見事過ぎた…と言っても良いかも知れません(誰の言い回しだよ💦)
どうか眼前にひれ伏すご無礼をお許し下さいませm(._.)m
今回は冤罪を生み出す背景及びメディアテロの仕組み。
ここ数年に於ける。御大得意の…。
〝中身は濃いのにサラッと簡単に撮っているかの様〟
なんなんですかね〜、この円熟味の極致は?
心に刺さる台詞が多かったのですが。御大の演出力に圧倒されてしまい、覚える暇すら与えては貰えませんでしたよ〜。
バビーが記者会見を開いた時に映る重要人物の顔。それに被さるはピアノの静謐な調べなんぞは、もう完璧過ぎて言葉も出ませんでしたよ💧
それにしても。90歳を越えてなお《全く枯れない》ってどうゆう事なんですか?
恐ろしいです。恐ろし過ぎると…(^^;;
2020年1月17日 TOHOシネマズ日比谷/スクリーン5
※ ところでジュエル〜!
「ゲイじゃないのを証明する…」って、、、
それが大事なんか〜い( ´Д`)
1996年の実話に基づく映画
1996年アトランタオリンピックの爆破事件を題材にした作品。
■良かった点
・実話に基づいていて、見応えがあった。色々と、時代を感じさせる。
・うまいこと、まとまっている映画だった点。
■残念だった点
・主人公の言動に少し苛つく点。
正義マン
イーストウッド監督の新作
運び屋に続き、ちょっーと盛り上がりに欠けるかなあと。
序盤がピーク。それ以降はじわじわ怖かったです。
FBIが本気出したらもっとえげつないことをやられたのではと思ったり。実話ベースだから仕方ないのか。
知り合いに弁護士がいたのがラッキーだったのかなと思ったり。
女性記者が誤りに気づくのと、涙するところを入れたのはよかったですね。
あとサムロックウェル演じる弁護士の弁舌の痛快さ!
自分を守るためには権利を知り、主張する。
そのための材料として知識(勉強)が大事だなと思いました。
あとは健康ですかね。ジャンクフードは控えめにw
明日は我が身
爆弾を見つけたことで英雄となったはずの警備員のリチャードジュエルだが、FBIやマスコミの報道により、真逆の犯人の濡れ衣を着させられてしまう実話を生きるレジェンドでMr.アメリカのクリント・イーストウッドがメガホンを撮る。
いやー!終始胸糞と苛立ちを隠せずにはいられなかった。特に正義を夢見心優しく、馬鹿にされても挫けず自分の信念を貫くために生きてきたリチャードジュエルとは裏腹に、裏工作やどんな手を使ってでもどうにかして犯人に仕立ててやろうとするFBIやネタの為なら、一般人のプライバシー等知ったことではないと言ったマスコミの態度にまーむかっ腹が立って仕方がなかった!
本当、このへんは普通の映画ならFBIやマスコミなんかを絶対悪としてはあまり描かないはずなのに、どストレートで描いてしまい、観てる観客側にその感情を上手いこと植え込むことを意識した脚本と魅せ方はもう流石、クリント・イーストウッド節炸裂と言ったところだ!
唯一の昔からの知り合いの弁護士のワトソン演じるサム・ロックウェルとの関係もよく、相変わらずのサム・ロックウェル口調からなる力強い演技も見もので良かった!
テーマも、今の時代にマッチしたSNSやネットメディアが日常生活で当たり前となった世界で、何処でも起こりうる炎上や普通の人から被害者になりうる現代社会への意味でも一石を投じる意味のある。明日は我が身かもしれない感じさせられる作品であった。
イーストウッドにハズレ無し
先週はパラサイトにやられ、今週はリチャードジュエルにやられました。
丁寧に丁寧に、奇をてらわずに直球勝負の作風。
イーストウッドは普通の人間を描くことが本当に好きなんだなと。
サムロックウェルもスリービルボードに匹敵する当たり役でした。
イーストウッドの次回作にも期待します。
全293件中、241~260件目を表示