「渋谷の爆破シーンがすべて」サイレント・トーキョー N Tさんの映画レビュー(感想・評価)
渋谷の爆破シーンがすべて
タイトルの通り、★2.5の内2.0は渋谷の爆破シーンです。他は特に観るべきものはありませんでした。期待していただけに残念です。ちなみに残りの★0.5は出演している女優さん達の美しさです。
物語のテーマとしては反戦映画なんだと思いますが、犯人の主張や動機の説得力が弱く、え?それだけのことでこんな大事件起こしたの?結局何がしたかったの?と拍子抜けでした。
・PTSDになった自衛官が、妻に爆弾の作り方教えだすとかありえないでしょ。妻も妻で素直に従うってそんなアホな。
・総理大臣の記者会見に腹が立って無差別テロ起こすとかぶっ飛びすぎ。
・平和ボケした政府と国民に戦争を教えたかったのならさっさと全部同時爆破すればよかったのでは?
・テロを起こして危機感を煽れば、反戦どころか逆に軍拡に進むのでは?
・総理大臣が要求に応じたらどうするつもりだったわけ?
・あれだけの爆薬どうやって手に入れたの?
・人がごった返す東京で偶然知り合い(中村倫也)を見つける奇跡。
・爆破予告があったのに渋谷に人集まりすぎ。なんでもっと規制してないの?
・佐藤浩市の居る理由がよくわからん。何がしたかったの?
・西島秀俊はどうやって中村倫也の居場所がわかったの?
・警察はどうやって佐藤浩市の居場所わかったの?
・石田ゆり子初めから怪しすぎ。冒頭から重要人物っぽいのに途中から出てこない不自然さ。
・犯人のレインボーブリッジ行を素直に認める警察。
・犯人が教えた解除コードを素直に信じる警察。
ぱっと思い出すだけで気になる点がたくさん出てきます。見返せばわかるものもあるかもしれませんがそこまでする気にもなりません。
また、途中にカンボジア人少女が出てきますが、あれって日本人が演じてたんでしょうか?現地語のセリフを喋ってましたが、どうもネイティブには聞こえず、下手なカタカナ外国語に聞こえてしまって気になりました。
公開前から、渋谷のスクランブル交差点を3億円かけて完全再現したことが話題になっていましたが、いい加減、日本映画によくある「〇〇に何億円かけた!」とか「最新のCGで再現した!」とかいう宣伝止めませんかね?お金と手間をかけたことを自慢したいんでしょうけど、アメリカや中国ではセットに数億かけるのは当たり前ですし、今どきCGなんて珍しくもないわけですから恥ずかしくなります。それに、事前にセットだと言われると劇中でも「これセットなんだ~」と思ってシラケます。黙っておいて「このシーンどうやって撮影したんだろ!?」と思わせる方が驚きがあっていいと思うんでけどね。