サイレント・トーキョーのレビュー・感想・評価
全339件中、61~80件目を表示
今の日本を予言?!怖いですね!
昨年末、コロナ禍の真っ只中での上映でしたが8カ月も過ぎた今でも、というか今がまさに最悪の事態に進みつつある状況で、本当に恐ろしく感じながら観ました。
映画の内容に関する部分はネタバレになるのでこのようなクライムサスペンス作品ではあまり触れない方がいいと思いますので率直な感想を述べたいと思います。
佐藤浩市さん、石田ゆり子さん、西島秀俊さん、中村倫也さん、鶴見慎吾さん、広瀬アリスさん、今絶賛売出し中の毎熊克哉さん、井之脇海さんなどなど豪華絢爛な俳優陣。そして当時話題になりましたが栃木に渋谷を再現してしまった大胆さと精巧さに脱帽です。
欲を言えば西島さんが同期と差がついてしまったことのいきさつがその後展開されるのかと思いきや説明されなかったこと、その他も全体的に伏線回収不足・説明不足感は否めませんが、色々な人々の人間模様があいまってのストーリー展開は100分足らずの尺では若干無理があり消化不良気味であることは間違いないですね。もう30分ぐらい長くてもよかったんじゃないかと!でもよくできた作品だと思いました。
特に能天気な今どきの若者代表(失礼!?)みたいな広瀬アリスさんがシリアスに変わっていく様は迫真の演技だったし、渋谷のパリピ(?)的な人たちの迫真の演技(素?)も一見の価値がありますね。
出演者へのインタビューで「劇中で爆弾が仕掛けられたにもかかわらず、渋谷に繰り出す若者たちが描かれている様は今の東京および日本全体でのコロナ禍蔓延(自分だけは大丈夫と過信してしまう彼らの状況)を予言しているようだ」みたいなことをおっしゃっておられましたが本当に怖くなってしまいました。一番最初の非常事態宣言の時のように『サイレント・トーキョー』にならなければ大変なことになる(すでになっている?)と恐怖を感じずにはいられません。
映画の感想にあまりなっていませんが、多くの人々がStay Homeでこの作品を観てもう一度よく考えてほしいものです。
余談ですが、『3年B組金八先生』で15歳の父を演じた鶴見さんが総理大臣役とは時代を感じました。ゆりちゃん(石田さん)もガッキーが先に結婚したので焦っている感がありました!って封切り時はまだ結婚してませんでしたっけ?!
もう少し丁寧に作ると尚良かった
誰が主犯なのか分からず物語が進むにつれ明るみになっていくんだけど。
面白かったです。面白かったんですが、、もう少し丁寧に作ると尚視聴者側は楽しめたかと思います。
「意味を理解してよね。汲み取ってよね。」的なスタンスでの作りだった為に、スピード感こそ感じられましたが「ん?こういう解釈でOKなのか?」と感じる所が多々ありました。
テロリストの爆破予告があり、場所と時間が分かっているのに、わざわざ...
テロリストの爆破予告があり、場所と時間が分かっているのに、わざわざ現地を訪れる人々。
この「平和ボケの日本人」というのがこの映画のテーマかな。
真相が明らかになっていく終盤は緊迫感があった。
最後までグダグダのまま。展開になにかひねりがあるのかと思いつつ観て...
最後までグダグダのまま。展開になにかひねりがあるのかと思いつつ観てたが、何もなし。原作がどんなのかは知らないが、映画化するほどの物?
佐藤浩市の爆弾テロものなら、秀逸な「ホワイトアウト」がある。せめてあれを超えるくらいのネタを仕込まないと。
推理サスペンスでもない、爆弾を人質に金銭の要求もない。国家転覆テロかと思ったらただの個人的理由。そこらへんの通り魔と同じレベル。
渋谷のハチ公を吹っ飛ばすシーンで、能天気な若者が吹っ飛んでいくところくらいしか見どころがない。
「平和ボケ」「爆破予告の出てる場所に行くのがバカ」
たしかにバカっぽいyoutuberが、爆発に巻き込まれて死んでいくのはスカッとしたけどね。
淡白
つまらなかった。
犯人もコイツでしょ。と言う奴だったし、
謎を解いて行くと言うより、
勝手に身元が割れて、
会話だけで淡々と辿り着く感じで見応えがなかった。
編集も悪い気がしてリズムも悪かった。
もしかして、脅しだけで爆破もないんじゃないか?
と思ってたところに爆破がちゃんと起こったのは良かった。
キャラクターもどんどん出てきてどんどんフェイドアウト
して行くって感じで思い入れもないし、
何故犯行を行ったのかも、会話でのみだし説教臭くて
聞いてられなかった。
オチも緩い。
ジョン、ヨーコの「happy Xmas」からインスピレーションを得て出来た話。
と言うのが一番怖いエピソードだなと思いました。
戦争の何を知ってるんだろうって?お前が言うな
WOWOWにて鑑賞。
渋谷のスクランブル交差点をセットで作ったり、スケールはでかいけど、ストーリー自体はテレビのスペシャルでやるレベルの薄っぺらい内容。
一度観たら充分。
予告観て期待してただけに残念。
日本をはじめ、世界を憂いた映画
日本人の愚かさ、総理の言葉の愚かさに対する犯人の思いやメッセージを強く感じました。
惨劇は繰り返され、それは日本も世界も同様という事ですね。
ただ、これが現実だとしても、きっとこれからも、この愚かさは変わらないと思います。
内容としては、ずっと哀愁が漂っており、僕的には好きな雰囲気でした。
特にグロいとも思いませんでしたね。
映画なので時間も短く、全てを表現するには難しすぎるとは思いますが、それなりに詰めているとは思います。
ツッコミどころは満載です
出ている人も実力派な人が多く
最初の爆弾のシーンまではスピード感があって面白かった
スクランブルのシーンは若者を馬鹿にしている感じがして胸糞悪かった。そこらへんから見るのが苦痛になってきた....。
・あんなごった返しているところで中村倫也を見つけるのも無理がある。
・治療中だった広瀬アリスが急に家に来て証拠を掴む場面もこじつけが凄くて無理がある。ご乱心すぎて怖かった。
・爆弾作りを教える動機も他の方法あるでしょ?という意味不明な動機
・所々の文字だけの部分もなんだか冷める。
なんでかよくわからないけど、ダサい。
・最初の爆発の被害受けた先輩どうなった
あらすじは面白そうだったので、期待してみてみたがツッコミどころ満載映画だった....。
イマイチかなぁ
元爆破処理班の自衛官が海外任務で日本の平和ボケを憂い亡くなりその妻が意思を継いで日本政府との交渉かけ引きを行うストーリー。
渋谷スクランブル交差点は、どの映画でも日本代表地点として描かれ御多分に洩れず爆破地点として描かれ何故か?うんざりする。。
久しぶりの、勝手な政治的不安マシマシの駄作大作
この映画を観て、私は絶望した。
内容としては全力で星0、役者さんと映像に星1。
この映画を作った日本の自称「知識層」・「日本を憂う文化人」とやらは、21世紀の今の世になっても、日本や世界への認識が60年70年安保闘争の頃とほとんど変わっていないとは…。
まだ自分たちが「明日のジョー」のつもりでいるのか。
しかも今や自分たちは業界人・文化人に収まり、その裕福・安全な立場から、エンターテイメント映画を騙って、「無垢・無知な一般大衆の皆さん、あなた方がクリスマスなどと呆けているその裏で、政府は酷いことしっぱなしなんですよ、それに対する戦争を起こすべきなんですよ。分かりませんかねぇ」と、斜め上から語っている。そのついでにお金と「俺らは目覚めてる人」の空虚な誇りも手に入れている。
あの最後のくだらない「爆弾はまだあります」の脅迫は、一体なんなんだ?
各役者さんたちの熱演には文句はないが、映画の進行自体ことごとく浅く、政治的で、映画の本来の性質上、観ていながらハラハラとかびっくり衝撃的!と感じるべきところが、実際は全てイライラ〜と、え?なんで?という感情しか湧いてこなかった。
正直いま観賞後の気分がいささか不快でいちいち指摘してしまうが、それら全て製作側が、「ああ世の中のバカどもやバカ政府がこのシーンくらい分かりやすい愚かな言動を取ってくれれば、この映画のようなことが実際に起こるのになぁ」と思いながら作っていたような気がしてならない。例示すると:
・日本の”アベ風”首相が、「日本を戦争のできる国にするということです」と会見で言う
こんなドストレートに憲法違反な発言、日本の総理大臣が言うわけないだろう。基本的に全て実社会の描写、状況下での映画で、この発言が最初から飛び出てくるとは呆れた。これを聞いてそれまで我慢していた”犯人”がキレて、無差別大量殺戮爆弾テロを企てるのだが…無理矢理がすぎる。
・爆発の直前までバカ丸出し大騒ぎの若者、絵に描いたように無力な警察
冒頭部の爆弾ベンチに座らされる報道カメラマンの不思議なほどの呑気さと、気づいた後ひたすらの泣き叫びですでに冷めた。この映画ならではの描写、日本特有の事件の起こり方なんてものは全然ない。将棋倒しする群衆も含め、まるで学芸会レベルのパニックシーンシナリオ。
唯一の見どころだった大爆発シーンでも、観ているこっちとしてはハラハラドキドキなんてよりも群衆や出演者の意味不明の鈍さ、楽天ぶりにイライラさせられる。皆がまるで昔の三流スプラッター映画の殺られ役のようなわざとらしい能天気ぶり。
ふと「あーこれは、初めの首相の”不適切発言”と若者たちの”牙を抜かれた平和ボケ”状況が、この映画の製作者にとって、”望みたい”現状なんだな」と思った。実際でも左側の”知性的”人たちは、何かあるとすぐ「この法案が通ると戦争する国になる」「軍靴の音が…」などと言うのが、実は隠れた末世願望であるように。
・総理が(テロリスト)との会談に応じれば良かった云々
これを日本政府の方針だからと言うより、左側の人々が嫌う米国の大方針だから、それに従うタカ派首相が国民の命より方針を重視し事態を悪化させたかのようにも受け取れる物語描写だが、これは全くありえない。裏交渉の模索はともかく、政府が表立ってテロリストとの会談に臨むなどあってはならず、これは国民の命軽視でもなんでもない。事実昭和の「人命は地球より重い」超法規的措置で、その後釈放犯による国際テロや凶悪事件が幾つも起き、日本は長い間西側各国から厳しい批判と情報的村八分に晒され、当時拉致活動中の北朝鮮やそこに逃げ込んだ矮小なテロリスト共からは舐められ続け、今に至る。
・犯人の夫のPKOトラウマ体験、戦争加担者の事実、PTSDで妻訓練→妻テロ実行
これ劇中で妻が「夫は頭がおかしくなったのでしょう」とあっさり認めた上でその後の事件を起こすところから、これら全て海外に自衛隊を派遣し、図らずも(米国等の)”侵略”戦争の片棒を担がせその結果夫婦共に不幸にして犯罪も犯させた”日本という国・政府”が悪い、みたいな古臭いかつ誤った自衛隊海外活動嫌悪を基本にしている。まさしく今の政府が何をやっても何もやらなくてもとにかく悪、の視点に他ならない。今時呆れてものも言えない考え方だと思う。
似たようなキャストで演じられた映画版「空母いぶき」も、本来の敵脅威であった中つ国が訳のわからない新興某国となっているなど変なところがあったが、それと比べても輪をかけて国民はおバカ、政府は戦争国家化が大事で国民どーでも良いと思ってるに違いない、が底流に流れるこの映画の方が遥か遥かにタチが悪く気持ち悪い。
結局、全編呆れてイライラして妙にグロで腹立たしいなかなかの映画でした。役者として応援している佐藤浩市が、居る意味のよく分からない巨大な端役として出ているのも逆に残念。彼はこの映画の政治スタンス、最後部に象徴される警鐘が好きで出ているのだろうか。
兎に角、一小市民としてもうこの手の政治主張自慰的商業映画にはお金をつかいたくない。
コロナで撮影出来なかったのかな…
キャスト豪華だしセットも良い感じなのに肝心の内容が…
結局何が言いたいの?戦争良くないはわかるけど犯人やってること、戦争と変わらんじゃん…
動機も浅すぎる…そんな動機で日本中を巻き込むテロリスト的活動はしないでしょ…
それともこの犯人も旦那と一緒で頭おかしくなってたのかしら?
渋谷の爆破シーンがすべて
タイトルの通り、★2.5の内2.0は渋谷の爆破シーンです。他は特に観るべきものはありませんでした。期待していただけに残念です。ちなみに残りの★0.5は出演している女優さん達の美しさです。
物語のテーマとしては反戦映画なんだと思いますが、犯人の主張や動機の説得力が弱く、え?それだけのことでこんな大事件起こしたの?結局何がしたかったの?と拍子抜けでした。
・PTSDになった自衛官が、妻に爆弾の作り方教えだすとかありえないでしょ。妻も妻で素直に従うってそんなアホな。
・総理大臣の記者会見に腹が立って無差別テロ起こすとかぶっ飛びすぎ。
・平和ボケした政府と国民に戦争を教えたかったのならさっさと全部同時爆破すればよかったのでは?
・テロを起こして危機感を煽れば、反戦どころか逆に軍拡に進むのでは?
・総理大臣が要求に応じたらどうするつもりだったわけ?
・あれだけの爆薬どうやって手に入れたの?
・人がごった返す東京で偶然知り合い(中村倫也)を見つける奇跡。
・爆破予告があったのに渋谷に人集まりすぎ。なんでもっと規制してないの?
・佐藤浩市の居る理由がよくわからん。何がしたかったの?
・西島秀俊はどうやって中村倫也の居場所がわかったの?
・警察はどうやって佐藤浩市の居場所わかったの?
・石田ゆり子初めから怪しすぎ。冒頭から重要人物っぽいのに途中から出てこない不自然さ。
・犯人のレインボーブリッジ行を素直に認める警察。
・犯人が教えた解除コードを素直に信じる警察。
ぱっと思い出すだけで気になる点がたくさん出てきます。見返せばわかるものもあるかもしれませんがそこまでする気にもなりません。
また、途中にカンボジア人少女が出てきますが、あれって日本人が演じてたんでしょうか?現地語のセリフを喋ってましたが、どうもネイティブには聞こえず、下手なカタカナ外国語に聞こえてしまって気になりました。
公開前から、渋谷のスクランブル交差点を3億円かけて完全再現したことが話題になっていましたが、いい加減、日本映画によくある「〇〇に何億円かけた!」とか「最新のCGで再現した!」とかいう宣伝止めませんかね?お金と手間をかけたことを自慢したいんでしょうけど、アメリカや中国ではセットに数億かけるのは当たり前ですし、今どきCGなんて珍しくもないわけですから恥ずかしくなります。それに、事前にセットだと言われると劇中でも「これセットなんだ~」と思ってシラケます。黙っておいて「このシーンどうやって撮影したんだろ!?」と思わせる方が驚きがあっていいと思うんでけどね。
いわゆる一つの反戦映画です。
総理が他国の侵略を防ぐために、実戦の可能な法制度にしていくと記者会見で述べるシーンがあります。これ自体は私は間違っていないと思う。しかし、この映画は、そういう好戦的な姿勢を批判し、爆弾テロを起こそうとする一人の女性の物語です。
国連平和維持活動を通し、戦争の悲惨さを体験した男が、反戦のためにテロをするという思想を持つようになります。
しかし、反戦を唱えているだけでは、日本が他国から蹂躙されるのを防ぐことはできません。むしろ、カンボジアで地雷を体験したからこそ、日本の国土を防衛することの重要さを学ぶべきなんです。
何がなんでも戦争反対、武力は放棄。これでは、カンボジアの悲劇をなくすことにはつながりません。
キャストは豪華だったが、大根の広瀬を長回しするなど、事務所のゴリ押しも目についた。色々な意味で電通的な映画。
『平和ボケ』って言葉がここまでピッタリくるとはね
映画「サイレント・トーキョー」(波多野貴文監督)から。
この作品、サスペンスと言いながらも、
爆破事件の犯人を当てる推理ドラマではないし、
もっと重たい話題だった。
日本人の「戦争・平和」に対する意識改革を目指した
ドラマだった気がする。
「渋谷ハチ公前」付近で、爆破予告があったにもかかわらず、
「爆発を見たいと言う群衆心理」が働き、回避するどころか、
多くの日本人がスマホ片手に集まってきてしまう。
そして、予告通り本当の爆発が起こり、被害者が出る。
このあと、こんな台詞が私のメモに書き込まれた。
「あの状況で渋谷に行くなんて、この国の人たちぐらいだよ。
想像力がなさすぎる。もちろん君たちも含めて
『平和ボケ』って言葉がここまでピッタリくるとはね。
爆破予告が出てるのに、みんな自分だけは助かるって信じてた、
何の根拠もないのに・・」
これに尽きる気がする。
題材が「戦争」であったから話が多くなているけど、
自然災害での避難勧告が出ても、自分は大丈夫、と避難しない、
コロナ禍で「緊急事態宣言」が発令されても、
自分は感染しないと思うのか、北海道や沖縄に旅行する・・
もちろん、もっと身近なこととして、宴席を設けるなど、
「みんな自分だけは助かるって信じてた、
何の根拠もないのに・・」で言い表されている。
戦争も「憲法9条」があるから、起こらない・・って、
本気で思っている日本人が多いかもなぁ。
全339件中、61~80件目を表示