「汚名を拭う」リチャード・ジュエル ku-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
汚名を拭う
リチャード(ポール・ウォルター・ハウザー)は母親思いの優しい人だけど、社会では時々誤解されてしまったり、人に使われてしまったり相手にされなかったりするかもしれない。一本木の性格に、マッチする仕事を選ぶ必要があるし、母親以外に彼を理解してくれる人を探さなければならないと思う。一般論だが、彼の外見はデブというより愛嬌のなる、冷凍クッキーやパン生地のhttps://www.pillsbury.com/ マスコット、ピルズベリーのようだ。リチャードも自分で人々にそう言われると言っている。ワトソンはリチャードに初めて事務所であったときの会話で、『なにかこの人は違う!』と思ったに違いない。リチャードのワトソンに対するその時の気持ちは個人的にちょっと読めなかったが。
しかし、彼を一人前の人間として扱って付き合ってくれたのが、ワトソン弁護士。だから、
リチャードはワトソン(サムロックウェル)に、弁護人になってもらったのだ。ここが大事なのであって、自分の存在を認めてくれる人は自分を人間として扱ってくれるし、聞いてくれる。
リチャードタイプの人は不幸にもうざく感じられてしまう。警備員という自分の仕事、自分に誇りを持っているが、周りはそうはみなく、このやつ、警察じゃないのになにいってるんだという具合だったんだろう。
それに、生存している母親が、まだリチャードが爆弾をしかけたと思っている人がいると言っていたが、マスコミ、FBIの操作で、リチャードはヒーローから悪人になったから、一般市民にマスコミが作り上げたイメージが悪印象として残っているのかもしれない。それに、前に述べたような性格と外見。Piedmont Collegeの教職員も彼の、『言葉通りにとる』性格も見抜けなかったね。外見と職業でみてるから、かれのシャープさが相入れなかったのかもしれない?人間性より外見や仕事で判断するのがいかに多いかつくづく感じるよね。
でも、彼の場合は一言おおい。FBIにワトソンと会いに言ったときは、必要で、人をお唸らせる言葉が言えた。一言多いんだよと思わなかった。
リチャードの母親のプレスコンファレンスで、息子の汚名を拭ってと大統領(クリントン)に訴えるシーン。監督イーストウッドがリチャードの汚名を拭ってくれた。
FBIはタッパとデズニーテープをお母さんに戻していないと(冗談ぽく面白い)
Richard Jewell: The 1996 60 Minutes interview