ファーストラヴのレビュー・感想・評価
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備忘録
1週間前に観たので忘れかけていますが、原作はどうか知りませんが、そこまで生々しくなく、最後はスッキリ解決した印象。
性的虐待、毒親、性犯罪、男性の怖い目など、女性はニュースで見聞きしたり経験する場合もあり、非常に嫌悪感を感じます。最後全て明らかになり裁かれ刑に処される流れは、観て良かったと感じました。
演技面では芳根京子さんの演技は、以前観た映画の犯人役よりも型を破った印象で良くなったなと感じました。
北川景子さんは美しすぎる為なのか、感情的になる場面は良しとして、些細な仕草や何でもない場面で、働く女性のナチュラルさというか日常を感じ取れない演技は、残念に感じました。
ファーストラブの意味
小説は未読。
冒頭、誰が嘘をついているのかわからない混沌とした状況が出てきて、サスペンスドラマのわくわくした期待感をもたせられる。
しかし話が進んでいくと、犯人当ての推理ドラマではなく、心の複雑な問題に分け入っていく話なのだとわかってくる
正直、最後のどんでん返しや、あっと驚く展開は無い。その点で物足りなさを感じつつも、脚本は丁寧で一貫してリアリティを保っており、面白く観ることができた。
この話の本質は女性にしか分からないのかも知れない。そういったリアルなテーマを描いている。
映画の冒頭に出てきた言葉。
子供が引きこもりなどになったとき、親は、それが子供の問題であり、自分には何も問題がない、と考えてしまう。親が根本的な原因になっていることがあることを、なかなか理解してもらうのが難しい。
これが、映画で一貫して訴えていることのように思う。
親の論理と、子供の論理
そして、男性の論理と、女性の論理
明示的な論理と、非明示的な論理が
繰り返し対比されて提示される
親の論理、男性の論理、明示的な論理は、理由がはっきりしていて、理屈が通っていて、倫理的に正しく、世間体的に恥ずかしくない、いわゆる正論に属する
しかしそれによっておしこめられて、水面下に隠された「本音」の歪みを押し付けられた弱者が、異常行動という形で事件を起こす。
今やっている洋画の「スワロウ」も同じテーマだろう。
父親は、不貞で生まれた娘を自分の娘として受け入れる。これは道徳的には正しいことであり、自分は道徳的な人間だと思いたいからそうしたのかもしれない。
しかし潜在的には妻と娘を憎んでいたかもしれず、それが妻や娘への無意識の虐待につながった。
無意識であるゆえに、関係者の誰も、加害者、被害者の意識がなく、その行き場のない感情が最も弱い存在である娘におしつけられる形になった。
裁判というのは、論理的、明示的なものだけが重要視されるものだ、ということも繰り返し強調される。
だから、最後に主人公サイドが裁判で負けることには大きな意味がある。
これは、現代社会というものが、男性的で論理的なものを正しいとして秩序を保とうとしている、ということを意味している。
最後に、ファーストラブの意味を考えてみた。
これは、子供の親への愛のことだろう。
どんな人間でも、まず愛するのは親である。
それに対して、親は子供への愛がファーストラブというわけではない。
その非対称が虐待の問題の根本の一つなのかもしれない。
どうしたら兄のような心持ちのイケメンになれるのだろうか
重厚な心理劇。二人の女優の熱演が心を揺さぶる。まっすぐな兄の心持ちと彼の撮影したハートフルな写真が、重いストーリーを中和する。「辛い過去を乗り越えた大人がいい仕事をする」と静かに鳥肌が立ったエンドロールにしてやられる。
人から大切にされ、自分を認める「愛情体験」としてのファーストラブが、全ての人々に訪れるようにと心が温まる、見応えのある作品。
怪人・木村佳乃が目を覚ました
ワンデーフリーパスポート第3弾2回目 2本目は北川景子主演「ファーストラヴ」です。
昨年公開された「望み」の堤幸彦監督ということで鑑賞。どうやら、もうAmazonプライムビデオで配信されているらしいですね。あまりにも早すぎって!笑
最近多いですよね?窮鼠はチーズの夢を見るとか、Netflixだったらマザーとかステップとか。。。
まぁいいや。
予告がかなり面白そうだったので期待は70%ぐらい。
ちょうど期待通りって感じ。
あまり、こういった刑事だとか弁護士だとかの裁判物?っていうんですかね。苦手なんですけど、今回は2転3転して中々面白かったです。
公認心理士の由紀(北川景子)は、父親を殺した女子大生の聖山環菜(芳根京子)と面会をし、本当の動機を探ることになった。しかし、夫の弟である迦葉(中村倫也)が彼女の弁護士を担当していることが分かる
今回は芳根京子・窪塚洋介そして怪人・木村佳乃がえげつない。
芳根京子は犯人ということもあり、まぁ当然だろうと言い方はあまり良くないが思っていたけれど、予想を上回る怪演。ある時は生意気である時は弱気、そんな全く掴めない環菜を演じているというよりもなっている。聖山環菜になっている。
窪塚洋介はこの映画で癒しを齎してくれ、泣かせてくれる非常に重要な役を演じているが、これまた素晴らしい。思わず「めっちゃ良い奴やん...」って呟いちゃいました笑 それほどいい演技をしていました
そして問題の木村佳乃。
「告白」でのモンスターお母さんが印象強いですが、今回も凄かった。間のとり方、手指や目の些細な動き、真実を述べていない上っ面だけの話方、話を切りあげる時の傲慢な態度などなど、どれもホント感動するレベルで驚く。今年の日本アカデミー賞助演女優賞は気が早いですけど、彼女しかいないと思っています。間違いなく今作で一番ヤバイのは木村佳乃です
そして、テンポがよく裁判物にしては垂れるシーンが1度もない。流石堤幸彦監督って感じ。人間の深層心理を丁寧に描いており、シンプルな内容なんだけど深い内容になっている。
あとちょっとした小ネタ?もまたいい。
窪塚が作るポトフだったり肉じゃがだったりがすごく美味しそうだし、さまぁーずのコント面白いし、子供たちの写真感動するし。
主題歌も映画にあってんな〜と思ったら、「罪の声」の人だった。めっちゃいい曲です
ただ、題材が「女性に対しての扱い」ということでもちろん可哀想だとか胸が苦しくはなるけど、共感できる部分とかは少ないのでこれは人を選ぶなと感じた。言い方が非常に難しいが、どうしても第三者目線で見てしまう。逆に、環菜の初恋の相手にはどこか共感できる部分があった。さらに、裁判の時の彼の言葉はカッコよかったなぁ...その通りだ。
物足りなさも何故かある。
衝撃的というのが薄いし、望みの時のような演出を期待していたのだがあまり綺麗ではなく、感動はしなかった。グッと引き込まれるものがあまりない
でも木村佳乃の怪演が見れたので大満足です。
スマホを落としただけなのにでも感じてましたけど、北川景子の長髪、何だか怖いですね。何考えているのか分からない不気味な女性って感じがして
重厚な内容
親子の関係 そこには確かに愛があった。
ニュースや報道を聞くと、
被害者に感情移入して肩を持ちたくなる
だけど、本当は、
被害者にも加害者にも、
それぞれの正義があった。
娘だって、母だって、父だって、
きっと悪意があったわけじゃない。
傷つけたかったわけじゃない。
親だって、人間。子供ができたから"親“になっただけ。
親なりの育て方で、愛情を注いでいた。
そのやり方を、少し間違えただけだった。
自らの心の中にある傷は、
どれだけ押し込めていても、
なにかの拍子で牙を剥き、毒で体を蝕んでいく。
きっと、観た人それぞれの、
辛かった過去、かつて愛していた人、
そんなものが思い出されて、
胸が苦しかったんじゃないかと思う。
そして、境遇が違くても、
同じような感情になったことは、
誰でもあると思う。
大切な人に、逃げないで想いを伝え、
抱きしめてもらうだけで、
同じ思い出の色が変わっていく。
それはまるで、役目を終えて天に昇華していくように。
それがどれだけ救われることか。
胸に、沁みた。
また、エンディングに映し出された東京の風景。
びっしりとしきつめられたビルやマンション…
これを作った人がいて、
ここで生活や仕事をしている人がいて、
みんな、悩みを抱えながらも一生懸命生きている。
自分の見える世界だけ、
視野が狭くなっていきがちだけど、
みんなここでがんばって生きているんだ。って思えて、勇気づけられ、心が暖かくなった。
家に帰ってきても、じんわり心に残る作品でした。
「日本映画最高峰」
美しかった〜
苦しい
誰しも心の奥底に、永遠に隠しておきたい記憶があると思います。!!
この映画は、そんな心根を鮮明にえぐってくれます。
北川景子さんの横顔が、若き日の吉永小百合さんに徐々に見えてきました。(芳根京子ちゃん可愛い)
キャストの方々の
演技が素晴らしかったです。
木村佳乃さんの演技が特に良かったと思います。
窪塚さんの役柄がとても好きでした。
包容力ってこういう事なのかしらと思いました。
サスペンスという感じはせず、
きっとこういう事なんだろうなぁっと予想が
できてしまうストーリーで残念でしたが
思いの外、良かったと思います。
こういう系の映画は詳細は違えど
何かの根源って結局…
元を正せば、結局…
結局のところ同じなので
それだけ、やはり
家族、愛、幼少期は大事なのだなと改めて感じました。
重いテーマで考えさせられましたがよかったです
最近若手俳優さんたちのことをほめてばかりのレビューになっている気がしますが、今回も芳根京子さん、素晴らしかったです。
他のベテラン俳優さんたち(北川景子さん、中村倫也さんをベテランと呼ぶのは少しはばかられますが窪塚洋介さん、木村佳乃さんなど)に負けない迫真の演技でした。
『居眠り磐音』『今日も嫌がらせ弁当』などなど色々な役柄をうまく演じられていますが、今回の少し重いテーマの役どころ、しかも面会室がほとんどのシーンでの感情表現、涙を流すシーンがとても印象的です。
ストーリーとしては色々な伏線が(まぁ読めないこともない、っていえばそれまでですが…)うまくつながって原作未読ではありますが、島本理生さんの描かれたストーリーを堤幸彦監督が見事に味付けした感じです。『トリック』『SPEC』等とは違った趣の社会派作品です。
様々な種類の虐待が原因で被疑者の環奈も、心理師の由紀もかかえきれないトラウマを心の奥底に持ったまま生きていること。現代社会の抱える重い課題について考えさせられました。TVドラマでの芦田愛菜ちゃんが演じた『Mother』でも幾度となく涙したことを思い出しました。
北川景子さん、中村倫也さんの大学生時代はさすがに無理がある気がしましたが、映像的にはそれっぽく映っていて「さすが役者さんだなぁ」って感心しました。ほかのレビューでも書きましたがペ・ヨンジュンさんとチェ・ジウさんの高校生役にはいまだに勝てるものはありませんが。
中村倫也さんは横浜流星さんと深キョンを争うドラマで初めて知りましたが、最初は少しすかした役者さんかと思ってましたが台詞よりも表情で演じられるいい役者さんですね。北川景子さんはこの前観た『約ネバ』での役柄(鬼退治の柱役?違うってば!)とは全く違っていつもながらの安定感でした。(それにしてもお子さんを授かりながら複数の映画の出演、本当にお疲れ様でした!)
窪塚洋介さんも『ピンポン』依頼でしたが自然で素敵な演技に魅了されました。
ラストはハッピーエンドとはいいがたいですがとても考えさせられました。
※蛇足ですが板尾創路さん『愛のむきだし』でも殺されてましたが身内に殺される役が板についてますね~
涙がとまらない
とてつもなく切ない映画。涙が止まらず、色んなことを受け止めるのに時間がかかりました。
思ったことは、嫌な出来事と言うのは、誰もが当事者は被害者であって、その被害意識の程度は誰しにも、やはり同様には共感されづらいということ。誇張されたり、歪曲されたり、するんです。
こんなこと上手く説明して、どこがどう辛かったなんて、スラスラいえる人間いないのですからね。
だからこそ話がネジ曲がってしまうから真実を見出だすのが難しいのです。
その過程も、その難しさも、切なさも、全てに焦点を合わせて、最後まで上手く終わりまで持っていったのが素晴らしかった。さすが堤監督。
これは海外でもリメイクしてほしいです。社会派ドラマとして秀逸な作品。
中村倫也、芳根京子の演技は圧巻でした。
中村倫也、芳根京子の演技は圧巻でした。
迦葉とゆきの関係ですが、私はゆきが我聞を利用しただけなように感じました。
迦葉の事は切っても切り離せない大切な存在だけど、直接的には混じれないので、どっち付かずの関係を維持するために、我聞にすがりついたように感じました。
『ファーストラブ』という、淡い恋心とは相入れない、人間の歪みを感じました。
とは言うものの、それぞれ、トラウマや心の闇を抱えながら、必死で生きていて、なんとか踏み出そうとする生命力を感じました。2時間によくまとまっていた映画だと思います。
母さん元気かな?
子供にとって親とは絶対的な存在、無条件に肯定され守られていれば理想的なのだが。そんな親だって生身の人間、完璧なはずもなく。
折り合いをつけながら成長していくはずの子供達が実は凄く傷ついている。流行りのトラウマだ。
マスコミ受けするメンヘラな女子大生の父親殺人事件が実は・・・。真相が解明され裁判の行方は・・・。
物語は二転三転、登場人物は心に闇をかかえたり、トラウマ一杯だったりTOO MUCHな印象はぬぐえないが、絡み合った事情がひとつずつ整理されていく過程は見所である。ハッピーエンドとは言えないが、真実を理解される事でヒトは救われるのだろう。
俳優達のバチバチの演技合戦も評価できる。特に芳根京子は良いねえ。「北電、ガスとかやってます」とか言ってる子には見えません。(北海道民ネタです)
僕自身、父が母や子供に無関心だったが母は生きる事に一生懸命で優しかった。今は施設にいるため、簡単に会えないが凄く母の顔が見たくなった。コロナが落ち着いたら一緒に母の大好きなお寿司を食べに行こうと強く思った。
「母さん、僕は貴女からのファーストラブ、確かに受け取っています」
芳根京子いざ新境地へ。
「私嘘つきなんです」とほくそ笑む環菜。父親を包丁で刺殺した罪に問われている。公認心理師の由紀と弁護士の迦葉は環菜の過去を紐解き事件に至った真相とその心理を探ろうとする。
その結果自らの過去とも対峙することになる由紀。両親への疑心。父親の目。芽生える恐怖心。お互いに同じようなトラウマを抱える由紀と環菜。一方は父親殺害の罪で裁判にかけられ、一方は人を救う職に就いている。二人を分けた境界線はどこだったのか。まさにファーストラヴということか。
芳根京子が今までのイメージを覆すまさに怪演。凄かった!北川景子は美しい。でも演技ではちょっと芳根京子に押され気味だったかな。あといつも安定感抜群の中村倫也があんまりハマってなかった。北川景子とのバランスもいまいち。ただ、珍しく人格者を演じる窪塚洋介は必見。
予告の感じだともっと事件に切り込んでいくのかと思ってたけど案外由紀と迦葉の学生時代の恋愛要素に時間を割いていた。裁判のシーンがせっかく見応えあったのでもっと由紀と環菜の攻防とかも見てみたかったな。
北川景子の安定感と芳根京子の底力
主人公が羨ましく、憎らしい。心が辛くなる作品。
北川景子、中村倫也、窪塚洋介等と好きな俳優が多く出ていて、サスペンスも好きなので、コロナ禍の息抜きに久しぶりに映画館に足を運びました。
結果、見たことを後悔しました。
北川景子演じる公認心理師?が自身の本の取材のため、芳根京子演じる父親殺しの被疑者と接見を重ねる中で、自身のトラウマとも向き合っていきます。
主人公が心理学を仕事にしているにも関わらず、作中で言われてるように「自身のトラウマを被疑者に投影して彼女を助けることで自分も救われようと」し、元カレである中村倫也には初めてのセックスが上手くいかなかった気まずさでつい「俺は2桁経験があるのに…」と口走ってしまったことに対する腹いせのように、母親に捨てられた彼に対し、愛情が足りないからセックス依存症になったんだ、と心の深い傷を攻撃し、その彼にとって唯一心を許せる存在であった義理の兄と結婚し、夫である彼にはそのことを一切話さず、仕事に熱中して夫に家事も任せてデートの約束も理由も言わずドタキャンする。主人公のトラウマも、父に何かされた訳ではなく、ただ海外の女の子を買っていた父親が気持ち悪かった、というもの。大人になった主人公ならそんな父親を許さざるを得なかった母親の苦しみも分かるはず。
被疑者は主人公に「ちゃんと罪悪感をもてるようにしてください、」というが、主人公が周りに対し、罪悪感も感謝も持てないままで何も解決しない。
裁判も、急に弁護士が新たな証拠を見つけてきただけで、主人公は証人になりそうな人を責めるだけ。
それでも「綺麗で雰囲気がある」主人公を中村倫也、窪塚洋介兄弟が支え、受け入れることで前向きになっていく。
もっと公認心理士として活躍する主人公か、弁護士として証拠を集める過程が見たかった。
自分勝手で周りに対する感謝のない主人公にモヤモヤし、心を扱う仕事にも関わらず思いやりの無さにガッカリした話でした。
窪塚洋介さんは今でも甘さのある話し方と独特の雰囲気で、包容力のある夫役が素敵でした。
要 水切りワイパー
主題は性的虐待なんだけど、、、
所々それ要る?展開があったように思う。
性的虐待が主なら大学時代の長いシーンとか暇すぎた。
原作を読んでないので何が主題なのかはわからないのですが、、、
子供の健全な精神発達の環境という大事なテーマだったんだが何故か面白くないと思った。
私が思うにフィリピンの子供達の方がかわいそうだと思ったんだろうな
その問題については映画内では一切触れていない
国内では気をつけましょう、でいいのかな
殺したいくらい恨んでたなら少し同情したかも知れない。
事件がトイレ掃除がいけなかったのか、水漏れが起こってたのかそれが争点にならなかったのは何故なのか。
警察は現場の何を見ていたのかと思った。
水切りワイパーなどで証拠隠滅しない限り足跡など全くないのはおかしいはずだ。
直木賞?
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