ファーストラヴのレビュー・感想・評価
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親子の関係 そこには確かに愛があった。
ニュースや報道を聞くと、
被害者に感情移入して肩を持ちたくなる
だけど、本当は、
被害者にも加害者にも、
それぞれの正義があった。
娘だって、母だって、父だって、
きっと悪意があったわけじゃない。
傷つけたかったわけじゃない。
親だって、人間。子供ができたから"親“になっただけ。
親なりの育て方で、愛情を注いでいた。
そのやり方を、少し間違えただけだった。
自らの心の中にある傷は、
どれだけ押し込めていても、
なにかの拍子で牙を剥き、毒で体を蝕んでいく。
きっと、観た人それぞれの、
辛かった過去、かつて愛していた人、
そんなものが思い出されて、
胸が苦しかったんじゃないかと思う。
そして、境遇が違くても、
同じような感情になったことは、
誰でもあると思う。
大切な人に、逃げないで想いを伝え、
抱きしめてもらうだけで、
同じ思い出の色が変わっていく。
それはまるで、役目を終えて天に昇華していくように。
それがどれだけ救われることか。
胸に、沁みた。
また、エンディングに映し出された東京の風景。
びっしりとしきつめられたビルやマンション…
これを作った人がいて、
ここで生活や仕事をしている人がいて、
みんな、悩みを抱えながらも一生懸命生きている。
自分の見える世界だけ、
視野が狭くなっていきがちだけど、
みんなここでがんばって生きているんだ。って思えて、勇気づけられ、心が暖かくなった。
家に帰ってきても、じんわり心に残る作品でした。
「日本映画最高峰」
美しかった〜
苦しい
誰しも心の奥底に、永遠に隠しておきたい記憶があると思います。!!
この映画は、そんな心根を鮮明にえぐってくれます。
北川景子さんの横顔が、若き日の吉永小百合さんに徐々に見えてきました。(芳根京子ちゃん可愛い)
キャストの方々の
演技が素晴らしかったです。
木村佳乃さんの演技が特に良かったと思います。
窪塚さんの役柄がとても好きでした。
包容力ってこういう事なのかしらと思いました。
サスペンスという感じはせず、
きっとこういう事なんだろうなぁっと予想が
できてしまうストーリーで残念でしたが
思いの外、良かったと思います。
こういう系の映画は詳細は違えど
何かの根源って結局…
元を正せば、結局…
結局のところ同じなので
それだけ、やはり
家族、愛、幼少期は大事なのだなと改めて感じました。
重いテーマで考えさせられましたがよかったです
最近若手俳優さんたちのことをほめてばかりのレビューになっている気がしますが、今回も芳根京子さん、素晴らしかったです。
他のベテラン俳優さんたち(北川景子さん、中村倫也さんをベテランと呼ぶのは少しはばかられますが窪塚洋介さん、木村佳乃さんなど)に負けない迫真の演技でした。
『居眠り磐音』『今日も嫌がらせ弁当』などなど色々な役柄をうまく演じられていますが、今回の少し重いテーマの役どころ、しかも面会室がほとんどのシーンでの感情表現、涙を流すシーンがとても印象的です。
ストーリーとしては色々な伏線が(まぁ読めないこともない、っていえばそれまでですが…)うまくつながって原作未読ではありますが、島本理生さんの描かれたストーリーを堤幸彦監督が見事に味付けした感じです。『トリック』『SPEC』等とは違った趣の社会派作品です。
様々な種類の虐待が原因で被疑者の環奈も、心理師の由紀もかかえきれないトラウマを心の奥底に持ったまま生きていること。現代社会の抱える重い課題について考えさせられました。TVドラマでの芦田愛菜ちゃんが演じた『Mother』でも幾度となく涙したことを思い出しました。
北川景子さん、中村倫也さんの大学生時代はさすがに無理がある気がしましたが、映像的にはそれっぽく映っていて「さすが役者さんだなぁ」って感心しました。ほかのレビューでも書きましたがペ・ヨンジュンさんとチェ・ジウさんの高校生役にはいまだに勝てるものはありませんが。
中村倫也さんは横浜流星さんと深キョンを争うドラマで初めて知りましたが、最初は少しすかした役者さんかと思ってましたが台詞よりも表情で演じられるいい役者さんですね。北川景子さんはこの前観た『約ネバ』での役柄(鬼退治の柱役?違うってば!)とは全く違っていつもながらの安定感でした。(それにしてもお子さんを授かりながら複数の映画の出演、本当にお疲れ様でした!)
窪塚洋介さんも『ピンポン』依頼でしたが自然で素敵な演技に魅了されました。
ラストはハッピーエンドとはいいがたいですがとても考えさせられました。
※蛇足ですが板尾創路さん『愛のむきだし』でも殺されてましたが身内に殺される役が板についてますね~
涙がとまらない
とてつもなく切ない映画。涙が止まらず、色んなことを受け止めるのに時間がかかりました。
思ったことは、嫌な出来事と言うのは、誰もが当事者は被害者であって、その被害意識の程度は誰しにも、やはり同様には共感されづらいということ。誇張されたり、歪曲されたり、するんです。
こんなこと上手く説明して、どこがどう辛かったなんて、スラスラいえる人間いないのですからね。
だからこそ話がネジ曲がってしまうから真実を見出だすのが難しいのです。
その過程も、その難しさも、切なさも、全てに焦点を合わせて、最後まで上手く終わりまで持っていったのが素晴らしかった。さすが堤監督。
これは海外でもリメイクしてほしいです。社会派ドラマとして秀逸な作品。
中村倫也、芳根京子の演技は圧巻でした。
中村倫也、芳根京子の演技は圧巻でした。
迦葉とゆきの関係ですが、私はゆきが我聞を利用しただけなように感じました。
迦葉の事は切っても切り離せない大切な存在だけど、直接的には混じれないので、どっち付かずの関係を維持するために、我聞にすがりついたように感じました。
『ファーストラブ』という、淡い恋心とは相入れない、人間の歪みを感じました。
とは言うものの、それぞれ、トラウマや心の闇を抱えながら、必死で生きていて、なんとか踏み出そうとする生命力を感じました。2時間によくまとまっていた映画だと思います。
母さん元気かな?
子供にとって親とは絶対的な存在、無条件に肯定され守られていれば理想的なのだが。そんな親だって生身の人間、完璧なはずもなく。
折り合いをつけながら成長していくはずの子供達が実は凄く傷ついている。流行りのトラウマだ。
マスコミ受けするメンヘラな女子大生の父親殺人事件が実は・・・。真相が解明され裁判の行方は・・・。
物語は二転三転、登場人物は心に闇をかかえたり、トラウマ一杯だったりTOO MUCHな印象はぬぐえないが、絡み合った事情がひとつずつ整理されていく過程は見所である。ハッピーエンドとは言えないが、真実を理解される事でヒトは救われるのだろう。
俳優達のバチバチの演技合戦も評価できる。特に芳根京子は良いねえ。「北電、ガスとかやってます」とか言ってる子には見えません。(北海道民ネタです)
僕自身、父が母や子供に無関心だったが母は生きる事に一生懸命で優しかった。今は施設にいるため、簡単に会えないが凄く母の顔が見たくなった。コロナが落ち着いたら一緒に母の大好きなお寿司を食べに行こうと強く思った。
「母さん、僕は貴女からのファーストラブ、確かに受け取っています」
芳根京子いざ新境地へ。
「私嘘つきなんです」とほくそ笑む環菜。父親を包丁で刺殺した罪に問われている。公認心理師の由紀と弁護士の迦葉は環菜の過去を紐解き事件に至った真相とその心理を探ろうとする。
その結果自らの過去とも対峙することになる由紀。両親への疑心。父親の目。芽生える恐怖心。お互いに同じようなトラウマを抱える由紀と環菜。一方は父親殺害の罪で裁判にかけられ、一方は人を救う職に就いている。二人を分けた境界線はどこだったのか。まさにファーストラヴということか。
芳根京子が今までのイメージを覆すまさに怪演。凄かった!北川景子は美しい。でも演技ではちょっと芳根京子に押され気味だったかな。あといつも安定感抜群の中村倫也があんまりハマってなかった。北川景子とのバランスもいまいち。ただ、珍しく人格者を演じる窪塚洋介は必見。
予告の感じだともっと事件に切り込んでいくのかと思ってたけど案外由紀と迦葉の学生時代の恋愛要素に時間を割いていた。裁判のシーンがせっかく見応えあったのでもっと由紀と環菜の攻防とかも見てみたかったな。
北川景子の安定感と芳根京子の底力
主人公が羨ましく、憎らしい。心が辛くなる作品。
北川景子、中村倫也、窪塚洋介等と好きな俳優が多く出ていて、サスペンスも好きなので、コロナ禍の息抜きに久しぶりに映画館に足を運びました。
結果、見たことを後悔しました。
北川景子演じる公認心理師?が自身の本の取材のため、芳根京子演じる父親殺しの被疑者と接見を重ねる中で、自身のトラウマとも向き合っていきます。
主人公が心理学を仕事にしているにも関わらず、作中で言われてるように「自身のトラウマを被疑者に投影して彼女を助けることで自分も救われようと」し、元カレである中村倫也には初めてのセックスが上手くいかなかった気まずさでつい「俺は2桁経験があるのに…」と口走ってしまったことに対する腹いせのように、母親に捨てられた彼に対し、愛情が足りないからセックス依存症になったんだ、と心の深い傷を攻撃し、その彼にとって唯一心を許せる存在であった義理の兄と結婚し、夫である彼にはそのことを一切話さず、仕事に熱中して夫に家事も任せてデートの約束も理由も言わずドタキャンする。主人公のトラウマも、父に何かされた訳ではなく、ただ海外の女の子を買っていた父親が気持ち悪かった、というもの。大人になった主人公ならそんな父親を許さざるを得なかった母親の苦しみも分かるはず。
被疑者は主人公に「ちゃんと罪悪感をもてるようにしてください、」というが、主人公が周りに対し、罪悪感も感謝も持てないままで何も解決しない。
裁判も、急に弁護士が新たな証拠を見つけてきただけで、主人公は証人になりそうな人を責めるだけ。
それでも「綺麗で雰囲気がある」主人公を中村倫也、窪塚洋介兄弟が支え、受け入れることで前向きになっていく。
もっと公認心理士として活躍する主人公か、弁護士として証拠を集める過程が見たかった。
自分勝手で周りに対する感謝のない主人公にモヤモヤし、心を扱う仕事にも関わらず思いやりの無さにガッカリした話でした。
窪塚洋介さんは今でも甘さのある話し方と独特の雰囲気で、包容力のある夫役が素敵でした。
要 水切りワイパー
主題は性的虐待なんだけど、、、
所々それ要る?展開があったように思う。
性的虐待が主なら大学時代の長いシーンとか暇すぎた。
原作を読んでないので何が主題なのかはわからないのですが、、、
子供の健全な精神発達の環境という大事なテーマだったんだが何故か面白くないと思った。
私が思うにフィリピンの子供達の方がかわいそうだと思ったんだろうな
その問題については映画内では一切触れていない
国内では気をつけましょう、でいいのかな
殺したいくらい恨んでたなら少し同情したかも知れない。
事件がトイレ掃除がいけなかったのか、水漏れが起こってたのかそれが争点にならなかったのは何故なのか。
警察は現場の何を見ていたのかと思った。
水切りワイパーなどで証拠隠滅しない限り足跡など全くないのはおかしいはずだ。
直木賞?
前情報なしでの鑑賞でしたが
思ってたのと違ったけど
予告編を見ると、血だらけで包丁を持って歩くシーンが印象的で、心理戦を描いたサイコパス映画かと思ったが、中身はヒューマンドラマを絡めたサスペンス。
父親を刺してしまった女子大生、聖山環菜(芳根京子)。拘置され裁判となる。「動機はそちらで探してください」と、取調べで不可解な答えをしたと報道され、心理士の真壁由紀(北川景子)は彼女に興味を持ち、その心情や背景を探ってゆく。環菜の闇をはらおうと、熱心に事件の背後にある事実を解き明かそうと飛び回るが、それは自分の過去と重なる何かを、環菜に見たからでもある。事件を担当する国選弁護士の庵野迦葉(かしゅう:中村倫也)。由紀の夫は迦葉の兄の真壁我聞(窪塚洋介)。そんな三人の関係性や過去も含め、少しづつ明らかになり、物語が進んでいく。
推理ドラマや心理劇とは違うので、そこを期待すると少し肩透かしになる(私です)。そういう意味では、予告編はミスリードかも。しかしながら、なんといっても芳根京子の熱演が光る。そこを切り取ると、確かにトレーラーとして人目を引くので、仕方ないか。
シーンは主に拘置所の接見室での会話となるのだが、最初のうちは、嘘やあざけりなど、レクター博士のようなサイコパスをイメージさせる。それにより、由紀(北川景子)を手玉にとるような展開を思わせるが、過去が明らかになるにつれ、少しづつ表情も変わってゆき、クライマックスでは別な人格と思える雰囲気となる。例えれば、戦場から帰ってきた兵士のようだ。ま、悪魔のような天才サイコパス役の芳根京子も見てみたかったけど。
北川景子は美橋の心理士。演技としては芳根京子に呑まれた感はあったけど、お子さんが産まれて、ますます美しさに磨きがかかったようで、画になる女優として、本作の華としての存在感は確か。
弁護士の役の中村倫也は、やっぱり声がいいですね。北川景子との美男美女のシーンは、それだけで格好が付くのだけれど、役柄が尖ったところがないので、少しインパクト不足だったか。由紀の夫であり、迦葉の兄である我聞役の窪塚洋介が、包容力があり落ち着いた大人の男の雰囲気がハマっていて、とても好感が持てた。ゆっくりした話し方、すべて受け止めるような眼差しなど、新境地ではないだろうか。
当初心理サスペンスかと思い込んでいたので、パンチ力は少なかったものの、ドラマとしてはしっかりとした構成で楽しめた。原作は読んでいないので違いはわからないのだけど、映画ならではの深掘りがもう少し欲しかったか。堤監督の、一歩引いた感覚は好きな方なのだけど、そのセンスが本作を少し薄味に仕上げてしまったように感じた。
劇場版 火サス
濡れすぎ
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