サイレント・トーキョーのレビュー・感想・評価
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未来へのクリスマスプレゼント
“クリスマス”と"テロ"と言えば、私の大好きな「ダイハード」のイメージでいましたが、こちらは少し真面目なテイスト。西島秀俊がマクレーン警部のイメージにフィットしてるので、勝手に期待してたところもあるのだけど、少し違った。
とはいえ、コンパクトにまとまっていて楽しめた。ジョン・レノンの”Happy X’mas(War is over)”がモチーフとのことで、そのイメージにはぴったりだったかな。
東京への爆破予告とそれを追う刑事。テロ犯の目的は? 理由は? 爆破阻止は出来るのか?
スピード感あるアクションはあまり無いけれど、克明に再現された爆破シーンと、犯行動機に秘められた怒りと悲しみ、そして最後に未来に託された言葉。展開がスッキリまとまっていて、個人的には短めのこの時間で良かったと思う。確かに描き足りないところは幾らでもあるけれど、きちんと内容が理解できたし、多くを語ることで雑音となりかねないので、これくらいが丁度いい。やるとしたらアクションシーンを追加するくらいかな。
石田ゆり子、佐藤浩市、西島秀俊の豪華俳優陣を中心に、安定したストーリー運び。中村倫也、広瀬アリスらの若手が奮闘。おちゃらけたイメージが多い広瀬アリスの、後半のシリアスな感じは良かったな。妹に負けない演技でした。
エンドロールで流れるモチーフとなった歌が、ジョン・レノンのメッセージを改めて思い出させ、まさにこれを書きながら聴いています。本作に限らず、また新しい形で表現されて、長く伝えられるといいですね。
爆発の迫力は映画館で
迫力はあったが、後から考察する感じ
爆破のシーンはよく作りあげたと思います。
渋谷のハロウィンのようにバカ騒ぎする若者や野次馬に
平和な日本の現代社会をよく表してると思う一方、それを規制する警察にリアルを感じなかったなと…
冒頭の贈り物を買うシーンも繋がらないし、
爆破現場の近くの屋上で撮影してるのに衝撃の無さやそもそも撮影してた意味?
中村倫也はなぜ嘘をついて渋谷に行って撮影したの?それをあっさり帰宅し観てたのか?
広瀬アリスはどうして中村倫也の家を知ってたの?
疑問に思うシーンが多々ありました。
純粋に爆破テロがあるとどうなるかを平和が当たり前の日本人に考えさせるというテーマなら有りな映画です。
犯人があの人だったとは?
正義のためと、犯人の夫が言います。しかし、この世はある事柄が起きるが、後で人間が意義づけをするという意味では、善も悪もないのかもしれません。そういう意味では、渋谷の忠犬ハチ公を爆破するという復讐心は意義づけが弱かったような気がしますが、ストーリー展開は秀逸です。誰が犯人か最後まで行かないと分かりません。その謎解きにハラハラしてしまいますが、その巧みさには脱帽です。途中で、復讐の原因となるエピソードのために、遡った時代が演じられますが、違うキャストが登場するので、これは誰と思うことがありました。もちろん演ずる役者は個性的な人ばかりで、見応えはあります。この映画の背景としては、戦争の無意味さに迫っていますが、これについては結論は出ません。私たちの歴史を見ても、ついこの間まで、自分が生き延びるために戦争をしていたのですから。ただ、平和な未来を引き寄せるのは、私たちの時代で成さねばならないことなのでしょう。いずれにしても、この映画の魅力は、息をつく暇もなくエンデイングに到達することと、渋谷交差点を再現するために、時間とお金を惜しまなかったことです。
スッキリさせてもらいました
謎がちらほらあったけど
あたかも社会風刺に見立てているが、犯人の動機がフワフワ!!
今作、非常に物語構成能力が低い作品である。最後の最後まで、結局何を描こうとしているかが伝わってこないのだ。
劇中で中村倫也の「いったい何の話をしているんだ」というセリフがあるが、これこそが観ている側の気持ちを全て代弁してくれている。
中村倫也がわかりやすいミスリードキャラクターとして役割を果たすのと同時に、このキャラクターこそが、私たちの目線でもあったのだ。
全編にわたって問題提示されるのは「戦争」が周りにもたらす影響というものなのだが、軍事国家ではない日本にとっては、なんだか宙に浮いた話で、総理は戦争を容認するような発言をしているなど、戦争というワードに対してデリケートなはずの日本としては、少しSFに足を突っ込んでいるように思えてならない。
感覚的に日本の選挙というより、アメリカ選挙の感覚に近い気がする。政権や代表が変わって、自分の思いとは違った方針の場合、それを非難し、更にそんな代表を選んだ人々をも憎むという、右翼、左翼の過激派思想だ。
元も子もないことを言うと、幼い子が戦争の被害者であるという現状を知ったことで、それがトラウマとなっていたはずなのに、何故、その子を殺した爆弾そのものを作ろうとするのかが理解に苦しむ。
神の名のもとに大量虐殺をしたりする者たちは、自分の中で都合のいいように解釈し、偏った思想の中で勝手に構築された「神」を信じるわけだが、それは実は無意味そのものである。
何の関係もない人が死ぬという光景そのものがトラウマ、PTSD の要因であったはずなのに、自ら同じことをするという矛盾こそがテロリスト思想だとしたら、そうなのかもしれないが、人が死なないためであれば、関係ない人を殺しても良いという、トンデモ理論となってしまう。
トンデモ理論だったとしても、それを熱弁するほどの熱量はあるべきようなことをしているずなのに、その点でも犯人の動機がどうもフワフワしていて、個人的なもやもや感で行動しているようにしか思えず、「戦争」をただ盾にしているだけで、身勝手としか言いようがない。
渋谷で爆破予告がされているにも関わらず、若者たちや実際のYouTuber達が渋谷に話題作りとして集まってくる。そして実際に爆発してケガ人が続出して、死んだ人もいるかもしれないというカオスな状況になってはじめて、自分たちの愚かさに気づくというシーン。
こういうシーンを観ていると人間ってバカだなと思うし、更に言えば、バカの象徴として出演オファーされたYouTuber達も自分が出演している理由をわかっていないことを考えると救いようがない事態になっている。そのことこそが今作が一番描きたかった部分にも思えたのだが、間に薄っぺらく、フワフワした戦争論が作品のもつ意味をあえてわからなくしている様でならない。
東映が爆弾テロなんて大規模な題材をパニック映画に仕立て上げるなんて予算も技術力もないわけだから、渋谷のシーンがピークであり、結局は小さくてテレビドラマのような、大きなことは言っていても内々の話になるのは、仕方ないのかもしれないが、物語の構成やバランスというのは予算とは別問題なはずだ
つっこみどころは満載だけど、そこそこ楽しめる良い映画です
錚々たる俳優陣!
映画館での告知で観賞をしようと思い、とても楽しみにしていた!
佐藤浩市、西島秀俊、中村倫也等俳優陣も豪華すぎて、
期待しかなかった。
石田ゆり子、広瀬アリスと華もあって💐💐
観賞してみて、コロナ禍のアンチテーゼが満載だった。
爆破予告の中、渋谷ハチ公広場へ集う若者達!いやバカモノと言ってもよい💦
まさに三密😅
みんな罹患してしまな、あれじゃあ…
爆破がコロナ蔓延に見えて、正直怖かった
他の方のレビューであった、広瀬アリス役要らないと
いうのは、この作品においては必要だったと感じた。
何故なら、この役が今の若者層そのままと感じたから。
予告があるのに友人を誘って危険に晒し、何かあれば他人任せな風潮が…
大切な友人がケガをしてはじめて気づくなんて、どうかしている。
主たるストーリーは、意外な人が犯人!
動機も分からなくはないかなぁ
上映時間を増やして、配役の関係性をもっと掘り下げてくれたらよかった。
最後のメッセージにマイナス1点
邦画苦手のパニック映画成功例
ざまあみろ
渋谷の爆発で、野次馬根性で爆発を見に来たバカが吹き飛ぶ様は見てて笑ってしまった
劇中にあったセリフで「自分は大丈夫という根拠のない理由」が、これ以上ないくらいの説得力で、これだけが評価の理由
上記のシーンが無かったら、映画自体は星一つ下げてもいいと思う
それくらい石田ゆり子にも佐藤浩市にも動機に共感できなかった
というか、出演者誰一人として共感できるポイントがなかった
あと回想シーンで顔が別人すぎて、それも興醒めの一つ
レインボーブリッジ!封鎖できます!
浅いがサスペンスとしては十分楽しめる
渋谷ハチ公前広場爆破のシーンはやはり映像ならではの迫力。しかし所詮話が薄っぺらいのが如何ともし難い。ここ最近観た映画の中では珍しく何一つ心に訴えるものがなかった映画。駄作というより愚作。
(原作既読)①原作を読んだ時も思ったのだけれど、平和ボケの日本で爆破テロが起きる、という発想は悪くないが話の組み立て方が根本的におかしい。②TVが映画より劣っているとは言いたくないが、如何にもTVの人が作ったという世界観の狭さ。リアリティーの無さ(東京都知事は何してたの?)。渋谷交差点を再現したり、いくら爆破シーンがリアルであっても、良い映画になるとは言えない。③原作もキャラクターが薄っぺらいが映画は99分に納めたためか更に薄っぺらい。④犯人のしたことは(この映画に関する限り)どんな動機であれ同情の余地はない。単なる殺人狂である。大体あんなことで日本国民が戦争を身近に感じられるとも思えない。問題提起をしつつ且つ犯人へのシンパシーも盛り込みたいのなら、もっと話を練らないと。如何にもTV向けの頭で考えた話。⑤そんな薄っぺらいキャラでも中村倫也や広瀬アリスが熱演しているだけに勿体ない。英語で言えばtotally wasted である。⑥懐かしや財前直見(ポスター見たときは何の役かと思ったが)を見れたことが取り柄ぐらいか。
爆破シーンはなかなか迫力がありました。 本当に東京で爆破事件が起き...
コロナ前に見てたら違ったかも。
渋谷で爆発が起きて、予め場所も時間も予告されてたのに、渋谷にはたくさん人が集まってて結局死傷者が沢山出てしまうっていう。
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これ、コロナ前の渋谷ハロウィンで馬鹿騒ぎしてる映像とか見れば爆発が予告されてるのに集まっちゃう日本人っていうの連想できるけど、そこまで日本人馬鹿なのか?という疑問が。
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緊急事態宣言で人が全くいなくなった渋谷のスクランブルに、今年の落ち着いた渋ハロを今は知っているので、この状況がイマイチほんとか?ってなってしまう。
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あとYouTuberの描き方もいささか疑問。あれが人気のないYouTuberならまぁわかるけど、なんか人気ある風で出てきてて、ちゃんと登録者数多いYouTuberってもっとちゃんとしてたやん、緊急事態宣言の時。YouTuber=馬鹿みたいなのに結びつきかねないのが不満。
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途中出てくる犯人の動機にまつわる話で、完全にベトナム(?)帰りの夫がPTSDでおかしくなって奥さんに爆弾の作り方を教え込むってランボーかよと思った(笑)でもハリウッドで描かれるPTSDの話は他人事だと思ってたけど、日本にもこういうランボーみたいな人がいるかもというのは気付かされてよかった。
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