「泣ける、そして勇気をもらえる映画」リチャード・ジュエル けんさんの映画レビュー(感想・評価)
泣ける、そして勇気をもらえる映画
3か所、
特に印象が濃く残るシーンがありました。
1つ目は、
映画中盤、主人公のジュエルが理不尽な疑いにさらされる中、
母に八つ当たりしてしまう。
そして、母は部屋に閉じこもってしまう。
このシーンを見て、
子どもの頃の気持ちが蘇えりました。
母に当たってもしょうがないのに、
むしろ最大の味方であるはずなのに、
甘えから当たってしまい、後悔する、
切なくなりました。
そして、映画ではジュエルがすぐに謝り、
部屋から出てきた母は、
「あなたの守り方がわからない」と泣く。
私は泣くのを必死に堪えましたが、
泣いてしまいました 笑
母の温かさは偉大だなと思いました。
2つ目は、
また母のシーンです。
映画後半、反撃を開始し、
母が、マスコミの前で、
涙ながらに息子ジュエルの無実を訴える。
実は私はあまり感動しませんでした。
1つ目のシーンは不意を突かれたドキュメント感があり、思わず感情移入したが、
このシーンはいかにも泣いてください!
という構えられたシチュエーションで、
冷静になってしまいました。
シチュエーションは大切!という発見があったという意味でピックアップ。
3つ目は、
映画の終盤、ジュエルがFBIに尋問されている途中から、
急に人が変わったように反論をする。
それまでやさしい性格で、攻撃され放題の受け身だったジュエルが、
自分の貫き通してきた正義を自覚し、
自分の考えをしっかり主張する。
このシーンを見て、いかなる外的要因、環境になろうと自分の想いを貫くことによって後悔のない人生が歩める、
環境は関係ない、
自分と向き合うことが大切。
またそれを行動で表現することが大切。
そんなふうに解釈し勇気をもらいました。