劇場公開日 2020年1月17日

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「クリントイースドウッド、まだまだすごい。 このタイミングで本作をつ...」リチャード・ジュエル a0さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0クリントイースドウッド、まだまだすごい。 このタイミングで本作をつ...

2019年12月20日
PCから投稿

クリントイースドウッド、まだまだすごい。
このタイミングで本作をつくって公開した監督の想いを勝手に考えてみてる。前作運び屋は「自分の人生も重ねつつ発信する」感じだったけど、本作を通して何を言いたかったか。鑑賞者に何を思わせたかったのか(どんなメッセージを受け取るのか正解か)。数日この考えさせられる余韻を楽しみたい。

それぞれのキャラが立っていて役柄もぴったりでつなぎもスムーズで、ドキュメンタリー感がですぎるかと思ったけど、適度にコメディ感も織り交ぜてくるので、「これは映画だった」と引き戻してくれる作りだった。
管轄がどうとかいう警察たちやFBI。人権を無視した取調べ。わくわくさせる事件が起きることを期待するマスコミ。そんな世間への風刺もたっぷりだった。
いいひとが時に損をする(本主人公や家族はそんなレベルじゃないけど)、ほんとかどうかわからないのに拡散する、ちょっと異常なくらい。マスコミだけじゃなくて今は誰でもそれができる時代。1か月で人間は簡単に追い詰められるしおかしくなる。

救われる結末になるとも限らない。どんなときも信じてくれる人が必ずいるとも限らない。本作みて逆に地獄に思う人もいるなーと(←決して本作への批判ではない!)
性を武器にしてるようにみえる描写、同性愛への表現は今後もう少し配慮があるつくりになっていけばいいなと(でも本監督についてはらしさがなくなっちゃうけど

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