「嘘つき、なんて軽々しく言われたくない」ファーストラヴ まあこさんの映画レビュー(感想・評価)
嘘つき、なんて軽々しく言われたくない
月の見せ方がとても素敵でした。
あと言いたいことが言えない、ある意味嘘つきの、本音が出る時の演技が芳根京子さんと北川景子さんどちらも良かった。
あんなふうに、なにかつっかえた様な泣き方になる。それを見事に表現されてる。
嘘つきが何故嘘をつくのか。
どうしてつかなければならなかったのか。
嘘をついたあと、自分をどう誤魔化すのか、
そしてその誤魔化したことを、本当、にするまでの自分の殺し方。
こんなに上手に読みといて、こんなに上手に、バランス良く罰もあって。紙の上での罰、心には平和を。
いい作品ですね。原作買います。
嘘つきも虚言癖も、1人でなった訳じゃないんだよって、目で、肌で感じる作品でした。
長い年月、心の整理の仕方をずっと自己流にして、それが正しいと自分に思い込ませる。そんな世界でも生きるしかない。
根本にあるのは理解して欲しい、許して欲しいって気持ち。
目の前にした時、批判せず、言葉の先の本音がわかる大人に自分はなれてるのかと、考える作品でした。
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