ファーストラヴのレビュー・感想・評価
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聖人のような我聞を欲するのか・・・
光を構築した映像は素晴らしかったけれど、ナチュラルな光で撮ったと思われる映像はちょっと…
巧みな映像だとは思ったけれど、根本的な画質がなんか納得がいきません。
内容には引きつけられました。男の欲望とかエゴとか、真実とか事実とか虚実とか、誰しもが持っている陰部とか、法廷で晒される秘め事とか、それでも隠された部分があり語られる事柄はあくまで飾られた虚構でしかないかも…とか、色々思いを巡らすことができて刺激的だった気がします。
嗚呼、ああいう聖人のような男性を女性は理想とするのだろうかと思うと、無理~という感じで、あくまでこれは物語と自分に言い聞かせるのでした。
我聞兄さんは聖人
この映画もっとサイコサスペンス系だと思ってました。環菜がかなりヤバい感じだったもので笑
本作は父を殺害した環菜(芳根)と心理士由紀(北川)のトラウマとの決着と殺人事件の真相、由紀と弁護士迦葉(中村)、由紀の夫我聞(窪塚)の三角関係の3つの味が楽しめるお得な内容となっております
映画を観ながら芳根京子と北川景子美しいなぁ(眼福眼福)と思いながら誰のファーストラブの話なの?とずっと思ってました
話の筋からすると環菜とゆうじくんなんだろうけど由紀と我聞の事なのかしらと思ったり…
事件の真相よりもそっちばかり気になってました笑
幼少期のトラウマや愛憎などが入り乱れたもっとエグい内容を期待していましたがけっこうキレイにまとまっていたような気がします
いろんな意味でハラハラさせられる映画でした
最後に一言
我聞兄さん!ずっとついていきますぅ(泣)
(=^▽^)σ予告編最優秀賞
この映画の予告、、、出来過ぎです。天才的に凄い。
あの短時間の予告でかなり想像して本編を拝見しました。
あまりに期待が膨れ上がってしまって、映画自体は想像の範囲に大いにとどまり予想の範囲内に幸せのうちに終わってしまいました。そう、考えてみたら直木賞の脚本、そんなそんなどんでん返しが起こらずむしろ人間模様を楽しむもんなのでしょう。
犯人の環奈演じる芳根京子は迫真の演技でした。テレビ版『海月姫』で注目してましたがこの映画でステップアップはかれるんじゃないでしょうかね?それくらい凄かった。
北川景子、、、この人の弱点がようやく分かったのですが、、、綺麗すぎて役にハマんないんでしょう。なんか工夫が必要かも。
腑に落ちない点は環奈が包丁じゃなくてカッターを買っていたら?包丁いきなりスーツの学生が買うかな?店員も驚くんじゃないか?カッターだったら人死なんでしょう。理由が理由なだけにカッターでも良かったはず。
予告編作る専門の人がいると聞きます。良い仕事されましたね!
題名について
人は、誰から一番はじめに愛を貰い、また誰に愛をあげるのか・・・。また、人は愛をまずもらわなければ、愛をあげることができないのかもしれない。愛の中でもファーストラブが人にとって、どれほど大事なものなのかを本作で描いているように感じました。
特に芳根さん、窪塚さんの演技が素晴らしかった。窪塚さんが醸し出す雰囲気が半端ないって。
何、あの優しい雰囲気は。芳根さんの感情爆発シーンや妄想なのか本当のこと言っているのか、わからない演技も良い!
心が痛い
舞台挨拶の中継付で鑑賞。
そこで、本作は、2019年に撮影されたことを知りました。
撮影から1年以上経っての公開ということで、
心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか。
公認心理師・真壁由紀(北川 景子さん)と
弁護士・庵野迦葉(中村 倫也さん)が、
父親の殺害容疑で逮捕された
女子大生・聖山環菜(芳根 京子さん)への面会を通じて、
動機を探っていきます。
由紀と環菜が面会を重ね、
環菜の内面や心理状態を深く探っていくことで、
辛い過去と複雑な家族関係が見えてきます。
環菜の置かれていた環境を考えると、
「心が痛く」なりました。
最後に、環菜に希望が見えてきてホットできましたが。
本作では、いくつかのストーリーが平行して描かれており、
それぞれで「心」や「愛」が描かれています。
個人的には、由紀の夫・我聞(窪塚 洋介さん)が、
由紀をやさしく見守っている「愛」が、
この映画の中で一番ホットでき、好きでした。
テーマが難しい映画だと思いますが、北川 景子さん、芳根 京子さん、
木村 佳乃さんは、難しい役どころを見事に演じ切られたと思います。
特に、由紀と環菜の面会シーンは圧巻です。
そして、中村 倫也さん演じる冷静な弁護士、迦葉もカッコ良かったです。
板尾 創路さん演じる父親役は、ハマリ役だと思います。
舞台挨拶で、堤 幸彦監督は、
編集で何度も壊して作り直したと語られていましたが、
一言では語り切れない、考えさせられる作品だと思います。
「ファーストラヴ」の解釈は、
観る人によって異なるのが話題のようですが、
「家族」「事件」「性」「裁判」「弁護士」「心理師」など、
様々な角度から考えることができそうですね。
良い部分は多いのにな、、、
言いたいことは伝わりましたし、拘置所での面会シーン、裁判のシーンは芳根京子さんの演技に魅了されました。非常に締りのいいシーンだったのに、映画の比率としては少なく、どうでもいい北川景子と中村倫也の恋愛感情のシーンが長すぎる。
ファーストラヴというタイトルの意味がイマイチ正しく掴めなかったのが悪い気もするけれど、北川景子ってもっといい表情できると思っていたのにな、、、刺さらなかったな。それは芳根さんの演技が良すぎたからな気もします。
芳根さんも北川さんも似たような境遇で、相手に自分を投影してしまう、、なんてストーリーはよくあることだし、クズな男にひどいことをされたなんて言うのもよくあるのでなんとも思わなかった。予告の打ち方も芳根さんありきだった気がして、それを期待していたのに、中村さんと北川さんのラブストーリーみたいな描き方されると興ざめ。
セックスシーンも笑っちゃうくらいしているように見えなかったし、Uruの歌の挿入されるタイミングも、感情が高まっている部分じゃなくて ??? な部分だったのでなんとも効果の薄い演出に思えてしまいました。
まぁ芳根さんを見るために見てもいいとは思います。
見るべき!
さすが堤監督の安定した作品で、大満足。編集がうまくて、登場人物たち一人一人の抱える問題を、バランス良くサスペンスを保ちながら語ってゆく。心理劇、法廷劇、ミステリー、サスペンスを堪能でき、扱うテーマも社会性がある。仄かな希望も示して、見たあとの気分も良い。
圧巻の助演女優
全体によくまとまった映像も音楽もきれいな作品でした。
中村倫也さんはさすが。目線や表情だけで想いの強さとか深みがワンランク増す、そういうレベルの俳優さんだなと思いました。
また、芳根京子ちゃんと木村佳乃さんが素晴らしい。
見た後、モヤモヤするとかはないけれど余韻がちゃんと残る、映画館で見て損はない作品です。
配信されたらまたもう一回観ようと思える作品でした。
家族と心の闇
難しくて重いテーマの倫理系サスペンスを得意とする堤監督の作品。今回もご多分に漏れず非常に難しい内容でした。最近の彼の作品に共通しているのは家族と心の闇であり、今回もそれが作品のキーワードになります。内容的にかなり文学寄りでエンタメ要素がほとんど無く、スカッとするような内容の作品ではないです。
窪塚洋介は久しぶりの映画出演ではないでしょうか。最初は彼の棒読みがちょっと気になりましたが、彼の役柄の良さにそれも気にならなくなりました。昔は尖ったイメージがとても強くてそれが彼の魅力の1つでも有ったのですが、本作では真逆の役でとても新鮮でした。
トイレ清掃中
出演俳優のみなさん、安定感があってよくできた作品だと思いました
ショートヘアの北川景子すごくきれいで、庵野迦葉(中村倫也)とのデートシーンはすごくチャーミングでした
「父と娘」の関係、観る人の立場によって見方は変わるんだろうな
まともじゃない父親が登場する中で、真壁我聞役の窪塚洋介が癒し系っていうか懐の深い夫で好感度アップですね
こんな男性なら、絶対もてますよ
後半の法廷シーンも見所です
父親殺しの罪で法廷に立つ環菜(芳根京子)、前半のイメージと違い清々としていて違う顔をうまく見せる役者だなと思いました
環菜のファーストラヴの相手、小泉裕二の法廷でのシーンも心を揺さぶってくれます
ただ、よかったんだけど熱演を冷めた気持ちで観てしまう自分がいて、観客の心の問題かもしれないけれど、それだけスクリーンに入り込めなかったのかも
Uruの曲はすごくよかったです
エンディングでもしっかり余韻に浸れました
認定心理士の認知度は上がったのでは
娘による父親殺しと聞いて、思い出したのが「栃木実父殺し事件」。この事件と同じような背景があるのではと身構えて鑑賞したが、認定心理士である由紀が、父親殺し容疑者である環菜にぶしつけな質問をしたあたりから違和感を感じた。
認定心理士が、相手を逆なでするようなカウンセリングすることってあるんだろうか。これじゃ刑事が取り調べしているのと同じレベルなのでは。
原作がマイルドなのか、映画化するにあたって原作をマイルドにしたのかはわからないけれども、由紀のトラウマがピンとこない。由紀のトラウマと環菜の心の闇のレベルが違いすぎる。
事件の謎も無理矢理感があって、エンディグを迎えた頃には、冷めた気持ちになってしまった。
芳根京子、窪塚洋介の演技を楽しんだからまあ、よしとするかな。
北川さんは、外傷系の演技はいまいち。ともやくんはよかった。島本の作...
北川さんは、外傷系の演技はいまいち。ともやくんはよかった。島本の作品の文脈を確認。実際には、家族や仕事やらがぐちゃぐちゃに絡んでしまう危うい作品である。その、隠喩の多重性が、凡庸な作品にしなかったわけだけど。
重いけど温かい
重い話題だが、終わったあとには温かい気持ちになった。
いろいろな境遇の中でも必死に生きようとする登場人物たちに支える人がいるということが何より救い。周りの人に支えてもらいながら自分も明日からも頑張ろうと思える。
人気の俳優陣が最後までそれぞれの役として生きている。窪塚さんはイメージにあまりない静の役だったが、存在感がありさすが。芳根さんはこういう役をやると上手さが際立つ。北川さんと中村さんは受けの芝居も安定。
堤監督が時間をかけて編集しというだけあってよく練られていて最後まで飽きさせない演出もにくい。
はじめて生中継の舞台挨拶を見たが、俳優の皆さんはお話もお上手だった。
複雑なヒューマンサスペンス
初日舞台挨拶中継付きの回で鑑賞
わざわざ自宅から離れた
空いてる映画館まで行きました。
更にスカスカな最前列で
首は痛いけど周りは誰もいないから快適でした。
映画はイキナリ男性が倒れている
シーンからスタートとし
そして血の付いた包丁を持った
放心状態の若い女性が。
「動機はそちらで見つけてください」
逮捕されたカンナのコメントが
世間を賑わす事件を
主人公公認心理士の由紀と
弁護士の庵野迦葉が真相に迫るが…。
実は2人にも暗い過去があり
カンナの動機
事件の真相
由紀と庵野の関係にと
複雑なヒューマンサスペンス
最終的には真相解明され
スッキリ感はありますが、
由紀の旦那、我聞は懐が深過ぎですね。
中々、秀逸なサスペンスでした。
上映後に舞台挨拶中継見ましたが、
ご時世柄時間は短め
由紀の旦那さん役が窪塚君と
初めて知りました…。
(^◇^;)
キャストの魅力が輝く力作~1番おいしかったのは窪塚洋介?
公開初日、舞台挨拶中継付き上映を鑑賞しました。
かなり濃密な映画でした。
宣伝でミステリと謳っていなかったので、無駄な粗探しに煩わせられず、人間ドラマを堪能できました。
聖山環菜が語らない真実こそが映画の主軸ではあるのですが、それ以上にキャストの演技が光る映画でした。
以下、主要キャスト毎に、その魅力をネタバレせぬよう、述べたいと思います。
①あらゆる場面で魅了的な北川景子(真壁由紀)
悦びから苦悩まで様々な表情を見せますが、そのいずれもが美しい。
特に大学時代の回想で魅せる初々しさは出色。
自分が男だからか、真壁由紀のトラウマを完全には理解しきれてない気もするのですが、北川姐さんの表情で、抱えているものの深刻さは伝わりました。
とのかく、北川ファンなら見逃したら損な作品です。
②らしさ爆発、中村倫也(庵野迦葉)
自分は男のせいか、イケメン俳優に特別興味はありません。
ただ彼の「半分、青い」や「凪のお暇」における、ゆるふわ男子ぶりは秀逸。
本作でも、学生時代の回想で、その一端を覗かせます。
ただ本作でのメインは、やり手弁護士・庵野迦葉の顔。
序盤、ヒロイン由紀に対して当たりが強いのですが、それが自身のトラウマが産んだ新たなトラウマのせいだと解るシーンは見もの。
本作で自分が一番共感したのは、迦葉が由紀に対して抱えていた「悔い」です。
由紀とぶつかる場面でも、その想いがそこはかとなく醸し出されていて、魅力的です。
得意な人もいるけど、やっぱ女友達作るのって、難しいですよね。
③法廷での表情が圧巻な芳根京子(聖山環菜)
自分は「表参道高校合唱部」以来、追っかけてきた芳根フリークです。
彼女が感情を聴衆に伝播させる力は、何度も体感しています。
今回も、法廷での表情は圧巻。
予告動画に対して、表情が怖いとの感想もありましたが、本編を観ると印象は逆転します。
信じられる者がいない環菜の戸惑いと、哀しみと開放が、見事に体現されています。
意外と出演時間は限られているのですが、存在感は抜群。
何かしらの映画祭で、助演女優賞に輝いて欲しい一品です。
④"何もしない" 窪塚洋介の包容力(真壁我聞)
完成披露会見で、窪塚さん自身が「余計なことは何もするな」と監督に釘をさされたと、語っていたのが印象的。
実際、演じた真壁我聞は、静かで物腰の柔らかい男性。
若い頃、窪塚洋介が放っていた尖りやエキセントリックさは、完全封印。
演技の上でも、ストーリー上も、本当に余計なことは何もしない。
だからこそ放つ、無限の包容力。
由紀にっとても、迦葉にとっても、全てを受け入れ、背中を押してくれる存在。
ラスト近くのあるシーンも手伝って、結局我聞が全部持っていったような印象も受けました。
窪塚さんの魅力は勿論、何もさせなかった堤監督の勝利かもしれません。
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