「名監督が手掛けた作品」リチャード・ジュエル ななつ星さんの映画レビュー(感想・評価)
名監督が手掛けた作品
鑑賞記録にも記載しているが、VOD…動画配信サービスで観ることが日常化しています。映画館へ行くのとは違い、多くの作品を簡単手軽に観られるので感謝ですね。
さて、「リチャード・ジュエル」はAmazon primeなどでありがちな、あなたの観た作品に関連する作品としてピックアップしました。実話に基づく作品、そして評価が高かったので…その評価の通り、終わりまで目が離せませんでした。エンドロールに…監督クリント・イーストウッドって!!!
驚いて、すぐ色んな方々の評価を拝見し、改めてクリント・イーストウッドが監督だとわかりました。こういう驚きは凄く嬉しい。そして2周目へ。
リチャードの物語りは1986年アトランタから始まった。そして10年後、真面目に職務に取り組むが、いき過ぎた摘発などにより大学警備の仕事を失う。法執行官になることに憧れ、不器用だが彼なりに正義を追い続けていた。そしてアトランタオリンピックが開催され、彼が警備員として働くコンサート会場にて悲劇は起きた。爆弾テロだ。
この事件後、彼は懸命な救助活動や爆弾の第1発見者だったことで一躍時の人となり、世間から英雄扱いをされる。だが、同時にFBIから容疑者として目をつけられてしまうのだった。
大学学長によるリーク、プロファイリングの一致などを根拠として捜査を始めようとしていたFBI捜査官が新聞記者に漏らし、スクープ記事が出回ってしまった。そして不幸にもリチャードと彼の母の生活は一転し地獄のような日々となった。
本作が視聴者にどう映るのだろうか。社会への警鐘か、主人公の人となりの良さか、またはメディアの不用意な情報漏洩、度を越す報道陣の行動、法執行官のずさんな捜査、官僚主義的な組織など、それらへの怒りか。我々の身近なところでも似たような出来事は起こり得るだけに波紋は大きいだろう。そしてこの題材をいとも簡単に作品にするクリント・イーストウッド。流石です。ただ作品を観ている最中にクリント・イーストウッド監督が手掛けたことに気付けない私って…まだまだなんだなぁ。