「良かった!!」リチャード・ジュエル ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
良かった!!
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主人公リチャードは確かにイラっとするほど太っている。彼が権威を信じ過ぎ、弁護士の言うことをきけずにペラペラ喋ってしまうのにイライラ。FBIに家宅捜索されてタッパーまで持って行かれて嘆く母親にその説明をし、「何で援護するの!」と怒られる。しかし最後FBIに呼ばれた時に弁護士に「相手も同等だ」と説得されてようやく「自分を逮捕する根拠は何だ?これでは今後警備員は不審物を見つけても見なかったことにするだろう。それでは犯罪がなくならない」と言ったことを切り返す。サム・ロックウェルがスリー・ビルボードとはある意味似た、ある意味真逆の、権威にも盾突き誰にも平等で、主人公にドライに寄り添う弁護士を演じていて、こっちもはまり役。オリヴィア・ワイルド演じる野心家の記者、ジョン・ハム演じるFBI捜査官に腹立ちと冤罪の恐怖を感じる。政治家は絡んでいないがマスメディアの罪の重さが描かれている。
クリント・イーストウッド監督作品で久々のクリーンヒットという感じ。
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