「ではいったい、何を信じればいいのか。」リチャード・ジュエル にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
ではいったい、何を信じればいいのか。
まだインターネットもSNSも無かった時代、
情報の入手先はほぼマスコミだった。
まだ世間を知らない私は
マスコミから仕入れた情報を、
さも自分の情報かのように
「なぁ、あれ知ってるか?」なんて
いつもバカ話ばかりしていた。
では、マスコミがウソだったら…。
ウソとまではいかなくても間違いだったら…。
それを聞いた大衆は、
「なぁ、リチャードジュエルって知ってるか?」
と、間違いを拡散してしまったとしたら…。
現在、ネットとSNSのおかげで
我々の”マイクロコミュニケーション”は
マスコミュニケーションよりも時には強い
影響力を持ち、マスコミのウソや間違いを
監視、訂正できるようにまでなった。
それでもまだ世の中は、フェイクと偏向と
虚偽と欺瞞に満ち溢れている。
いや、むしろマスコミしか情報源がなかった時代に比べ
より混沌として「真実」を見つけるのが難しくなった。
だからこそ「信じられるのは常に自分のみ」と
言えるように情報の取捨選択と見極める能力、
そして”強い信念”を持ち続けたい。
リチャードジュエルのように。
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